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Welcome to my blog!! 10年ぐらいほったらかしでしたが、2021年2月にまさかのリニューアルオープン。
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巨大な雪の壁で知られる雪の大谷に行ってみたい!ということで。


毎年4月下旬ぐらいになるとネットやらテレビやらで話題になる雪の大谷。巨大な雪の壁ということは知っていたのですが、見たことがないので実感が伴いません。これは実際に見に行くしかないと、まだ混雑がましと思われるGW初日に行くことにしました。

立山黒部アルペンルートを富山から長野に抜けて、その先はどうするか?というと、飯田線を6時間走り続ける普通列車に乗って南下してみることに。全く性格の異なる1日目と2日目の旅程となりました。


ちなみに関係ない話ですが、国内旅行業務取扱管理者試験に合格しました!これで旅行相談に対する回答の信憑性が若干増しますね。知らんけど…。


何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:大糸線、篠ノ井線、中央本線、飯田線、東海道本線
● 主な私鉄路線:富山地方鉄道
● 主に行った場所:立山黒部アルペンルート(室堂、黒部ダム)
● バランス:[観光] ・・★・・[鉄道]


◆Day 1◆ 立山から標高2,400mの室堂へ

立山黒部アルペンルートは例年4月中旬に冬季休業明けでオープンし、GWが一番の書き入れ時。混雑を極力避けたいのでGW初日の早朝から行きます。

となればまずは夜行バス。富山行きのバスなのですが、まさか半年で3回も同じ夜行バスに乗るとは思ってもみませんでした。しかもこの季節に真冬の格好で歩くのはなかなか地獄!暑い。でも山に備えて冬の装備です。


朝目覚めて富山駅前に着いたら、富山地方鉄道で立山へ。当たり前ながら、1月に立山まで来たときとは全く違う風景です。こういうのも面白い発見の一つですね。私と同じく夜行バスからアルペンルートへ向かう人たちも10名ほどいました。

それでは立山から美女平までケーブルカーで登ります!定員制なので予約をしておけば確実に乗れますが、それでもそこそこの混雑でした。ちなみにGWも中盤に差し掛かってくると、そもそも満員続きで乗ることができないという事態も起こるようです。早めに予約しておくことに越したことはありません。

標高900mの美女平では既に辺りに雪が残っていました。ここから室堂まであと1,500mも上に行くというから驚きです。

美女平から室堂へはバスで連絡。室堂は9℃らしく、想定よりは寒くないななどと考えながら乗っていました。


バスの進行方向左側から称名滝がよく見えました。ここでは速度を落として走ってくれます。

標高を上げるにつれ次第に雄大な雪原が見えてくるようになります。1月はこれを地上から見ていたんですね!

徐々に厚くなる道路脇の雪の壁、そして霧っぽくなってきました。いよいよ室堂ターミナルに到着です!私は山登りをしないので、標高2,400mの世界に足を踏み入れるのはこれが初めて。そういう意味でもワクワクです。

雪の大谷のオープンまで室堂付近を散策してみました。雪山の雄大な景色を間近に眺めることができます。私には意外なことでしたが、雪山登山の方も多かったです。雪の壁を見ること以外の楽しみ方もいろいろありそう。


雪の大谷とライチョウ

それではお待ちかね、雪の大谷を歩いてみましょう!雪の大谷は吹き溜まりとなる場所にあたり積雪量が特に多くなるそうです。それが積もり積もってこんなことに…!

朝早く来たおかげか、目論見通りまだ人数は少なめでした。そのぶん時間をかけてじっくり楽しむことができます。

17mの雪の壁は圧巻!やはり実際に見て初めてその凄さが分かりました。

道路一車線分が散策路になっており、もう一車線にたまにバスが通るのですが、バスの高さをはるかに超える雪の塊にただただ驚くのみです。いろんな角度から写真を撮りまくりました。


雪の大谷を堪能したところで、少し移動してみくりが池の周りの雪道をぐるっと歩いてみます。

池はまだまだ雪の塊に覆われていてこんな感じ。こんな風景もなかなか見ることができません。珍しいものを立て続けに見てテンションアップです。

そして何よりも嬉しかったのが、ライチョウのつがいに遭遇したことです!これは強運!こっそり撮影させてもらいました。

姿が見事に雪景色に溶け込んでしまうので探し出すのも一苦労です。

真っ白の冬毛でふわふわもふもふのライチョウ、ちょこちょこ歩き回るのが可愛らしくていつまででも見ていられます…が、長居するのも彼らにとって良くないので、後ろ髪を引かれつつも室堂ターミナルに戻りました。


トロリーバスとロープウェイに乗って黒部平へ

それでは室堂からトロリーバスに乗ります!ちょうど良い時間になったので予定より一本早いのに乗って大観峰に向かうことにしました。

トロリーバスはもはやバスですが、加速と音はやっぱり電車。初めて乗れて楽しかったです。一番後ろの座席からだと、後続車両が追いかけてくる姿を間近に見ることができます!

大観峰は外に出たくなくなるような大雨。一応写真だけは撮りました。よく室堂で天気が持ってくれたことに感謝です。

大観峰でロープウェイに乗り換えます。このロープウェイ、向かいの黒部平まで1,700mもの距離を、まさかの途中支柱なしという驚きの構造。強風の中やしちょっと怖いぞ…?

ふらふら揺られながら標高を一気に500mも下げていきます。写真の中央にチラッと見えているのが黒部湖です。晴れていたら美しい風景を拝めるかと思います。

到着した黒部平も大雨で外に出るのを断念しました。もっと天気の良い時にもう一度来てみたいですね。


黒部ケーブルカーと圧巻の黒部ダム

黒部平でお土産を物色してから先に進みます。標高が高いためポテチの袋はパンパンに膨らんでいました。実際に見てみると面白い。

黒部ケーブルカーは全線トンネル内というこれまた珍しい構造。さっきから驚きの連続です!

そしていよいよ黒部ダムの登場です。これは圧巻!ようこんなん造ったな。

峡谷に造られた巨大構造物の上に立っているというのが何とも不思議な感覚でした。

下流側の眺めはこんな感じ。これまた広く見渡せる圧倒的な景色です。

ダムの上の方にある展望台にも上ってみましたが、大雨で霧もかかり眺めは良くありませんでした。ちなみに観光放流をする時にはこの展望台から見ることができるようです。


電気バスに乗って長野県に入る

扇沢までのラストアトラクションは電気バス。これがめちゃ静かなんです!

難工事となった破砕帯通過や、トンネル内でのバスの行き違いが見どころ。破砕帯付近は青く照らされており今でも水が少しずつ湧き出していました。

このトンネルの中で富山と長野の県境を通ります。県境の表示もあるので、前面展望される方は要チェック!私はうまく撮れませんでした…。

扇沢に到着後、車庫に入って充電するバス。まるでJR男鹿線のACCUMみたいですね。

扇沢でも当然大雨で、出歩く気力もなかったのでそそくさと信濃大町行きのバスに乗り込みます。もう雪はほとんど残っていませんでした。

バスに揺られてうとうとしているとJR大糸線の信濃大町駅に到着。こうして富山から長野まで、山を越えて(貫いて)きたことを実感した瞬間です!

ライチョウにも出会えて大満足し気が大きくなったところでリゾートビューふるさとに乗ることにしました。着席料という名目で課金。2年前に南小谷行きに乗ったとき以来の乗車です。

めっちゃどうでもいいですが、ここで今回初の「鉄道」写真の登場でした。いや最初のケーブルカーも立派な鉄道ではありますが、鉄道と聞いて一般に想像する姿の写真が今回初ということで。…どうでもいい話でした。

そしてリゾートビューふるさとはGW初日にもかかわらずガラガラでした。ちょっと心配になります。ちなみに大糸線では、基本的に北アルプスと逆の側に電柱を立てて眺望を良くしているそうです!知りませんでした。なお、この日は曇天で眺望はイマイチ。


リゾートビューふるさとは松本から長野方面へスイッチバック。私は松本で乗り換えて塩尻方面へ南下していきます。

下の写真は松本駅ホームの乗車位置案内標。今は走っていない国鉄型車両が描かれているのを見つけて一枚パシャリ。

塩尻で辰野行きに乗り換えました。塩尻から東側の中央本線(いわゆる中央東線)には、岡谷まで辰野経由の旧線が存在しています。今回はそれを乗りつぶすことにしていました。

塩尻を出てすぐに入る旧線区間ではゆったり走行。めっちゃローカル線感がある。室堂から一本早くなったおかげで辰野経由の中央東線も連絡が格段に良くなり、何と90分も早着できました。最近は遅くまで乗り回すのが疲れてきて、早めに切り上げることも多くなっています。歳か…。


◆Day 2◆ 全行程を7時間かけて走る普通列車

朝9時過ぎ、上諏訪駅に停車しているJR東海の車両。その方向幕には豊橋の文字。

…それでは満を持して7時間耐久乗車スタート!冒頭では飯田線を6時間走り続けると書きましたが、始発の上諏訪駅からだと7時間の計算になります。そう、ここから乗るのは中央東線と飯田線の合計約100駅を7時間かけて走る普通列車です!改めて文字に起こすとものすごいインパクト。

進行方向右側に座ってみると、次の下諏訪駅では御柱祭の幟が見えました。7年に一度行われる祭事をよそ目に7時間乗り通しの旅に出る罰当たりな人間です。すみません。今更ながら御柱祭も見てみたかったなと思いました。

岡谷で長めに停車したかと思うと、後から来た松本行きが追いついてしかも先に発車していきました。なんやこれ…。

飯田線内は駅間が短いため、無人駅から乗車したお客さんの車内精算をしていると時間がギリギリで車掌さんも大変ですね。一駅ごとに車内を忙しなく往復していました。


車窓から見える中央アルプスの山頂に残雪があり、快晴に映えてとても綺麗でした!

電線が堂々と入ってしまいましたが…。


天竜川に沿って飯田線を南に進む

のどかな里山の風景を見ながら列車は少しずつ進んでいきます。天気が良く見応えがある景色でした。

駒ヶ根駅ではホームから中央アルプスを拝めました。屋根の上にひょこっと白い山並みが見えますね。なお、駒ヶ根市からは南アルプスも望めるため「アルプスが二つ映えるまち」として売り出しているようです。

水田は見事な水鏡となって山並みを映していました。

伊那大島あたりからは沿線の住宅地が多くなってきました。路線名となった飯田を通ってさらに南下していきます。

途中の天竜峡までで3時間半。まだあと半分ある…。どうやらこの時点で6分遅延しているようでした。やはり走行時間が長くなるほど遅れも出てしまいますね。

天竜峡からは真横に川を眺めながら進んでいきました。そして山岳感が突然アップ!トンネルも増えました。ここまでとは別路線の雰囲気があります。

天竜川は前日の大雨のせいか濁りまくり。ちょっと残念でした。


たくさんの秘境駅と難読駅を通って豊橋へ

平岡駅に臨時急行列車・秘境駅号と思われる列車が停まっていました。この辺りではいわゆる「秘境駅」と「難読駅」が数多くありますが、あえてそういう駅だけに停車していくのが秘境駅号です。一度乗ってみたい!

ちなみに例えば下の駅名は何と読むか分かりますか?

※「してぐり」です。

難読駅名でも、難読であることが有名で逆によく知られている例もありますよね。為栗もその類だったりするんでしょうか。


秘境駅は進行方向右側にホームがあるのが多くて、右側に座っている私には駅名標の写真を撮りやすくて助かりました。写真は秘境駅として有名すぎて逆に訪問者の多い小和田駅です。

しばらく進んで愛知県内に入ると空は雲に覆われてきました。どんより。

7時間の鈍行列車と言えどずっと走っているわけではなく、特に最終盤では対向列車との交換待ちが何度もありました。ちょっと間延びしてきますね。新城での停車時間が長くて暇だったので一枚撮っておきました。

そしてついに豊橋に到着!7時間乗り通し完了!ただ乗っていただけですが疲れました。もうやらん。でもこのタイミングでJR東海と愛知県の全路線に乗れたことになりました!着々と乗りつぶしを進めております。

豊橋からは恒例の東海道本線で帰途に就きました。4月だけで3回目…。


まあそんなこんなで、立山黒部アルペンルートと飯田線を満喫した旅となりました。標高2,400mの山の上だからこそ見ることができる景色は貴重です。それと、7時間乗り通すからこその秘境駅(?)。毛色の違う2日間でしたがどちらも面白かったです!皆さんもぜひ行かれてみては。

次は、福井県の越前と若狭を周遊した話を書きます。




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