Welcome to my blog!!
10年ぐらいほったらかしでしたが、2021年2月にまさかのリニューアルオープン。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 九州北部の鉄道を乗りつくしてやるぞ、という意気込みで。 何に乗って、どこへ行ったか [前篇]● 主なJR路線:筑豊本線、後藤寺線、日田彦山線、香椎線、篠栗線 ◆Day 0◆ 夜行バスで九州上陸朝一から移動したいので、まずは夜行バスで小倉まで。関西から西へ向かう夜行バスに乗るのは初めてでわくわくでした。 よく見ると駅に500系新幹線が停泊していました。おはようございます。 ◆Day 1◆ 始発の若戸渡船で戸畑から若松へ寝ている間に九州に上陸したので九州に来た実感が特にありませんでした。ちょっと惜しいことをしたかなと思いつつ小倉から戸畑まで列車に乗って、戸畑から早速歩きます。 たった3分で若松に到着しました。運賃も大人一人でたったの100円。船での移動も面白いですね。 若松港の方が港町風情がありました。早朝なので人通りも車通りもほとんどなく、静かなひとときを過ごせました。 若松~折尾の区間は筑豊本線の一部ですが、折尾から先まで直通する列車は少ないです。半ば独立路線であり「若松線」と呼ばれています。海側は工業地帯で、大きな建物が並んでいました。15分ほどで折尾に到着です。 鹿児島本線と交差する折尾で乗り換えて先に進みました。筑豊本線の折尾~桂川の区間は篠栗線と合わせて「福北ゆたか線」と呼ばれています。 後藤寺線と平成筑豊鉄道と日田彦山線に乗る初日の早朝からバリバリの乗り鉄をすることとなった今回、見出しに挙げた3路線をいかに効率よく乗りつぶすか?という点で計画するのにかなり苦労しました。なお日田彦山線はBRT転換の決まった不通区間もあるため、全線制覇にはこだわらないことにしました。代行バスではちょっと面白くない。 ▽折尾→(筑豊本線)→新飯塚→(後藤寺線)→田川後藤寺 直方までは昨年乗っているので、直方から先が初めての区間です。川沿いで眺めがそこそこ良い区間でした。 筑前庄内あたりから突然山の方へ入ったかと思えば、真横に巨大なセメント工場がある船尾を出るとすぐ標高を下げて街の方へ。次の街へひと山越えたという感じです。
ここから第三セクター路線である平成筑豊鉄道へ。「平筑」はその略です。早速驚いたのが、MrMax(ミスターマックス;ディスカウントショップ)が駅名に入っていたことです!この他にも眼科の名前が付いている駅もあり、ネーミングライツだと理解しました。 田川伊田で乗客がそこそこ降り、線路も単線となりました。この辺りで強い眠気に襲われました。朝5時の行動開始から6時間経っています。しんど…。 駅名に早々と「令和」を取り入れた令和コスタ行橋を出たら一気に市街地に入りました。終点の行橋に到着です。 ▽行橋→(日豊本線)→城野→(日田彦山線)→田川後藤寺~新飯塚 行橋から城野へ行き、日田彦山線に乗って田川後藤寺方面にまた戻っていくルート。城野のホームには嵩高部分と低い部分があり、日田彦山線の列車は低い方に停車しないとドアの高さと合わない様子でした。 石灰石がよく採れるのか、削られた山や大きな工場が点在していました。 香椎線からバスに乗り継いで志賀島に上陸新飯塚から福北ゆたか線の続きに乗って長者原(ちょうじゃばる)へ。香椎線に乗り換えます。福北ゆたか線は途中、大和路線みたいな雰囲気でした。 宇美駅は1面1線の小さな駅でした。ここから宇美八幡宮が近いようですが、今回は時間がないので行かず。というか行くまで知りませんでした。 海の中道海浜公園は臨時休園で仕方ないので、バスに乗って志賀島へ行ってみることにしました。志賀島といえば昔習ったあの「金印」ですよね! 志賀島の入口から金印公園までは1.5km程度、もちろん歩きます。住宅地を抜けて「金印海道」に沿っていきました。ただ、歩道という歩道はないため歩くには少し危なかったです。そもそも歩いて行く場所ではない? 展望台からは海がよく見えます! 帰り際に志賀海神社にもお参りして満足しました。梅雨のど真ん中ながら、歩いている間にはほとんど雨が降らず運が良かったと思います。再びバスと香椎線に乗って博多方面へ。 ◆Day 2◆ 狭軌の西鉄貝塚線を往復する「旅名人の九州満喫きっぷ」ではもちろん地下鉄にも乗ることができます。この日はまず地下鉄箱崎線に乗ってから西鉄貝塚線に乗りに行きました。 西鉄の路線はほとんど全てが標準軌、つまりレールの間隔が広いのですが、この貝塚線だけ狭軌となっていてJRと同じ幅となっています。以前から気になっていた路線だったので乗りに来られて良かったです。 満腹になっていざ出発。 筑豊本線の閑散区間と甘木鉄道に乗るこの日の次の目的路線は「原田線」です。筑豊本線の一部ではありますが、他の区間とは独立した運転系統で原田線(はるだせん)という愛称が付いています。運転本数が少なく、狙わないと長時間待ちぼうけを食らうことに。 なお「原田」の方向幕の地の色は緑でした。 山を越えて原田に到着。前日の城野と同様に、ここでも原田線のホームが他よりも一段下がっていました。 最近第三セクター路線でよく見る車両がやって来ました。一面に田園風景が広がったと思えば街中の高架区間に突然入るなど、様々な車窓風景を楽しみながら終点の甘木まで乗り通しました。 「日本発祥の地 卑弥呼の里」とは大きく出ましたね。邪馬台国の所在地については諸説ありますが、こうした潔い宣言主張は好きです。 西鉄乗りつぶし!甘木鉄道の甘木駅から徒歩5分にある西鉄の甘木駅へ。甘木線は普段の半分しかない60分間隔の運転になっていて、危ないところでした。事前に調べていた列車は無事運転されました。 メイン路線の天神大牟田線でも運転本数が削減されていました。天神大牟田線と合流する宮の陣からは天神方面の急行がないため、久留米まで一旦出てから特急に乗り換えるようアナウンスがありました。折り返し乗車を公式に認める扱いに驚きです。 そして来たのがまさかの5000形!普段は平日のラッシュ時にしか特急に充当されていないそうで、この臨時ダイヤ下での特別な運用のよう。もう廃車も始まっている形式の最後の勇姿ということでしょうか。 田園地帯の真ん中で、新快速もびっくりの爆走っぷりを見せてくれました。直線が続くのでスピードも出しやすそうです。単線区間に現れる一線スルー構造は見事でした(「一線スルー」…調べてみてください)。 夕陽の筑肥線から夜の唐津歩き地下鉄空港線で福岡空港まで乗って、折り返しの快速で唐津へ。姪浜からJR筑肥線に直通する列車です。空港線内は各駅に停まります。 今回の旅行ではこれで福岡県に別れを告げるのですが、地下鉄は七隈線だけまだ乗り残している状態となりました。またの機会に乗ってみたいですね。 筑肥線は辺鄙な場所を走ると勝手に思っていましたが、少なくとも筑前前原まではそうでもなかったです。唐津城が右手に見えてきて終点の唐津に到着しました。 西唐津駅の先には広い車両基地があり、そこへ回送する際のついでに乗客を乗せているようにも思えます。 西唐津から唐津に戻ってしばしの散策。唐津城は光っていました。城下町ということで町名や街路の形状などにその名残がよく現れていました。友人と東海道五十三次を歩くなかで得た知識が役に立ちます。 写真中央にチラッと見える通り、提灯が飾られています。どうやら町ごとにオリジナルのマークの提灯があるようでした。こういうの、ちょっと面白いですね。そのままお宿に戻ってこの日はおしまい。 PR
紀伊半島を一周して、潮岬にも行ってみたいということで。 何に乗って、どこへ行ったか● 主なJR路線:関西本線、紀勢本線 ◆Day 1◆ ガイドウェイバスゆとりーとライン2日間で紀伊半島を一周するにあたり朝一に名古屋を出る計画としたので、前日入りすることにしました。もちろん(?)新幹線ではなく近鉄の急行をひたすら乗り通すことに。時間はかかるけどもぼちぼち行くのも楽しい。 上前津まで戻ってから名城線で大曽根へ。ここから一つ乗りたかった路線があって、それは「ゆとりーとライン」です! 道路(軌道?)の両端にはガイドレールが付いていて、それに沿ってバスが進んでいきます。運転士さんが一切ハンドル操作をしないのが新鮮。鉄道のような速度制限標識もありました。 路線バスには特に興味がない(というかその先へ行ってもやることがない)ため、「鉄道」区間終点の小幡緑地で折り返すことにしました。小幡緑地の駅を出るガイドウェイバスを眺めていると、地上へ下りて普通の路線バスに変身していました。地上へ下りる道路は阿佐海岸鉄道で見たような感じ。 ナゴヤドーム前矢田から名城線の右回りに乗車。栄などの繁華街に近いためか、左回りの方が混んでいました。ぐるっと一周したかった私にはちょうど空いている方で良かったです。 ◆Day 2◆ ワイドビュー特急で和歌山県へ早朝の名古屋の地下街は、さすがにほとんどお店が開いていませんでした。人もまばらな地下街を通って名古屋駅へ向かいます。 今回は多気まで快速みえに乗り、多気から特急南紀に乗ることにしました。途中駅で下車して散策ができるという点でも、こうして乗り継ぐ方が私には好都合です。ちなみに快速みえには指定席もあるので、どうしても座りたい時には指定券を購入すればOK。 車窓から見えるのは一面の田園風景でしたが、直線が続いて速かったです。伊勢鉄道の運賃を支払うことがもはや特急料金の代わり、みたいな感じ。JRから経営分離していなければ運賃的にも近鉄と対抗できたのでは…。 選んだ席にはもう一つこだわりがあって、進行方向左側、つまり海側です。途中から良い景色を眺められるのも期待してこの座席にしました。空いてて良かった。 梅ヶ谷からしばらくの間は進行方向右側の景色が良さそうでした。トンネル続きでなかなか見づらかったですが…。長めのトンネルでも運転席の後ろのカーテンを閉めないのが意外でした。 海岸地形の影響で三陸鉄道のように短いトンネルの連続です。地図で見るとほぼ海岸線を走っているのですが、海の見える場所はあまり多くありませんでした。 新宮の街をぶらりどこへ行くかは特に決めていなかったので、まずは目に入った新宮城跡へ。とりあえず城、はわりとよくやります。 熊野川が三重県と和歌山県の境界です。川を眺めている間にちょうど正午になったようで、時報のメロディーが両岸から同時に聞こえてきたのですが、別々のメロディーでしかも調性(キー)が半音だけ違っていたので頭が混乱しました。 「梛(なぎ)みくじ」という、変わった形のおみくじがありました。旅先の神社ではついつい引いてみたくなります。 ちなみに詩人の佐藤春夫は新宮出身とのことで、生家跡には「誕生の地」の碑がありました。 どうやら新宮から先の方が海がよく見えるようです。雄大な太平洋が眼前に広がります。 見ているだけで清々しい気分になりますね! 串本からレンタサイクルで潮岬へ串本で途中下車してちょっと寄り道をば。本州最南端の潮岬を目指します!コミュニティバスの時刻を調べてみましたが、絶妙に使いづらいので今回はパスしました。 和歌山県道41号線は潮岬周遊線と呼ばれていて、沿っていけばぐるっと一周できます。今回は往復ともに西半分だけ走ってみました。 まずは潮岬灯台へ。灯台の中の螺旋階段で上の方まで行くことができます。この螺旋階段、一段がめちゃ高くてしかも幅がめちゃ狭い。上る時は気合が必要です。 でも上りきった後の上からの眺めは格別ですよ! 近くには潮岬観光タワーがあり、その上からは広大な太平洋を眺めることができます。記念証みたいなカードももらえました。 タワーの横には南紀熊野ジオパークセンターもあり、少し覗いてみました。室戸岬に続いてジオパークセンター巡り(?)も楽しんだ後、再び自転車を漕いで串本駅に戻ります。 白浜の海鮮と温泉を満喫串本から普通列車で白浜まで行き、そこからはバスに乗って温泉街へ向かうことにしました。ほどよく疲れて少しうとうと。 バスに乗ると目に入ったのはご当地感のあるバス車内掲示。夏は海水浴客もバスに乗るんでしょうね。(…水着のままで…?) お宿にチェックインしたら晩ご飯を物色しに外に出かけてみました。やはり海の近くということで魚を食べたい気分になって、「フィッシャーマンズ・ワーフ白浜」内にある「Ban-ya(番屋)」に入りました。 白浜温泉は「日本三古湯」の一つだそうで、残りは有馬温泉と道後温泉とのこと。有馬には日帰りで行ったことがあるので、あとは道後に行けば三古湯巡りを達成できます。実は愛媛県自体が未踏の地でもあり早く行ってみたい温泉です。 ◆Day 3◆ 雨の紀伊田辺で途中下車この日は朝から雨が降ってきてしまいました。お宿は素泊まりプランにしていたので、朝風呂だけ楽しんでから出発。 世界遺産である鬪雞(とうけい)神社に参拝しました。困ったら城か神社。神社の参拝は逆に雨の中ぐらいの湿っぽい時の方が、荘厳な感じが出て良いかもしれません。 駅に戻って、次は御坊行きに乗りました。行き違いで駅にやって来たのは「パンダくろしお」号です。ここまで間近で見たのは初めて。前面はパンダ顔になっていて、側面にはアドベンチャーワールドの動物たちがラッピングされています。 紀伊田辺から複線となり、岩代~切目のあたりではほぼ海岸線沿いでした。 御坊から紀州鉄道に乗る終点の御坊から、日本一短い私鉄…だった(過去形)紀州鉄道に乗り換え。レールバスのLE-DCシリーズが現役で、この何世代か前の感じがする車体を見た時に思わずテンションが上がりました。雨などなんのそのです。 本当に半ばバスのような車両に揺られつつ進んでいきます。特にスピードを上げることもなく、住宅地と田畑の中をゆったり走っていきました。 下の写真右側の掘っ立て小屋…と言えば大変失礼ですが、この傾きかけ?の質素な建屋が駅舎です。車体の高さと比べてみるとその低さがよく見えると思います。 かつては西御坊からもう少しだけ線路が延びていたそうですが、もう今では走ることはありません。ただし線路はちょっと残されています。 「紀州ぶっかけうどん」を大盛り(3玉!)680円でいただきました。安くて美味しい。梅干しがさっぱりといい働きをしてくれています。もう1玉なら余裕でいけそうでした。 駅で列車を待っているとオーシャンアローが発車していきました。パノラマグリーン車、乗ってみたいですね。 和歌山電鐡でニタマに会いに行く和歌山駅から今回の旅で最後の乗り鉄路線、和歌山電鐵に乗り換えました。数年前に一度乗ったことがあり、今回は再訪という形になります。単純往復するだけで元が取れる一日乗車券を買ってホームへ。 改装のデザインは、見ただけで分かりますが恒例の水戸岡鋭治氏が担当しています。全国各地に水戸岡氏デザインの列車が走っている今日この頃、乗るたびにワクワクするのですが、失礼ながらちょっとワンパターンな感も否めないんですよね…。前も似たようなやつ乗ったぞ?みたいな。 車内はこんな感じ。木の窓枠や椅子の背もたれの形状など、いかにも水戸岡氏といった雰囲気です。 終点の貴志駅では駅舎がネコ風になっています。かつての猫駅長「たま」が最近の猫ブームの火付け役だったそうです。 たまは既に他界しており、今では後継の「ニタマ」が駅長になっています。少し前のニュースで見ましたが、和歌山県から「ナイト」の称号をもらって「ニタマ卿」と呼ばれるようになったとか…。 ちょっと目つきが怖い。 難波まで約60分、JR紀州路快速の和歌山~天王寺よりも20分ほど早いです。無事に帰って来られたので今回はこれでおしまい。 各地の桜を観に行く計画を二週連続で。 何に乗って、どこへ行ったか● 主なJR路線:北陸本線、七尾線、越美北線 ◆Day 1◆ 夜の北陸本線今回は時間の有効活用のため前日の夜からスタート…ですが、夜行バスではなくその日のうちに福井まで行ってしまう作戦です。さらには節約のためにサンダーバードではなく鈍行。夜の北陸本線は初めてなので楽しみでもありました。 敦賀で再び乗り換えて福井を目指している途中に、おやすみエクスプレスと行き違いました。この時間帯にしか見られない列車なのでちょっとレア感。 福井に着いたら23時ごろでした。この日はもう寝るだけです。 ◆Day 2◆ 足羽川の桜並木は…翌朝、建設中の北陸新幹線の様子が外から見えました。こうした風景や仮設通路なども今しか見られませんね。どんな駅に生まれ変わるのでしょうか。 散歩がてらに、桜並木で有名な足羽(あすわ)川の堤防に行ってみました。しかし…見頃は過ぎてだいぶ寂しい感じに。一応、所々ちょっとだけ残っています。 それにしても清々しいほどの晴天でした。桜がなくとも、歩いているだけで気持ちが良いです。 近くの道路には福井鉄道の路面電車が走っています。足羽川を渡る橋の上も走るので、時季とアングルを選べば桜並木とのコラボ写真が撮れそうです。 福井城址の方も見て回ってから福井駅まで戻りました。 えちぜん鉄道に乗って恐竜博物館へえちぜん鉄道では「恐竜博物館へ行こう!」という企画きっぷが発売されています。博物館へは勝山永平寺線で勝山駅まで行き、そこからバスに乗って行くことができるのですが、その区間の乗り降り自由券&博物館入場券まで付いている超お得なきっぷです。もちろんこれを買いました。 勝山永平寺線は思っていたよりも駅間が短く、線路脇の住宅との距離が近いところでは路地裏を走るような感覚でした。前に行った伊賀鉄道みたい。 踏切のあたりから写真を撮っている人も数名いました。 そして恐竜博物館へ!20年前ぐらいに一度来たことがあってそれ以来です。もはやあまり記憶にないですが…。本当は前年4月に行く予定でしたが、臨時休館だったので一年持ち越しにしたのでした。 館内では恐竜についての基礎の基礎から、詳しく説明されていて飽きませんでした。分類や暮らしなど新たに知れた内容が多くて面白かったです。地質学の知識もあればより楽しめそうだと思いました。もう少し勉強して行けば良かった。 自分なりにじっくりと見て回り、全部で1時間半ぐらいかかりました。 福井駅で食べたのは恒例の8番らーめん。安定の美味しさです。 七尾線に乗って和倉温泉へ福井からは特急しらさぎ号で小松まで、小松からは普通列車で金沢まで行きました。これもちょっとした節約…と、後のイベントのための時間調整。 七尾線は津幡~七尾~和倉温泉の区間ではありますが、七尾~和倉温泉にはJRの普通列車は走らないため終点の七尾でのと鉄道に乗り換える必要があります。ただし、乗るのはのと鉄道の車両でも、JR路線なので青春18きっぷは使えるというちょっとややこしいシステムです。 七尾で一度JRの改札を出てのと鉄道の車両に乗り換えます。乗り換え時間が短く、慌ただしく移動しました。 湯元の広場は色の変化する照明でライトアップされていました。 美しい夕焼けの後はお魚と地酒を楽しみました。 温泉にも浸かってリラックス、もう何もやり残したことはありません。この日はこれでおしまい。 ◆Day 3◆ のと鉄道の沿線各駅の桜この日も朝から雲ひとつない快晴!朝の穏やかな海がとても綺麗です。右の方にチラッと見えるのは能登島大橋です。今回は渡りませんが。 のと鉄道を全線乗りつぶすために「つこうてくだしフリーきっぷ」を車内で購入して出発。所々で進行方向右側に海が見えました。 穴水駅では何かのアニメのコラボ?の列車が留置されていて、それを撮っていた人たちも多かったです。 西岸駅の桜も満開でした。ここでも良い写真が撮れそうなものですが、人はほとんどいませんでした。対向列車は観光列車の「のと里山里海号」です。 沿線にも桜並木があり、菜の花の黄色・野山の緑とも合わせて、まさに春を感じる風景となっています。この辺りを散歩しても気持ちよさそうですね。 笠師保駅など、他の駅の桜もとても綺麗でした。でも人はおらず。もったいないなあと思います。のと鉄道、能登鹿島駅以外は穴場なのかも?いずれにしても見事な桜を堪能できて良かったです。 それなりのボリュームで満腹。辛口を注文、まあそんな辛くないやろと予想していましたが、案外辛めで満足です。 越前大野城から城下町を眺める金沢から福井まで普通列車で下りていきました。小松付近では建設中の北陸新幹線高架と、その背後には雪を被った白山連峰を望むことができます。 今回の最後の目的地は大野です。越美北線は残念ながら本数が少ないため、京福バスで向かいました。一乗谷あたりから越美北線と並走していました。下の写真で右側に見える線路が越美北線です。 大野に到着したらまずは越前大野城へ。単に「大野城」と言うと、福岡県の大野城市とごっちゃになるかもしれないので注意が必要です。ならんか。 一応、桜はどうかな?と思って行ってみたということもあるのですが、桜の気配は全く感じられませんでした。残念。 田園の中を朱色の車両がコトコト走っていきます!のどかな風景です。 疲れきっていて車内ではほとんど寝ていましたが、途中起きたタイミングで夕陽に美しく照らされた田畑が見えたところで、一瞬にして目が覚めたのを覚えています。 各地の桜を観に行ってみたいと思って計画がスタートしました。 何に乗って、どこへ行ったか● 主なJR路線:山陽本線、伯備線、芸備線、山陽新幹線 ◆Day 1◆ 山陽本線で西進、途中下車と桜山陽方面ということで、よくお世話になっている新快速で一気に西へ進んでいきます。相生からはいつもの真っ黄色がお出迎え。 今回はスケジュールに多少余裕があるので、途中の上郡で下車し周辺の桜を観に行くことにしました。駅のホームからは花びらが勢いよく風に流されていくのが見えましたが、ギリギリセーフ。 撮りようによっては、真っ黄色の列車が菜の花の代わりみたいになって案外写真に良い味を添えてくれるのかもしれません。私はそんな上手いこと撮れないのですが…。 山陽本線沿いでは、川の堤防など所々で桜がまだ綺麗に見頃の状態でした。 福塩線から井原鉄道に乗る福山では乗り換え待ちの15分で、福山城の入口の桜を観に行きました。10分以上あればなるべく駅の周りを歩いてみるようにしています。 ちなみに、この写真の向きから90度右に向くと福山駅のホームが見えます。新幹線は見えませんが一部の在来線列車なら眺め放題です。 井原鉄道井原線は第三セクター路線で、神辺と清音・総社を結んでいます。清音~総社の区間はJR伯備線と共用。車両はJR西日本のキハ120形とかなりよく似ていますね。 ほとんど全線が単線高架かトンネルで急なカーブもなく、駅ホームの雰囲気でも土佐くろしお鉄道を思い出しました。あと、想像していたより交換する列車の数が多く、しかも高速運転でした。 沿線の街の雰囲気が新しめ?と思われる区間がありましたが、よく考えると西日本豪雨で水害のあった地域なんですよね。「小田川付替え R5完成予定」と堤防に描かれていました。多発する水害を防ぐための大きなプロジェクトです。変わる前の今の風景をもう少しちゃんと見ておいたら良かったかも。 予定より10分ほど遅れて新見行きが到着。乗っていた人々の大半は、途中の備中高梁で降りていきました。 新見の城山公園で夜桜を満喫このご時世、列車の窓は換気のため基本的にいくつかはオープンです。自然豊かな地域を夜でも明るい列車が走っているというわけで、当然ながら光につられて虫たちもご乗車。デカいやつが入って来なかっただけ助かった。 明かりの元は新見駅から20分ほど歩いたところにある城山公園でした。予想通り夜桜のライトアップです。 その肝心の雰囲気をうまく伝えられるように撮れないのが悔しいですが…。 こうした偶然の出会いがあると良いですね。夜桜も見られて良かったです。 ◆Day 2◆ 芸備線の始発快速で乗りつぶしこの日は4時半起きで出発に備えました。これまでの旅行で最も早い列車に乗るためです。辺りは当然真っ暗、雨の降るなか駅まで歩きました。 2021年6月に、芸備線の今後の在り方を地元と協議することに決まったとのニュースが。廃線前提ではないとされるものの、本格的に怪しくなってきたためか、三江線の時のように乗客が激増しているとのこと。今回行った時点では特に混雑もなく落ち着いて乗ることができました。 東城を過ぎてからは山の中に入っていき、25km/h制限の区間や携帯の電波のつながらない場所も多くなりました。確かにこれでは時間がかかりすぎる。車やバスにシフトしてしまうのも納得です。宜なるかな。 備後庄原駅には、広島東洋カープの選手モニュメントが置いてありました。熱狂的なのは広島駅周辺だけかと思っていましたが、案外この辺でも人気があるのですね(ちょっと失礼な言い方ですみません)。 終点の三次からは快速「みよしライナー」で一気に広島へ。列車も2両編成となり、乗客もそれなりにいました。三次~広島の区間はまだ安泰そう? 雨の錦川鉄道を往復する広島駅のホームに降り立つと同時に、観光列車「etSETOra」が発車していくのが見えました。これも一度乗ってみたい列車です。 岩国から錦川鉄道に乗り換えました。単純往復するだけで余裕で元が取れる「昼得きっぷ」を事前予約しておき、発車前の車内で受け取り。どこの路線でも大抵こうしたお得なきっぷがあるので、安く上げたい方は調べておくと良いと思います。 列車はまず岩徳線を走り、途中の川西駅を出てから錦川清流線の方に入っていきます。大雨なので今日はさすがに「清流」にはなってなさそう。 道中には滝が見られる場所がいくつかあります。滝と言っても、「滝行」でイメージされるような激しいものではなく小ぶりなものです。一つひとつに名前が付けられていて、よく見えるように付近では徐行していました。 乗ってきた列車に再び乗ってすぐに折り返します。次まで待つと3時間後になってしまい予定的に厳しいのです…。 岩国の名所・錦帯橋へ川西駅で列車を降り、徒歩で錦帯橋へ行くことにしました。独特のアーチが美しいことで有名です。桜がどれほど残っているかドキドキしつつ、歩いて20分ほどで到着しました。結局しとしと小雨が残っていました。 肝心の桜は…葉桜寸前でしたが花もギリギリありました!この土日が本当に最後のチャンスだったという感じでしょうか。 雨ということもあってか、錦帯橋を実際に渡ってみると急勾配で滑りそうになったところもありました。でもアーチの一番上の部分から周りを見渡してみると気持ちいいです。 もう少し時間があったので周辺を散策。すぐ近くの、歴史的な建造物が残る吉香公園に行ってみました。 錦帯橋を満喫したのでそろそろ帰ることにしましょう。バスに乗って最寄の新幹線の駅まで一直線です。 やって来たのは700系レールスターです。さすがにこだまに乗り続けるのはしんどいので、広島でのぞみに乗り換えました。 降りたのは…姫路です。姫路もまだ使ったことのない駅で、しかも姫路からなら新快速が使えるため18きっぷで節約できる!という意図もありました。新幹線よりはだいぶ時間はかかりますが、ケチるならここしかありません。最後は爆走する新快速に乗って無事に帰ってきました。 真冬の豪雪地帯の大雪と美味しいものを堪能するぞと。 何に乗って、どこへ行ったか● 主なJR路線:北陸本線、北陸新幹線、信越本線、篠ノ井線、中央本線、東海道本線 ◆Day 1◆ サンダーバードと北陸新幹線で富山県へよく晴れている京都駅からサンダーバードに乗ってスタート。乗った9号はいわゆる「速達型」で、京都を出ると福井と終点金沢にしか停まりません。 湖西線を経由するため、進行方向右側だと琵琶湖を眺めることができます。湖面がギラギラ輝いていました。まだまだ晴れています。この調子なら全然問題なく行けるのでは~? …が、敦賀の先の今庄トンネルを出てから景色は激変。急激に積雪が増え、激しく雪を巻き上げて&吹雪で窓の外がよく分からない状態になりました。太陽の光は全くありません。これには驚きました。 福井を出発してからは雪のため徐行気味になって、窓の外には雪かきをする人々の姿が見られました。お疲れ様です。石川県内に入って雪は小康状態になり、サンダーバードもスピードアップ。 ちなみにこちらは福井方面へ伸びる線路の様子です。敦賀までの延伸開業ももうすぐですね。 車掌さんの英語放送がとても流暢でした。もしかして内容もアレンジされていた?のかは分かりませんが、ここまで聞きやすいのはなかなか珍しいなと思いました。 新高岡からバスで氷見を目指すも…新高岡に到着し、いざ氷見へ…!あれ、「わくライナー」運休とな…? あ、ちなみに「べるもんた」(と氷見線と城端線)は早々に運休が決まっており今回は既に諦めています。またの機会にぜひ乗車したいと思います。 積もった雪の中をズボズボ歩いて、足回りが雪まみれになりながらもバスに乗り込みました。正直言って、悪路のためバスの乗り心地は最悪でしたが、それでも運行していることに感謝です。 轍になる部分以外には雪が積もり続け、おそらくバスの床下が積もった雪に擦れるのでしょう、進みながらバスが揺れまくります。これはもう壊れるか横転するのでは?とも思える空間でした。そこらの遊園地のアトラクションより断然怖い。だいぶ肝を冷やしました。 この横断歩道あたりから状況がさらに怪しくなってきます。バスが進まず、前を見てみると車の長い長い列が!これ、もしかしなくても「立ち往生」…ってやつですかねえ…? なお雪は標識の高さにまで積もっています。 雪に埋もれた街を歩く結局16時を過ぎても状況は変わらず。立ち往生したバスから降ろしてもらい歩いて引き返すことにしました。高岡駅付近までは約4km、もちろん自力で歩くのみです。まさかこんなことになるとは…。やむなくお宿も変更。 屋根に大量の雪が積もっていたり、標識のすぐ下にまで雪が迫っていたりという風景は人生で初めて見ました。「雪に閉ざされる」とはまさにこうした状況なのでしょうか。 道中にあった神社は雪を被って何やら神秘的な雰囲気に。当時は身の危険も若干感じていたので、さすがに参拝するほどの余裕はありませんでした。今思えばちょっと入ってみても良かったかな、とも。 それにしてもよく滑りました。滑らないように注意して歩くのですが、少し気が逸れるとすぐに転びます。1分に1回は転んでいたのでは、と思うレベルでしたが幸い最後まで怪我はなく進むことができました。先の神社の神様が見守ってくださっていたのでしょう。 歩道にも雪がどっさり。こんな豪雪の中でも歩いていた先人たちのおかげで一応歩ける部分はあるのですが、幅が一人分あるかどうかで、両脇は雪の壁です。足元は踏み固められた部分とそうでない部分の区別がつかず、途中で何度もつまずいたり雪の壁にダイブしたりしていました。 車道の中央を走る路面電車、万葉線の電停の様子は…。 当然ながら終日運休でした。 歩いて戻ってきた高岡駅周辺の様子コインパーキングの様子です。なぜか満車の表示になっていることが分かります。雪の重みで誤検知してしまっているのでしょうか。精算機上の屋根に積もった雪で積雪量が一目瞭然です。 融雪装置がフルパワー稼働してくれているのは良いのですが、おかげで低いところにある道路には巨大な水溜りが発生していました。車で進むなら問題ありませんが、歩行者には厳しい。いやそもそも出歩くのがおかしいのか。 高岡駅の方を向いてみるとこんな感じ。ここの車道中央にも路面電車が走りますが、もちろん雪で埋まっています。 こうして雑然とした電線に雪が積もっているの、「風景としては」雰囲気があって良いですよね。ただし実際に見て歩いていると少し怖かったです。 高岡駅地下街の飲食店は軒並み休業で、コンビニのおにぎりやパンも品薄の状況でした。仕方なくカップラーメンを啜るほかありません。氷見寒ブリ、食べたかった…。 ◆Day 2◆ 雪を被った高岡大仏を拝む高岡での連泊も検討しましたが、北陸新幹線が動いているうちに帰った方が良いだろうと、長野から名古屋経由で下りてくることにしました。東京まで出てしまうと北陸新幹線+東海道新幹線で交通費が跳ね上がるんですよね。 歩いていると突然、目の前に高岡大仏が現れました。東大寺のように大きな御堂があるわけでもなく普通の街中にあるんですね。脇腹のあたりまである雪の壁に挟まれながらも前まで歩いて行くことができました。 続いて近くのアーケードに入ってみました。周りを見ながら歩いていると、地域活性化のために商店街に設置されていたイルミネーションがあっけなく見るも無残な姿になっていました。ああ…。 一応ネットで検索をかけてみたら在りし日の姿を確認できました。果たしてこの後どうなったのでしょうか。 雪は止みましたが、JR在来線もあいの風とやま鉄道も運休。もちろん改札も開いていない高岡駅コンコースは静かでした。 …と思っていたら、線路を見渡せる窓の辺りに人だかりが。撮り鉄の人々が何やらカメラを構えています。 ちなみにこの3両のキハ40、行先表示が左から「氷見」「高岡」「城端」になっていました!偶然だと思いますがちょっと嬉しいですね。 新高岡駅まで歩く道中に瑞龍寺を参拝大通りをずっと歩くのもあんまり面白くないので、人々の生活を間近に感じ取れるように住宅街の道路を歩いてみました。なるべく除雪作業の邪魔にはならないよう気を付けたつもりです…。 写真を撮っている最中に、電柱の変圧器から突然雪が落ちてきてびっくり。屋根上からの落雪にも注意しないといけませんね。 城端線の踏切から線路を眺めて写真を一枚。雪に埋もれていて、運転再開はしばらく難しそうだと一目で分かります。ラッセル車の奮闘に期待です。 前日とはうって変わって青空が広がってきました。ちょうど辿り着いたのが国宝の瑞龍寺です。雪で道が埋まっているためどこから入ればいいのか不明でしたが、歩いていると受付が見えてきました。 高岡駅と新高岡駅の間には住宅地が続いていて、雪も止んだからか住民の方々は徐々に活動を開始しているような様子でした。 北陸新幹線と在来線で帰路へ瑞龍寺から30分ほど歩いて新高岡駅に到着。雪の中を歩くのは疲れますね。北陸新幹線は無事動いているようで、待合室には同じく出発を待つ人たちがたくさんいました。豪雪という異様な状況下であってもやっぱり人が居ると安心します。 真冬には珍しく(?)車窓から立山連峰をそこそこ望むことができました。上の方の雲がなければ完璧でしたが、中腹あたりまでははっきり見えたので良かったです。 途中の糸魚川では停車中に車両除雪作業を行っており、作業に伴って湯気が上っているのを見ることができました。車内では、その湯気が車両異状ではない旨の説明がありました。確かに知らなかったらビビりそう。 飯山駅から先のトンネルを出て長野市内に入ると雪はほとんど見られませんでした。山を隔てているとはいえ、ここまで違いがあると先の豪雪がまるで嘘のようです。まあ前日もそうでしたが…。 長野でもう一泊して善光寺や松本城を巡るのもアリかなとも思いましたが、大雪で想像以上に体力と気力を奪われていたので直帰することにしました。 明科まで出ると積雪は一切なく、地域による差に改めてびっくり。もちろん松本でも雪はありません。雪どころか快晴です。 中央本線の西側は何回か乗っていますが、夕方に乗るというのと、塩尻から中津川行きに乗るのがどちらも初めてでした。 …前篇からのつづき。後篇は旭山動物園の話からスタートです。 何に乗って、どこへ行ったか [後篇]● 主なJR路線:函館本線、札沼線 ◆Day 3◆ 旭山動物園でペンギンのお散歩留萌本線から戻ってきた深川駅にて、旭川行きはどこかな?まだ来てないのかな?と思いつつ悠長に写真を撮っていました。が、よく見ると撮っていた列車が旭川行きでした。しかも発車1分前!危ない危ない。 車両の横に取り付けられている行先標を見ていなかったら逃していたな。 旭川からバスで旭山動物園を目指します。路面が完全に雪に覆われた状態の時にバスに乗ったことがなく、ちょっとドキドキしながら乗っていました。 旭川市街の車道では歩道との境目に排雪されていて、本来なら片側2車線のところが1車線となっていました。そういえば、北陸などで見かけるような道路の融雪装置はありませんね。…さすがに水道が凍ってしまうし無理か。 園内にはいろいろな動物たちがいて楽しかったです!紹介したいのですが、長くなるので割愛。園内はわりと高低差があって坂道が多く、もちろん積雪量も多い挙句吹雪だったので、移動するのが大変でした。傘はあんまり役に立たず。まあ、傘を差さなくても手で雪を払い落とせるから良いか。 「スーパーウルトラリラックスMAX」、良い。 ペンギンが逃亡しないよう両脇に雪が積まれた専用レーンの上を、ペンギンたちが飼育員さんに付いて歩いていきます。ゆっくりぞろぞろと列をなして進んでいました。間近で見ていると個性も見えてくるような気がします。 3時間半ほど滞在して旭山動物園を満喫しました。園内を歩いて疲れていたようで、帰りのバスと電車では半ば意識がどこかへ飛んでいました。 サッポロビール園と大通公園雪が靴の裏に中途半端に残ったまま列車に乗り込むとよく滑るということを知りました。写真は、岩見沢駅構内に置いてあったばんえい競馬の像です。現在は帯広でしか観られないとのことですが、一度行ってみたいですね。 札幌市内に戻ってきたら晩御飯の時間に。この日は前から行くと決めていたサッポロビール園へ!最寄駅は札幌駅の一つ隣の苗穂駅です。 勝利への道(?)、園内の通路です。気持ちが昂ります。 黙々と食べ続けて満腹になって出てきました。寒い風が火照った顔に気持ち良い。 札幌の夜を満喫してこの日はおしまいです。それでは。 ◆Day 4◆ 吹雪の札沼線4日目はまず札沼線(さっしょうせん)に乗りに行ってみました。札沼線といえば2020年5月に北海道医療大学~新十津川が廃止されましたね。本当は廃止前に乗りに行ってみたかったのですが、さすがに無理だったので今回の旅行のタイミングで行くことにしました。 駅のモニターには、私にとっては衝撃の文言が。「低温により車両が凍結」するという事態があることを初めて知りました。いや、あり得るのは分かりますけど、実際にあるとは…。 ホームの端から新十津川方面を見てみると、雪の中から車止めの標識が顔を覗かせていました。留萌本線の留萌駅と同様、もうここから先へ行くことがないというのは残念です。 駅前をうろうろしたり、ホームで写真を撮ったりしていましたが、途中から強く吹雪いてきて列車の中に退散しました。えげつない降り方…。 地下鉄から羊ヶ丘展望台へ向かう途中の新琴似駅まで戻ってから、地下鉄の麻生駅まで15分ほど歩きました。なるべく一筆書きをしたい!という方針で上手く乗り換えられる駅を探していたら、このような乗り換えに辿り着きました。麻生駅から南北線の終点の真駒内駅まで乗りつぶしです。 駅前のバス停から福住駅行きに乗って福住2条9丁目停留所で下車。ここから5分ほど歩けば羊ヶ丘展望台の入口まで行くことができます。付近まで直行するバスがなかったためこの方法で行きました。 やっとこさ丘の上に到着したらまずは有名な像の写真を。大志を抱け。 レストラン以外の施設もほとんど休業で、観光に訪れている人はほんの数人でした。広々として楽に見て回れたけれどもちょっと寂しい。 さてこの日の最終目的地は小樽です。札幌から快速エアポートに乗って30分ほどで到着しました。途中からは進行方向右側に海が見えてきます! 小樽まで行く人はあまり多くないのか、先頭車両の車内は空いていました。快速エアポートは指定席車両も連結されているので、混んでいたらそちらに乗るのも良いかもしれません。座るのはもちろん海側で! 夜の天狗山と小樽運河荷物も多いので先にお宿にチェックイン。4日目ともなれば疲れも溜まってきていて、ついそのままダラダラしそうになります。また出歩くというのが億劫になるんですよね。でも来たからにはと、まずは天狗山へ向かいます。 ロープウェイで上の方まで行きますが、隣のスキー場ではスキーアカデミー(?)が開催されていて周辺は予想以上に明るくて賑やかでした。ちなみにまだ16時半です。雰囲気はほぼ夜。 夜景が綺麗とのことですが、日没からあまり時間が経っておらず雪も降っていたのであまりよく分かりませんでした。晴れた夜に来る方が良さそう。 山頂の温度計にはマイナス9度と表示されていて、おそらく人生で最も寒い空間にいたひと時だったと思います。ぜひ次はマイナス二桁で。 運河横の倉庫群を運河の反対側の道路から見ていると、何やら「ビール」の文字が。気付いたら中に吸い込まれていました。これは仕方ない。 美味しい地ビールと料理をゆっくりといただきました。いくらでも呑めそうです。 合わせて5時間ほどの小樽散策はこれで終わりです。満足です。寝ます。 ◆Day 5◆ 函館本線で倶知安へ行程の3分の2が過ぎました。「乗り鉄」系は前半戦で終わらせて、後半戦はあまり予定を縛らずにぼちぼち、というのが毎回の大体の傾向です。後半もガチガチに予定を決めてしまうと単純に体力が持たないんですよね…。 北海道新幹線の札幌延伸時には鉄路が残るのかどうかすら分からない路線と噂されているので、各駅名標もなるべく撮っておいて記録として残すようにしました。 峠を越えるまでは沿線の積雪量が多く、ずっと吹雪いている状態でしたが、峠を越えて倶知安のほうに入ると一転して晴れました。雪を被った羊蹄山が綺麗で、青空と雪の白さのコントラストも楽しむことができました。 倶知安駅で外に一旦出てみました。よく晴れています。北海道新幹線の札幌延伸の際にはここにも新幹線駅が設置される予定です。でも新幹線用の構造物はまだ見当たりません。 ニセコアンヌプリの方角には建物がたくさん並んでいて、残念ながら山容を眺めることはできませんでした。 さらに函館本線に乗って森から砂原支線へ倶知安からは長万部行きに乗りました。長万部までの乗客も多く、ここでも着席はできず。扉の窓から見える風景と後方展望を楽しみます。駅前からは見られなかったニセコアンヌプリもようやく姿を現しました。 蘭越駅を過ぎたあたりからまた空が曇ってきて、周辺の積雪の量もより多くなっているように感じました。青空の見えた世界から再び灰色の世界へ…。 終点の長万部で再び駅の外へ。倶知安とは違って雪が降っていました。駅前には雪まみれの北海道新幹線H5系のオブジェ。ここにも新幹線駅が設置されます。開業したら街の雰囲気はどんなふうに変わるのでしょうか。そもそも変わるのかどうか分かりませんが…。 駅前の道路はすぐ近くの海に続いているようで、歩いて行ってみたかったのですがさすがに時間がなくて断念しました。 乗り込んで一息ついていると、前日発生したイベントにまさかの続きがありその通知が入ってきました。なんと、羽田までの振替便も欠航になったとのことです。…さて、どうやって帰ろうかしら。さすがに気が気でなくなってきました。 乗り換え待ちの間に駅前を少し散策。ただし温度計はマイナス7度の表示、しかも吹雪で、「散策」には過酷すぎる天候でした。ちょっと歩いてすぐに駅舎に戻りました。 本線と合流する大沼に到着する頃にはすっかり暮れて、車窓からは暗闇しか見えません。代わりに翌日の帰宅経路をひたすら考えました。 満月の函館山函館駅は新しめの駅舎、駅前のプロムナードにはイルミネーションが光っていました。札幌駅とはまた違う雰囲気です。 まずはお宿へ。もうそのまま寝てしまいたいぐらい、動く気力も尽きてきていましたが観光に出発。函館山には登っておきたい。 函館山から見える夜景はさすがのものでした。晴れていたうえ、タイミング良く満月で、見に来た甲斐がありました。これぞ所謂「100万ドルの夜景」ですね! でもやっぱり写真を撮ろうと手袋を外すと手が痛くなります。凍傷なるわ。 ◆Day 6◆ 函館をぶらり街歩き起きてすぐにカーテンを開けては、天候がどうかをまずチェックしました。これなら大丈夫では?と頭の中で勝手に飛行機を飛ばすことにしつつホームページを見て見ると、搭乗手続きを一時停止中とのこと。欠航ではないからまだ希望はあると思い、ひとまず朝の函館観光を楽しむことにしました。 さらに歩いていると雪は止んで青空が覗きました。吹雪いたと思えば青空が見えるなど、函館に限らずですが変わりやすい天気です。場所と時間により大きく天候が異なるのも冬の北海道の特徴なのでしょうか。 お昼ご飯を食べる時間がなさそうなので早めに食べておくことにしました。魚を食べたいとどんぶり横丁市場へ。いろいろなお店が入っていて、自分の好みのメニューのあるお店を選ぶことができます。 北海道での最後のご飯は「馬子とやすべ」にて海鮮丼にしました。やっぱり魚が美味しい。 さあ後はもう帰るだけ。シャトルバスに乗っていざ函館空港へ! 果たして無事に飛行機に乗れるのか…?函館市街にいたときはまだ搭乗手続きが停止中でしたが、到着後すぐに搭乗手続きが再開されたとのアナウンスが。これは…帰れるぞ…! 搭乗直前で、機体の整備点検での遅延が発生したとのアナウンスがあり若干不安に。飛行機に乗り慣れていないので、こういうことも起こるのだということに想像が及ばず心配になります。逆に鉄道に乗り慣れていない人々なら鉄道の旅でアクシデントが起こるとこんな感じで不安になるのかな?と思いつつ、宝くじ抽選のテレビを見てやり過ごしました。大晦日ですねえ。 離陸してから安定するまでの上下動にはちょっとドキドキ。雪雲を突っ切るとなるとそれなりに揺れます。 それにしても、上空からわずかな面積の空港を狙って安全に着陸するという航空技術に改めて素直に感動しました。もちろん相応の訓練があるとはいえ私には無理な芸当です。 大量の雪を見てみたい、寒いところに行ってみたい。 何に乗って、どこへ行ったか [前篇]● 主なJR路線:北海道新幹線、函館本線、室蘭本線、千歳線、宗谷本線、留萌本線 ◆Day 1◆ IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道最近は東北に行くなら夜行バス、といった図式が定着しつつあります。新宿行きの夜行バスに乗って、大宮まで出てからはやぶさ1号で北上するという例のパターンです。 まずは埼京線で大宮まで粘ります。乗っているとちょうど朝日が昇ってくる時間帯で、車窓から見える朝焼けがとても綺麗でした。 IGRと青い森鉄道はかつての東北本線を引き継いだ路線で、目時駅が境界となっています。ただし、列車の運転区間にはあまり関係がないようです。 八戸の手前から積雪量が多くなって雪も降ってきました。八戸で乗り換えた青森行きの列車は雪の降りしきる中を走り、車窓からの眺めとしては初めて見る光景でワクワクです。進むにつれ空も暗くなって雪の降り方も強まり、雪国の雰囲気が伝わってきました。 八戸から青森周辺の駅までずっと乗り通す乗客も多く、この辺りに住まう人々の生活圏について勝手に思いを馳せていました。 初の北海道新幹線で青函トンネルをくぐる青森駅では、津軽線を2021年3月に引退してしまったキハ40形を見ることができました。本当は乗りたかったのですが仕方ありません。最後に見られただけでも充分です。ちなみに写真右側のやつです。 改札口に「五能線が暴風雪により運休」という案内が出ていて、この時期にここに来て本当に大丈夫なのか?という一抹の不安が頭を過ります。 特急オプション券を使用しているので、新青森から新函館北斗まで自由席に乗ることができます。ただし途中下車や線内乗り継ぎはできないので注意。 次の駅である奥津軽いまべつ付近では吹雪となっていました。「奥津軽」という名前自体が既に非日常感を出してくれています。それに窓の外の吹雪とくれば、そりゃもうテンションが上がるでしょう。 そして初めて青函トンネルを通過しました!感動しましたが、トンネル内はこれといった景色も見られないのでさすがに眠気が…。 特急北斗で札幌方面へ新函館北斗の在来線ホームで特急を待ちます。何か青森より寒さのレベルが上がってないか?と感じつつ、積もった雪が舞い上げられていく様を眺めていました。今回のために揃えた防寒グッズで凌ぎます。ありがとう耳あて。 乗り込んだ特急北斗の車内は暖かくて快適でした。車窓から見える景色は、「雪に埋もれた広大な大地」で大抵説明がつきそうなほどです。見たことのない景色で私にはとても新鮮でした。 駅では作業員の方々が除雪に励んでいる様子も。まさかの手作業、お疲れ様です。 特急だったので一瞬で通過してしまいましたが、秘境駅として有名な小幌駅にも若干の親近感が湧きました。でも普通列車で降りてみる勇気はない…。 地下鉄にも乗ってみるそうこうしているうちに新さっぽろ駅に到着。ここから地下鉄に乗り換えてちょっと乗りつぶしに行きます。効率的に乗りつぶそうと、東西線の終点である新さっぽろ駅からスタートしてみました。列車から降り立ったホームは凍っていて滑りそうになりました。危ない。 土休日など限定で乗り放題になるドニチカキップを購入して出発です。まず東西線を全線乗り通して終点の宮の沢へ。「条」「丁目」が駅名にたくさん現れていて北海道らしさを感じました。 なんやこの吹雪は…。 ただ、雪の上では案外しっかりと踏みしめられるのですが、凍った路面ではやはり滑りそうになりました。焦らずに歩きたいですね。 ◆Day 2◆ 宗谷本線で稚内と宗谷岬へ…?この日は札幌駅7時半発の特急宗谷で一路稚内へ!ぜひ乗りたかった列車に乗ることができて既に感動です。これからの5時間の列車旅に思いを馳せていました。 発車してしばらく晴れていたのですが、進むにつれ曇ってきて雪が降り始めました。江別あたりからは積雪の量が急激に増えて、列車が巻き上げる雪で景色が遮られる時もありました。こうした地域ならではの光景です。 順調に進んで滝川まで来たところで、今回の旅で最大の事件が。列車は駅に停車したまま発車する気配がありません。何か嫌な予感がするな? 座席ポケットに入っていたJR北海道のフリー雑誌も難なく読破してしまい、いよいよやることがなくなってきました。たまに車外に出てみて列車と駅の様子を撮影、と言っても特に風景が変化するわけでもなくすぐに飽きます。 結局、特急宗谷は旭川で運転打ち切りとのアナウンス。稚内方面へ行くには旭川からの特急サロベツを利用するよう案内がありました。ただ、サロベツだと稚内で20分ほどしか滞在できません。果たして行くべきか大いに悩んでいました。でも特急オプション券の元は取りたいな…。そう、運行不能時の払い戻しなどは一切できないので注意が必要なのです。 旭川でひと休みいろいろあってお腹が空いたので、旭川でお昼を食べに出てみました。駅前交差点では道路が完全に雪に埋もれていて、踏み固められてスケートリンクみたいになっていました。よく運転できますね…。 寒いしラーメンでも、と思って「らーめん山頭火」旭川本店に入りました。一気に身体が温まります!美味しかったです。 旭川駅の北口にも足を運んでみました。どうやら川に面しているようですが、お腹の辺りまで積もった雪で歩道が埋まっており川まで歩くことができません。歩く人がいないとすぐに埋まってしまうんでしょうね…。 ホームに入ってくる車両はことごとく雪まみれでした。 ここまで来たなら稚内まで行ってみようということで、せっかく旭川まで来たこととサロベツに乗れるということが大きな動機となって、稚内へ行くことにしました。この日は深川で宿泊する予定で、朝のようなトラブルがあってもし戻ってこれなかったら…と心配もしましたが、まあ何とかなるだろうと。何かあったらそれはその時です。 そして「増1号車」なるものが存在することを初めて知りました。先頭車が増1号車だったのですが、その後ろは普通の中間車だったので「増結された感」が特になく不思議な感覚でした。 それにしてもずっと雪が降っていて薄暗かったですね。上の写真の左上には申し訳程度に太陽が顔を覗かせているものの、やっぱり暗いです。ちなみにこれで14時前です。 うねうね蛇行する天塩川に沿ってゆったり走るため時間もかかります。位置的にも時間的にも稚内はまだまだ遠いな…と思いながら揺られていました。 稚内は冬に行ってみたかった場所の一つだったので、今回無事に到達できて嬉しかったです!これなら宗谷岬も何とか行けてたかも?と思うほど晴れていました。また今度、ぜひ冬にリベンジしたいです。 道路案内標識にはロシア語も併記されていました。それにしても寒かった。マイナス8度とかなんとか。 対向列車は鹿と衝突するさて稚内から上りの特急宗谷に乗って旭川方面へとんぼ返りです。真っ暗で車窓を楽しめない中、今来た経路をそのまま4時間以上かけて折り返すことへの面倒臭さを徐々に感じ始めました。もう少し滞在したいけど…。 稚内からの進行方向左側には窓に向いた座席が、右側には机付きのボックスシートが設置されていました。これなら少人数でも大人数でも旅行を楽しめそうですね。 慣れは怖いもので、午前中に3時間以上足止めを食らっていたせいか、1時間程度の遅延には何も思わなくなっていました。まあ気長に待つか! 雪が降りしきる中、暇つぶしに車外に出て写真を撮りました。ちょっと良い雰囲気。 いかにも寒そうな駅名標です。なお、隣の東六線駅は先日廃止されてしまいました。 走っている車も歩いている人もなく、雪の消音性も相まってほぼ無音の空間でした。今まで経験がないためどこかへ吸い込まれてしまいそうな感覚に。平衡感覚を失ったように思えて、少し怖かったです。 ◆Day 3◆ 大雪の留萌本線雪は止んでいました。この日の一発目は留萌本線です! 留萌本線といえば、JR北海道の中でも今後の存続がかなり怪しい部類に入る路線です。海岸を走る留萌~増毛の区間は2016年に廃止されてしまい、残る深川~留萌の区間も少なくとも部分廃止は免れないと言われています。今のうちに行っておかないと!と、乗る計画を立てました。 車窓から見える景色は相変わらずの雪原で、途中の峠と思われるあたりでは積雪量がさらに多くなっていました。そしていつの間にか雪が本降りに。「大雪の~」と題していますが、まあこれが通常モードなのでしょう。 留萌駅前は吹雪だったのでサッと写真を撮って待合室に戻りました。ご当地ラジオ局「FMもえる」のスタジオが2階にあるようです。 ホームから西の方を見てみると、まだ先に延びている線路と、さらに鉄橋が見えました。この先へ列車が進むことはもうないと思うと寂しいですね。 折り返しの列車に乗って、留萌駅を後にしました。これにて留萌本線の話はおしまい、前篇もここで終わりです。次は旭山動物園の話からスタート! 三重県内でまだ乗っていない路線・行っていない場所へ行ってみようと。 何に乗って、どこへ行ったか● 主な私鉄路線:近鉄、伊賀鉄道、四日市あすなろう鉄道、名古屋市営地下鉄、三岐鉄道 ◆Day 1◆ 近鉄大阪線から伊賀鉄道に乗る今回のスタートは大阪上本町です。快速急行松阪行きに乗りました。名張で後ろの車両が切り離されてしまうため前方の車両に乗り込みます。停まっていたのは5200系、近鉄の車両にしては珍しく3扉クロスシートの車両です。塗装色がなかなかに奇抜!かつての2250系の塗装だそうです。 鶴橋~五位堂を約20分、どこにも停まらずに駆け抜けます。間違えて乗ってしまうと大阪市内から突然奈良県内まで飛ばされるので要注意。そういえば奈良線の快速急行も、鶴橋を出ると奈良の生駒まで停まりませんね。五位堂までご移動…いえ何でもありません。 伊賀神戸で伊賀鉄道に乗り換え!…なのですが、そもそも2分しか乗換時間がありません。近鉄も若干遅れ気味で、急いで乗り換えました。ちなみに乗り換え口は伊勢中川方にあるので、大阪から行く場合は先頭車両に乗ることを強くオススメします。急行以上だと編成が長く、最後尾からだと大変です。 伊賀神戸でもきっぷは買えるのですが、乗り換えがギリギリで悠長に買っている暇などありません。車内添乗員さんがいたので、車内でフリーきっぷを購入しました。正確には補充乗車券を発行してもらい、上野市駅で交換するという形です。 縦揺れがなかなかに激しかったです。同じく近鉄から分離された養老鉄道を彷彿とさせます。添乗員さん、よく真っすぐ歩けますね…。 上野市駅付近は両脇の家々が近く、路地裏を走っているような感覚でした。 伊賀神戸から伊賀上野まで乗って、折り返して上野市で下車しました。伊賀上野ではJR関西本線に乗り換えができます。なお「上野市」は合併によって「伊賀市」が誕生した時に消滅したので、駅名にはまだ旧市名が残っているという状態です。 上野城跡とカレーうどん上野市駅の北側と南側では雰囲気が全く異なっていたように思います。初め降り立ったのは南側で、商業施設や飲食店が立ち並んでいました。一方で、地下道を渡って出た北側は歴史を感じさせる雰囲気です。 お昼は「九菴」のカレーうどんにしました。またカレーうどん食ってるな。前に十人ほど並んでいて次の電車に間に合うかヒヤヒヤでしたが、美味しくいただけました!これは並ぶのもうなずけます。ぜひ一度行かれてみては。 お店は駅前商店街?の入口付近にありました。お店の外観もパシャリ。 並んでいる時に見たのですが、写真右側に見える「いが☆グリオ」の感染症対策ポスターがなかなかにキモかわで面白かったです。 鈴鹿線と四日市あすなろう鉄道と、東海道五十三次伊賀神戸まで戻って再び近鉄線へ。いつも伊勢中川までの区間がわりと長く感じます。伊勢中川から伊勢若松まで出て鈴鹿線へ乗り換えました。大阪方からの連絡は良くなく、伊勢若松で25分待つことになりました。 車内は北勢線と比べて綺麗で明るかったです。北勢線のような「非冷房車」というわけでもなく…。「シースルー車両」と題して、車内から車輪付近を眺められる車両もありましたが、夕方だったので何も見えませんでした。 そして内部線がなんと東海道沿いにあることを、東海道を歩いた時に初めて知りました!名物には「日永のなが餅」というものがあります。内部線沿線ではありませんが、笹井屋という歴史あるお店(?)で買って食べました。歩き疲れた身体にはちょうど良かったです。 ◆Day 2◆ 三岐鉄道三岐線に乗る朝は8時前に出発しました。日曜日の朝ということもあってか、名古屋駅の地下通路の人通りは少なかったです。もちろん近鉄名古屋駅からスタート。 恥ずかしながら一切知らず、予想もしていなかったので驚きました。前方に見える山は確かに何やら採掘されている様子で山肌が白く角張っています。検索してみると、太平洋セメントの貨物輸送とのこと。なるほど納得です。ということは工場への引き込み線もあるのでは?前を眺めていると…。 終点の西藤原にはかつての電気機関車も留置されていました。駅の外から、後ろの山と一緒に一枚。 地図を見ていて思ったのですが、北勢線とかなり近いところを走っているのですね。もしも三岐線との乗換駅があったら…などと妄想してしまいます。 湯の山温泉で疲れを癒して帰る三岐線の次は四日市から、今回の最後の目的地である近鉄湯の山線と湯の山温泉へ。菰野(こもの)で乗客が半分以上降り、終点の湯の山温泉まで行く乗客は少なかったです。 湯の山温泉は温泉街として大々的にアピールしている様子でもなく、静かに民家が並んでいる場所でした。しばらく歩くと、日帰り入浴できるグリーンホテルに到着。 温泉はちょっとヌルヌルしていました。あまり入ったことのなかった泉質。日帰り温泉と美味しいご飯で日頃の疲れが癒されました。温泉に入ってご飯食べて、後は何もしない!みたいな休日も過ごしてみたいです。 東海地方のJR以外の路線にいろいろ乗ってみようと思い立ちまして。 何に乗って、どこへ行ったか● 主なJR路線:東海道本線、高山本線、太多線 ◆Day 1◆ 美濃太田の旧宿場町をぶらりこの日はまず東海道本線で岐阜まで出ました。岐阜までは何度も通っている区間なので割愛。第1弾の時と同じく18きっぷシーズンではなかったため、米原から先でも混雑はありませんでした。 ちなみに東海道の方は、三条大橋から歩き始めて三重県の桑名まで到達しています(2021年6月現在)。まだまだ東京日本橋は遠いですね。 長良川鉄道に乗るさて駅に戻ってきたら長良川鉄道へ。待っていたのはド派手なチャギントン車両でした!チャギントンと言えばこの前年の岡山の旅が思い出されます。全国各地に進出しているのでしょうか。 長良川鉄道が営業している路線は越美南線。南があれば北があって、北側は以前乗りに行った越美北線ですね。「越美」なので越前と美濃を結ぶはずの路線なのですが、結局全通することなく分断されたまま、越美南線はJRから分離されてしまいました。越美北線はまだJRですが、果たして行く末は…。 北濃駅前にあるのはほぼ道路と川だけで、越美北線の九頭竜湖駅前と同様にターミナル感はありませんでした。 北濃で折り返して美濃太田まで戻ります。途中の美濃白鳥ではスタフ交換。柱に吊られている輪っかがそれ。越美北線でも同じものがありましたね。 「指定列車制限30」標識のおかげで長良川を上からゆら~り眺められます。晴天と清流に心が洗われます。 11月で暮れるのも早く、道中で既にそこそこ陽が傾いていました。ちなみに写真正面に見える座席上部の藍色のカバーは「郡上本染」だそうです。 途中の美並苅安駅には「日本のまん真ん中の駅」という謎の看板があったのですが、何のことか全くピンときません。どうやらWikipediaによると日本の人口重心のことだそうです。そりゃさすがに分からんて…。 太多線と愛知環状鉄道美濃太田から太多線(たいたせん)に乗り換え。美濃太田と多治見を結んでいるので「太多」ですね。普通列車ですが、快速みえ号などにも使用される転換クロスシート車両が使用されています。ちょっぴりリッチな気分。 太多線にはちょっとマイナスな思い出があります。まあ完全に自業自得なのですが…。あれは2019年末、日帰りで乗りに行ったとき、小腹を満たそうとチョコレートを食べたんですよね。ずっと前から鞄に眠っていたやつ。 それがおそらく消費期限が切れて半年経っていたもので…。食べてしばらくしてから徐々に違和感を覚え始め、翌日に友人と会った際にもお腹の調子が悪く、その次の日には一日寝込んでしまいました。単なるアホです。 …とそんな話は置いといて、今回は何事もなく(チョコレートも食べず!)無事に完乗しました。めでたしめでたし。 岡崎から豊橋まで行ってこの日の行程はおしまいです。屋外のコンコースに出るとまさかのイルミネーションがお出迎え。写真左にいるキャラは何だ?遠くから見ている分には綺麗なのですが、写真中央のドーム状のスペースに入ると目がチカチカしました。光る豊橋! 名物と言われる豊橋カレーうどんを晩ご飯にしようかと考えていましたが、到着が遅くどの店も閉店間際で入れませんでした。翌日に持ち越しです。 ◆Day 2◆ 豊橋鉄道と路面電車とカレーうどんこの日は朝から豊橋鉄道を乗りつぶしに行きました。豊橋鉄道には渥美線と市内線があり、渥美線は一般的な鉄道、市内線は路面電車です。 老津付近から見え始めたのは一面の深緑!広大なキャベツ畑です。菜の花の見ごたえがありそうですね。そういえば渥美半島はキャベツの一大産地、昔どこかで習った記憶があります。こうして訪れてみてよく実感できました。 渥美線は15分ヘッド(周期、パターン)のダイヤで、駅での列車行き違いも驚くほどスムーズでした。三河田原で折り返して新豊橋へ戻ってきました。 せっかく乗り放題なので豊橋公園前電停で降りて、豊橋市公会堂などを見て回りました。 各店舗のうどんを食べてプレゼントがもらえる企画がありましたが、一食に複数杯を食べるのがそもそも厳しく、いち観光客の私にはさすがに達成できませんでした。でもうどんは好きです。 天竜浜名湖鉄道と天竜二俣駅豊橋から浜松行きに乗り新所原で下車。ここで乗り換えて天竜浜名湖鉄道に乗ります。 乗り換えに時間があったので新所原駅の外をうろうろ。ふと南北自由通路の写真を撮ってみたところ、どことなく「新駅舎イメージ」でプレスリリースされそうな雰囲気の写真(伝われ)になりました。 天竜浜名湖鉄道の駅舎ではうなぎ弁当の美味しそうな香りが。ですが、先のカレーうどんでお腹いっぱいだったので今回は諦めました。 奥浜名湖を右に見ながら進み、湖から離れると勾配の多い地帯に入っていきました。そして雑木林の中を走行中に事件が起こります。 運転士さんがペットボトルに詰めた砂を持って線路上に下り、砂を撒かれていましたが大きな効果はなかった様子。ディーゼル車が唸りを上げながら、徒歩よりも遅い速度でゆっくり進むだけでした。勾配が緩くなりトンネルに入ると、やっと通常の走行に戻りました。戻った時の車内の安堵感。 結局、空転した列車が20分遅延して後続の列車にも影響が及んだため、15分遅れで西鹿島に到着しました。 遠州鉄道に乗るも近江鉄道は再び断念で、西鹿島での遠州鉄道の連絡列車に間に合わなくなり、予定の新幹線にも乗れなくなってしまいました…。タイトなスケジュールを組むと予定変更を強いられがちです。 沿線の雰囲気こそ違うものの、豊橋鉄道の渥美線のように小ぢんまりとした路線でした。30分ほどで終点の新浜松に到着です。 東日本大震災の被災地を歩いてみようかと。 何に乗って、どこへ行ったか● 主なJR路線:常磐線、陸羽東線、奥羽本線、田沢湖線、東北本線、大船渡線、気仙沼線、石巻線、仙石線 ◆Day 1◆ 磐越東線で福島県内を東西移動今回は「Day 0」からスタート。京都から郡山まで夜行バスに乗りました。磐越東線の郡山~小野新町は本数が少ないため、夜行バスでなければ朝から乗るのは難しいかなと。そして郡山の朝は関西に比べて寒かったです。 広野駅周辺を歩くいわきから常磐線の広野行きに乗って北上します。広野までなら区間列車があるのでそれほど待たずに乗れました。広野に到着してまずは周辺を歩いてみることに。 浪江駅周辺を歩く辛うじて次の列車に間に合い、浪江駅まで乗車しました。夜ノ森周辺などの帰還困難区域の周辺を走ること自体は怖くないですが、ひと気がないことが不気味でした。 富岡駅周辺を歩く富岡駅の東側では、まさに堤防を造成する工事中でした。駅ホームには空間線量率の表示があり、原発事故があったことを実感させられました。 ◆Day 2◆ 陸羽東線と奥羽本線で秋田方面へさて前日の海沿いとはうって変わって、2日目は内陸の方を目指して進んでいきます。東北の東西を結ぶ路線に乗りたいのと田沢湖方面に行ってみたい気分だったので、陸羽東線と田沢湖線に乗ることにしていました。 秋田新幹線でみちのくの小京都・角館へ大曲の新幹線駅ホームは小さく簡素で、一般に「新幹線の駅」と聞いて想像するようなものとはかけ離れた雰囲気でした。そもそも幅がめちゃ狭い。 雨上がりの田沢湖と温泉角館から田沢湖まで再び秋田新幹線に乗車。普通列車の本数が少ないため、田沢湖線内は時間帯によってはこまち号での移動がメインになります。 ◆Day 3◆ 東北本線と大船渡線で気仙沼へ朝は雨が降ったり止んだりで、とにかく寒かったです。10月とはいえ東北の高原ともなると気温も一桁台なので寒いですね。雨の上がるタイミングで、山並みの紅葉がちょうど良く色づいているのが綺麗に見えました。この旅のベスト紅葉かも。 気仙沼線BRTに乗る終点の気仙沼からは人生2回目のBRT乗車です。やっぱり鉄路が失われていることが残念でした。もっと昔からこの趣味をしていたらと、ちょっと思ってしまう瞬間です。そして、列車が走ってた頃の様子を勝手に妄想してしまいます。 夜の港町・女川を歩く折り返しているうちに日は暮れていき、途中の石巻に到着する頃には真っ暗でした。石巻からさらに進んで終点の女川へ向かいます。 ◆Day 4◆ 仙石線と常磐線で東京へ最終日はここまでとはうって変わって、綺麗な青空のもと出発です。なんと仙石線の車両も賑やか。ああ国鉄車両やな…と、関西ではまだまだたくさん走っているにもかかわらず謎の懐かしさを覚えました。 京急にも乗ってみたかった品川から京急の快特に乗車しました。やって来たのは2100形で、2扉車かつ窓にはカーテンが付いていたりと、京阪8000系を思い出すような車内設備。なかなかの加速度で、飛ばせる区間では常に高速運転をしている印象です。 |
Advertisement
カレンダー
2009年4月8日開設。 2021年2月7日リニューアルオープン。
カテゴリー
リンク
►大ちゃんのブログ◄
►how to reach the sky...◄ ►hiro's lifeolog◄ ►混沌渦巻く世界◄ ►命辛々な崖ッpochiメモリー◄ ►バQムの部屋◄ ►猫山の本棚◄ ►猫山のLast.fm◄
プロフィール
HN:
猫山
性別:
男性
職業:
労人
趣味:
鉄道、旅行、音楽、Simutrans、etc.
Latest Articles
(02/26)
(01/29)
(12/01)
(11/01)
(10/01)
Latest Comments
ブログ内検索
|