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真夏の北海道、美しい風景を堪能したい。


1年半前には真冬の北海道を訪れましたが今回は真逆の季節です。夏だからこそ見られる景色を眺めつつ、まだ乗れていない路線にもいろいろと乗ってみました。

連続7日間乗り放題で指定席も6回まで使える「北海道フリーパス」を購入。27,000円程度とそこそこのお値段ですが、普通のきっぷだともっと高くつくので余裕で元は取れました。それでは早速スタート!


何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:函館本線、室蘭本線、日高本線、根室本線、富良野線
● 主な私鉄路線:函館市電、道南いさりび鉄道
● 主に行った場所:湯ノ岱温泉、ぷらっとみなと食堂、大雪地ビール館、美瑛町
● バランス:[観光] ・・・・★[鉄道]


◆Day 1◆ 湯倉神社と函館市電

今回は伊丹空港から函館空港まで一気に飛びます。大阪モノレールはいつも通りの前面展望でスタート!

空港で搭乗を待つ間に他の飛行機の写真を。離陸する瞬間も撮ろうと思って構えていましたが、待っていると長くて飽きてしまいます。そしてカメラを下げてしまった時にちょうど離陸していくという痛恨のミス…。

それでは函館に向けて飛び立ちましょう!離陸する時の身体がフワッとなる感じにはいつまで経っても慣れませんね。

積雲の間を抜けて上空へ。東に進むにつれて雲が厚くなってきて、富士山は見えませんでした。機内ではルートマップと飴ちゃんが配られていました。

前の方を見ると、前線か何かのデカい雲の連なりが。果たして函館の天気やいかに?

機内放送があり、函館は気温22℃で曇りとのこと。これは涼しい!関西民にとってはオアシスのような気温です。そして前回とは真逆の季節なのでまた違う楽しみがあります。


函館空港に到着して快速バスに飛び乗りました。まずは函館市電の未乗分を乗りつぶしに行きます!…とその前に湯倉神社で旅の安全祈願をしました。今回も良い旅行になりますように。

それでは湯の川電停から出発です。ここから函館駅前を通って谷地頭方面へ行ってみました。それにしてもやっぱり涼しい。

谷地頭電停に到着して全線の乗りつぶしが完了!続いては、函館駅の近くに取っていたお宿に先に荷物を置いて道南いさりび鉄道に乗りに行きます。

写真は駅前の様子。改めまして…はァ~るばる~来たぜ函館へ~~~!


道南いさりび鉄道で「みそぎの里」木古内へ

さて道南いさりび鉄道ですが、ここはかつてのJR江差線の一部です。北海道新幹線が延伸開業した時に、津軽海峡を通って本州と往来する在来線列車がなくなってしまったため第三セクター鉄道となりました。

貨物の往来はあるのでそれで少しは稼いでいるようですが、今後の函館本線廃止動向によっては将来が危うい…といったところです。

車両は元JR北海道のキハ40。車体色は今回乗った紺色のほかに、黄色や深緑などのものがあります。

そして「いさりび1日きっぷ」なるものが発売されているという情報を今更ながらキャッチ。道南エリア対象のオンラインチケットサービス「Dohna!!」で700円でゲット。これはかなりお得でラッキー!

上磯駅を出てしばらくすると海が!そして向こうに見えるのは函館山です。もうちょっと晴れてたらな…。

列車走行中に窓を開けているだけで涼しい風が顔に当たります。関西で同じことをすると熱風が入ってくるだけなので、もうだいぶ異世界です。快適。

線路は直線部分も多く、ホームの有効長は貨物の待避もあるため長いです。かつての主要路線ということが随所に見て取れます。さすがに線路の規格は分かりませんが、何となくあまり揺れない感じがしました。

終点の木古内駅に到着。駅構内は人が少なくひっそり。駅前にある道の駅もひっそり。新幹線の駅とはいえど、停車列車のない時間帯だとひと気がないようです。

木古内は「みそぎの郷」とのことで、道の駅の中にはなかなかインパクトのある顔出しパネルが!

さすがに一人で顔を出す勇気はないな…。


旧江差線の廃線跡と湯ノ岱温泉を訪ねる

ここから旧JR江差線の中でも既に廃止されてしまった区間を訪ねてみます。北海道新幹線の開業前に木古内~江差が廃止され、現在はバスが運行されています。

今回はそのバスに乗って江差方面を目指しました。バスは貸し切り状態。

バスは江差線の廃線跡と並走しました。写真は旧吉堀駅舎。駅舎だけでなく鉄橋もまだ残っている場所があり、余計に寂しさがあります。

分岐のない一本道の道路を走っていく。周りを見渡しても何もない。圏外の区間もある。そりゃ廃線にもなるか…。


江差まで行ってみても良かったのですが、特にやることもなさそうなので、予定を変更して湯ノ岱(ゆのたい)温泉に行くことにしました。

バスを降りてまずは旧湯ノ岱駅付近を散策。写真はかつての踏切跡。手前に停止線が見えますね。

湯ノ岱駅跡には役場関係の建物が新設されていましたが、旧駅に関する展示などはありませんでした。ちょっと残念。

それでは湯ノ岱温泉に入りましょう!日帰り入浴は350円、安い。ちなみにフェイスタオルを忘れてしまったので250円で買いました。高い。

温泉は鉄分豊富のためお湯がだいぶ茶色かったです。身体を拭くと250円が茶色くなりました。35℃や38℃の、温度低めの源泉が気持ち良かったです。帰りのバスまで時間があったのでダラダラしていました。

だんだんと日が暮れていき、帰りのバスが到着。またしても乗客は私一人。温まった気持ち良さもあって寝ていました。


木古内でバスを降りたら外はかなり涼しかったです。その代わりにいさりび鉄道の車内は謎の暖かさ。これは暖房でしょうか?関西で同じことをしたら茹でダコまっしぐら、想像するだけで地獄です。

外が涼しいので暖房はありがたいですが、効きすぎてるのかわりと暑い…。窓の外を凝視するとうっすらと函館山が見えました。残念ながら漁火らしきものは見えなかったです。

函館に到着すると、キハ40…を改造した?検測車らしき編成が停まっていました。ちょっと珍しかったので一通り写真を撮ってからお宿に向かいます。


◆Day 2◆ 特急北斗から室蘭支線に乗る

…どうやら寝落ちしていたようです。よく途中で目が覚めて良かった。

寝なおしたものの列車の都合で5時過ぎに起きたので、もはや寝ていたのか何なのか分かりません。多分寝不足ですがとりあえず出発しましょう。

朝は特に涼しい。関西もこれぐらいやと嬉しいなあと思いつつ、特急北斗に乗りこみました。北海道フリーパスなので指定席です!

6時過ぎの列車ということもあり車内はガラガラ。ここから2時間半かけて東室蘭まで移動します。

これは何ともない写真ですが、中央の高架部分に注目。函館本線の藤城支線で、新幹線接続駅である新函館北斗を経由しない経路になっています。この線路を通る列車に一度乗ってみたいと思いつつもまだ行けていません。

前回はどこもかしこも大雪原で真っ白だったので、やっと緑地の状態を見ることができました。でも駒ヶ岳は雲に覆われて見えませんでした。


ひたすら続く山と海と平原。車窓を見てどこを走っているのか見分けるのは至難の業です。

長万部から室蘭本線に入ります。2駅先は秘境駅で有名な小幌駅!駅名標の撮影を試みてみましたが高速で通過したのであえなく失敗。特急では厳しいですね…。

室蘭本線の方が沿線人口が多そうな感じがしました。東室蘭付近では大きな工場がたくさん。さすがは鉄鋼の街!「室蘭スティーラーズ」なるチームがあるみたいです。


東室蘭で下車して乗り換え、室蘭支線で室蘭へ。列車はゆったり進んでいきました。

時間があれば地球岬なども行ってみたかったですが、今回はすぐに折り返しました。またの機会に観光してみたいですね。

さて東室蘭に戻って特急すずらんに乗ります。予約した車両は一列ずつの窓割りで床はカーペットのuシート!ちょっと上等な感じ。

週間予報では雨でしたがよく晴れていました。これは日頃の行いが良かったのでしょうか?


短くなった日高本線でエゾシカに出会う

苫小牧で日高本線に乗り換えます。車両はカムイサウルスのラッピング!

苫小牧を出てしばらくは室蘭本線と並走しますが、離れると原野のゾーンに入っていきます。このスケールのデカさが北海道です!

列車は途中で急に減速し、原野に警笛が響き渡ります。もしかして鹿か?と思って窓の外を眺めていると…。

写真にバッチリと(?)写っていました!

苫小牧から30分ほど走ると列車は終点の鵡川(むかわ)に到着です。

今やめちゃくちゃ短くなってしまった日高本線。かつて鵡川から先も線路が続いていましたが、2015年の低気圧と翌年の台風の被害で不通になったまま2021年に鵡川~様似が廃線となりました。海が近くて絶景だったそうです。でもそれがあだとなってしまったわけですが…。走ってるうちに乗ってみたかったなあ。

災害が激甚化している昨今、今後もこのような理由で廃線となる路線が出てきそうな気がします。こうなってしまう前に乗れる路線にはどんどん乗っておきたい、これも私の乗り鉄の一つの理由です。


鵡川から苫小牧に戻ります。次の列車までの間に「ぷらっとみなと食堂」で昼食をいただくことにしました。ただ、ぷらっと歩いて立ち寄るにはわりと気合いが必要。片道30分かかります…。

いただいたのは自分でネタを選ぶ三色丼!せっかくなので名産のホッキ貝を食べたかったのですが、そもそもホッキ貝は選べませんでした。残念。

代わりにめちゃオーソドックスな三色になりました。もちろんどれもめちゃ美味しかったです!


室蘭本線から函館本線を経由して根室本線へ

続いて苫小牧から岩見沢まで、室蘭本線を制覇します!

上でも書きましたが苫小牧を出てからは日高本線と並走。驚くほど長い直線でした。さっき乗ったカムイサウルストレインともすれ違います。

日高本線と離れてからも室蘭本線は非電化複線で長い直線!清々しい。でもどこか宝の持ち腐れ感がありますね…。苫小牧と岩見沢を短絡するので一見するとある程度需要がありそうにも思えますが。

途中駅の由仁、栗山からはそこそこの乗車がありました。広大な平原を走り抜けて終点の岩見沢に到着です。

ちなみに前回の北海道の記事で紹介した岩見沢駅構内の馬の像は、どうやら農業用の馬らしいです。ばんえい競馬じゃないの…?下の写真にもこっそり写っています。

岩見沢から特急ライラックで滝川へ向かいます。指定席の時は窓割りを毎回事前に調べていて、2列で窓が一枚の時は後列に座るようにしているのですが、今回は失敗しました。あれま。

天気も微妙になり、しばらくして降ってきてしまいました。


滝川に到着して乗り換えの間にひと休み。運賃表を撮っておきます。写真の中で言えば、留萌本線のうち石狩沼田~留萌が(記事執筆時点で)もうすぐ廃線に。記録に残しておく意味でも撮るようにしています。なお根室本線の富良野~新得もバス転換が容認されてしまいました。

それでは根室本線に乗りましょう。…この色は!北近畿にもおる!せっかくならJR北海道カラーが来てほしかったなぁとも思いつつ。

線路は空知川とほぼ並走していました。富良野までは赤平市や芦別市など、意外と都市を貫いているんですね。

野花南~富良野の間にあるトンネルがめちゃ長くて直線。走っているうちに車内に冷涼な空気が入ってきました。トンネルを出ると窓の外が結露


旭川でジンギスカンをいただく

列車は富良野に到着。この日はただ経由するのみで、本格的な観光は翌日のお楽しみ。

こうような発車案内も撮っておくと旅の思い出になります。まあどっちにも乗ってないんですけどね…。臨時特急のフラノラベンダーエクスプレスと、そのうち消えてしまうであろう快速狩勝です。

ホームではちょうどフラノラベンダーエクスプレスが出発待ち。写真を撮りまくりました。色鮮やかな車両ですね!

一通り撮ってから富良野線に乗って旭川に向かいました。途中の学田駅は、2両編成ではホームに収まりきらず、後ろの車両が踏切と重なって停車するという状態でびっくり!鹿討駅と西中駅も同じでした。

美馬牛あたりからは林の中を快走。美瑛では丘のような景色も見えました。これは明日が楽しみです!


日が暮れる前に旭川に到着。半袖では肌寒い。前回は雪に埋もれて見に行けなかった川辺までやっと歩いて行くことができました。長閑な風景です。

さて本日の晩御飯は…。

大雪地ビール館に行ってみました!ここで食べて飲みますよ!

混んでいたので30分ほど待ってから着席。オーダーして早速焼きまくり!

ジンギスカンは旨いし店内の雰囲気も良い。最高でした。食レポは下手くそなのでこれぐらいしか書けることはありません。気になる方は実際に行って食べてください!


外の気温は何と18℃。お宿の部屋が思いのほか肌寒く、まさかの暖房オン。猛暑で寝苦しい関西では絶対にあり得ませんね…。


◆Day 3◆ 早朝の富良野線を南下する

普段とはうって変わって清々しい月曜の朝。昨日も乗った富良野線の列車に乗り込みます。混むかな?と思っていましたがここには朝ラッシュの概念はなさそうな様子。

…と思ったら、対向の旭川行きは混んでいました。反対方向で良かった。

今日の天気は上々!車窓に広がる広大な緑がワクワク感を高めてくれます。

この日最初の目的地、美瑛で途中下車しました。一大観光地とあって駅舎もオシャレな装い。

まだ朝の7時半で、さすがに観光客も少なくゆったりと見て回れそうです。


丘のまち・美瑛

美瑛は広大な丘陵の風景が有名なのですが、駅からはそこそこ遠め。歩いて行くのはまず無理なのでレンタサイクルを利用しましょう!

一軒だけ朝7時から営業しているお店があり、そこで借りました。悪いこと言わないので電動アシスト自転車にしましょう

それでは出発です!さすが丘のまちだけあって早速上り坂が出てきますが、電動アシストのおかげで楽々です。

坂を登りきって前を見渡すと一直線に伸びる道路!いかにも「北海道感」があって良いですね。

この記事のヘッダーが像に入れてあるマイルドセブンの丘セブンスターの木など、有名な所を中心に見て回りました。各地点は思いのほか距離があります。

…涼しい風!広い大地!美しい丘!

ここに書ききれないほどの美しい風景にひたすら嘆息していました。本当は撮った写真を全部載せたい勢い。移動中に眼前に広がる景色も圧巻でした。

最後はケンとメリーの木。とは言うものの、元ネタが分からん世代です…。

行ってみたかった美瑛の丘陵地を、自転車で心地よい風を受けながら巡れたのは最高でした。他の季節ならどんな表情を見せてくれるのでしょうか。

余韻に浸りながら富良野線に戻って、次は富良野を巡ります。実はこの時点ではどこへ行くかまだ何も決めていませんでした。とりあえず自転車借りて行き当たりばったりするかな…といったところ。果たしてどんな景色を見られるのでしょうか?


後篇につづく…。




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房総半島をメインに、千葉県内の鉄道にいろいろ乗ってみました。

3月に神奈川県内の鉄道を乗りつぶしに行ったのが記憶に新しいところで、今回はそれの千葉バージョンです。

千葉県内を巡るのなら「サンキュー❤ちばフリーパス」が圧倒的にお得なのですが、私の行った時期には発売していなかったのが残念でした。皆さんは時期を見計らって行かれると良いかと思います…。


何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:山手線、総武線、京葉線、内房線、外房線、久留里線、東金線、武蔵野線、常磐線、成田線、東海道新幹線
● 主な私鉄路線:小湊鐵道、いすみ鉄道、京成電鉄、芝山鉄道、山万、北総鉄道、千葉都市モノレール、新京成電鉄、流鉄、東武鉄道
● 主に行った場所:前原横渚海岸、手賀沼
● バランス:[観光] ・・・・★[鉄道]


◆Day 1◆ 夢の国から小湊鐵道のトロッコへ

夜行バスは朝5時過ぎに東京駅に到着。時間が有り余っているため山手線をほぼ一周してからスタートしました。相変わらず早朝から人が多いです。

総武線で西船橋に出てから京葉線に乗り継いで、舞浜で降りてみました。大混雑の車内!人々が挙って向かっているのは、かの有名な夢の国…。


なのですが、私が乗ってみたかったのはその外周をぐるっと回るディズニーリゾートラインです!これの乗り鉄ということで、楽しげな人々に交じって不審者感というか場違い感を覚えて何だか恐縮しながら乗っていました。

まあでも乗るだけでちょっとワクワク、夢の国気分を少し味わえますね!

さて舞浜から千葉方面へ向かい、内房線に入って五井へ。ここから乗るのは小湊鐵道です!中でも気になっていた房総里山トロッコに乗ってみました。写真右側のかわいいディーゼル機関車がトロッコ客車を牽引してくれます!

トロッコ車両はこんな感じ。天井はガラス張り、窓はもちろん通気性抜群で里山を目いっぱい楽しめます。

列車はゆっくり進んでいきました。レールの継ぎ目のガタンゴトン…の音が一定のリズムで心地良かったです。田園風景が広がり、どこか時間の流れもゆったりしていました。前回紹介した鐘を鳴らすタイプの踏切も健在。

光風台駅を出た所で「トロッコ応援団」が手を振ってくれていました。こうして沿線の方々とのコミュニケーションがあるとより楽しいですね!個人的には伊予灘ものがたりが一番凄かった思い出。

上総牛久で対向列車と行き違う時、ホームで地元商店街の売り子さんたちがコロッケやら饅頭やらを売り歩きに来ていました。小腹も減ったし即買い。つまみながら先へ進みます。

このように途中駅で地の物がいろいろと売られているのも魅力の一つかも?里見では地酒「市原のしずく」を一杯。想像していたよりも呑みやすいお酒でした!

通過する駅であっても自動放送で逐一案内があり、分かりやすくて良かったです。しばらく走って列車は養老渓谷に到着。ここがトロッコの終点です。

バスに乗って景勝地の「粟又の滝」へ行けるようですが、案外遠かったため断念。集落の方へ散策してみると誰も歩いておらず、静かな里山の雰囲気を味わうことができました。


いすみ鉄道に乗り継いでバスから久留里線へ

養老渓谷から先へ進みます。次の駅が上総中野で、小湊鐵道線の終点です。ホームで待っていると、かつてJR男鹿線で活躍していたキハ40が来ました!

さて上総中野でいすみ鉄道に乗り換え…を待っていたのですが、列車が遅延しているようでなかなか来ず。これ、終点の大原で外房線の乗り継ぎに間に合わんのでは?

待てど暮らせど来ないのでコーラを一本飲み干し、駅の写真を適当に撮っていました。そして約65分遅れでやっと列車が到着!車体がめっちゃ黄色い。これは沿線で有名な菜の花の黄色ですね!

いすみ鉄道の方が小湊鐵道よりも速く走っていたイメージ。こちらも里山の中を駆け抜けていきます。思っていたよりも速く大原に到着しました。でも予定していた外房線の列車には乗れず…。

でも!今回も直前に旅程を変更していて、大原から外房線で安房鴨川へ行くことは決めていたものの、その後「6時間滞在」という超適当な旅程にしていたのでした。それがクッションとなって功を奏しています。


予定より一本後の外房線では前面展望をしてみました。勝浦から南側は急に線路のグレードが下がっているような?

この日は鴨川観光をやめて、明るいうちに久留里線に乗ることにしました。
安房鴨川から高速バスのカピーナ号で上総亀山にワープ!どんどん山の方に入っていったので、ちゃんと降りるバス停があるのかヒヤヒヤしました。

無事バス停には到着しましたが、周辺はこれまた自然豊かな里山。果たして近くに駅があるのか…?

10分ほど歩いて久留里線の上総亀山駅に到着。良かった。終点の車止めの先から列車の写真を撮ることができました。

この列車は途中の久留里まで運転。久留里で木更津行きに乗り換えました。ゆったり走っていてつい眠気が…。木更津に到着する頃にはもう日が暮れてきていました。

ナンバープレートの地名にも採用されている袖ヶ浦まで出て初日は終わり。結局雨は降らず、助かりました。


◆Day 2◆ 内房線に乗って鴨川市内を歩く

朝から前日に引き続いて曇り。このまま降らずに過ぎてほしいところです。

袖ヶ浦から内房線で南に進んでいきました。高い山は特に見えませんが、緑豊かな土地を進みます。海が見えてきたところで上総湊に到着。ここで安房鴨川行きに乗り換えです。

房総半島の南側を回って太平洋側に出ます。乗っているうちに徐々に青空が見えてきたので、これはチャンスと鴨川観光をすることにしました。

江見駅は駅舎と郵便局が一体となった珍しい構造!日曜日ということで郵便局はお休みでした。ちなみに写真は後で一旦折り返して撮ったものです。

列車は終点の安房鴨川に到着。ここから先は外房線となります。もう充分に晴れていましたが、午前中は天気が悪かったためかレンタサイクルの「かもチャリ」は残念ながら貸出中止に。まあせっかく天気も良いし海岸を歩いてみましょう。

前原横渚(よこすか)海岸はとても良い雰囲気!サーフィンを楽しんでいる人々が多かったです。

お昼には駅近くのお店「風神」で「海鮮吹寄丼」をいただきました。漬けの海鮮が美味しい!

さてここから銚子へ、と意気込んで外房線に乗り込むと、交換列車が遅れたためこちらも遅延。一筋縄ではいきません。…もしやこれ、上総一ノ宮での連絡がなくなるパターンか?

そして前方の空がやけに暗いな?思って雨雲レーダーを見ると、成田方面にゴリゴリの雨雲が。何となく嫌な予感…。


旅程を変更して我孫子市内を歩く

嫌な予感はよく当たってすぐに大雨になってしまいました。そして案の定、上総一ノ宮で列車は待っていませんでした。初日に続いてまたしても旅程を崩す羽目に。とりあえず北へは向かいましょう。

大網駅まで外房線に乗り、東金線へ乗り換えます。大網駅の両線のホームは離れているんですね。ホームの位置関係だけで言えば徳島の池谷駅みたいな構造で面白かったです。

窓の外には田園風景が広がっていました。そして終点の成東(なるとう)に着いた頃にはもう晴れてきました。さっきのは一時の夕立でしたね。

成東から総武本線で千葉方面へ、西船橋から武蔵野線で新松戸を経由し常磐線で我孫子方面へ。この日は我孫子でお宿を取っており、旅程も崩れたので早めに向かうことにしました。

さすがにもう少し時間をつぶそうと、我孫子駅前をどこかに行く当ても特になく歩いてみます。近くの案内板に書いてあった手賀沼公園が目に留まったので行ってみました。すると…。

見事な夕焼けに出会えました!徐々に暗さが増してきて、水面にもグラデーションが映っているのが美しかったです。暮れゆくのをダラダラ眺めているだけでもリフレッシュになりますね。

さてお腹が減ってきてどうしようかと歩いていたところ、目に入ったのが「コ・ビアン」。我孫子(あびこ)駅前でこの名前、あまりにも気になったのですかさず入店。外観からして美味しそうな洋食レストランです!これは期待が高まります。

メインディッシュにはハンバーグとフライドチキンの盛り合わせを、そしてポタージュスープとバケットのセットをいただきました。これが期待通りの美味しさでした!

しかもめちゃ安い!調子に乗ってデザートも付けちゃいました。

これまた美味しい!他にもいろいろなメニューがあり、もし我孫子駅近辺に住んでいたらぜひ定期的に来たくなるお店でした。

今回は予定外の所でいろいろと良いものに出会えました。旅程にガチガチに縛られないのもまた楽しいですね。


◆Day 3◆ 芝山鉄道とユーカリが丘線

最終日はちょっと寝坊してしまいました。外はよく晴れています!成田線の我孫子支線で成田方面へ向かいました。対向の上野行き列車は朝ラッシュ。今回の旅行の最終日は平日です。

まずは芝山鉄道に乗ってみました。東成田から一駅、芝山千代田までの短い路線です。終点の芝山千代田は高架。遠目に成田空港の飛行機を見ることができました!

ちなみに京成電鉄の終点である東成田駅には、旧成田空港駅時代のホームがひっそりと残されています。駅名標や広告が当時のままなのが良いですね。

続いて京成本線でユーカリが丘駅まで乗って山万ユーカリが丘線へ!ここは駅名が独特、というか超シンプルで、「公園駅」「中学校駅」などが存在。その中で「井野駅」だけ普通の駅名なのも面白いです。

路線には途中でループがあり、ユーカリが丘駅発着ごとに車両の向きが入れ替わる構造になっています。ループ内は一方通行のため、逆向きの駅に用がある場合はちょっと大変かも?


成田空港にアクセスする2路線を乗りつぶす

京成本線に戻って、京成高砂から成田空港線で再び空港方面を目指します。なるべく一筆書きで効率よく行こうと考えた結果、朝に居たあたりまで戻ることになりました。

成田空港線は直線とトンネル多めで快走。アクセス特急は新型の3100形で加減速がとてもスムーズ!

前面展望をしてみると、160km/h運転するスカイライナー用の6灯式信号を発見しました。今回乗っているアクセス特急ではそこまでの高速運転はしませんが、一度その速さを体感してみたいです!

成田湯川からは単線で、上の写真は既にその先のJRと並走する区間に入っています。軌道も架線も異なっているので並走していると不思議な感じ。途中信号場で行き違い可能になっていました。地下トンネルに入って成田空港に到着。

さて成田空港からどうするかというと、JRの成田エクスプレスに乗ります!千葉に停車するようになり今回の乗りつぶしにも最適なダイヤになっていました。一回乗ってみたかったんですよね!

気になる車窓の風景は…!

やはり田園!その昔、千葉はもっと都会の塊みたいな所だと勝手に想像していた私にとって、今回の旅は新鮮でした。全国的にも本当の「都会」なんてわずかしかありませんよね。


千葉都市モノレールと京成・新京成

今回は千葉都市モノレールの乗りつぶしもします。湘南モノレールに乗った時以来の懸垂式です。まだまだ見慣れも乗り慣れもしていません。

乗務員室の床がガラス張りになっているところがあり、下の道路が丸見えで面白いです。高所恐怖症の人は見ない方が良いかも?

平日の昼間、モノレールの乗客は多め。全線乗り通すにはそこそこの時間がかかりました。単純折り返しとなってしまうのが惜しいところです。

千葉から京成に戻って千原線に入っていきます。なんと、元々は小湊鐡道が免許を申請していた路線だそうです!現在の小湊鐵道線とつながっていたらどんな感じのネットワークになっていたんでしょうか?

ここも折り返して、千葉中央を越えて京成津田沼からは新京成へ。乗り継ぎ時間が短く、特に写真も撮ることなくしれっと終わってしまいました。印象にもあまり残っていません…。


流鉄に乗ってから東京の下町へ

新京成の終点である松戸からJRで馬橋まで乗って、流鉄に乗り換えました。「都心に一番近いローカル線」と言われるそうですが、構内の様子からして早速ちょっと昭和感!まさにその雰囲気がありますね。

やって来た車両は「あかぎ」号。前面の形状からするとどうやら西武のお古でしょうか?近江鉄道にも同じ車両がいたかと思います。

流鉄はわずか6km足らずの短い路線。列車はゆったりと走っていきました。終点の流山駅にはキャラクター「りゅうのしん」のポスターが。どことなく津軽鉄道のつてっちーに似ているような…?

しばしワープして次は京成金町線。わずか3駅だけの短い路線ですが、通勤利用は多いようです。そろそろ帰宅時間帯に被りかけてきたこともあってか車内は混雑してきました。

〆はスカイツリーを背景に、曳舟から東武亀戸線。この辺は駅も路線も入り組んでいて全然覚えられません…。

亀戸からJRに戻って、東京から新幹線で帰ってきました。早めに切り上げておかないと帰宅ラッシュに巻き込まれてしまいますね!

そんなこんなで、最後の方はかなり急ぎ足となってしまいましたが、これで今回の千葉県ぐるぐる乗り鉄はおしまいです。JR以外の私鉄にもいろいろと乗ることができたのが面白かったですね。少し知識が増えたかと思います。関東の乗り鉄はまたぼちぼち進めていきましょう。

次は、真夏の道南・道東を5日間かけて周遊した話を書きます。




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巡るのは福井県、路線の途中にある駅で列車を降りてみました。


越前と若狭って福井県のほぼ全域では?というツッコミもあるかと思いますが、まあ気にせずに進めます。細かく言うと、鯖江市・永平寺町・小浜市をメインに巡った旅行でした。よく通過はするもののまだ降りて歩いたことのない場所がたくさん。それでは早速始めましょう!

何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:湖西線、北陸本線、小浜線、舞鶴線、福知山線
● 主な私鉄路線:福井鉄道、えちぜん鉄道
● 主に行った場所:永平寺、福知山城
● バランス:[観光] ・・★・・[鉄道]

◆Day 1◆ 福井鉄道に乗ってめがねの街・鯖江へ

まずはサンダーバードで一路福井駅へ…の予定でしたが、当日家を出てから考え直して降りる駅を急遽変更しました。最近はこうして旅行中でも旅程を変えることをよくやります。せっかく時間とお金をかけるので、自分が一番納得のいく旅程にしたいと常々考えています。頭の片隅に置いているうちにしっくりくるものをふと思いつくことがあるのです。

敦賀までの自由席に変更したので着席できるか微妙でしたが、無事に窓側を確保することができました。敦賀からは普通列車で武生へ。

武生から福井鉄道で西鯖江まで乗ってみました。今回はまず鯖江をめぐってみましょう!写真左側の「書状受」が年代モノで味があります。

以前乗った時の記事には載せなかった、ポイント直上のスノーシェルターの写真をどうぞ。雪によるポイント不転換を防いでくれています。奥にも同じものが設置されていますね。

鯖江市はめがねの街として有名ですが、それ以外に西山公園のツツジも有名です。私が行ったのはちょうどシーズンが終わった頃で諦め。その代わりにレンタサイクルを借りてふらっと移動してみました。

市街地を少し離れると目の前に広がるのは麦畑!これがかの有名な六条大麦なんでしょうか?私はさすがに品種までは分かりませんけどね。

ちょっとだけ越前町の方に足を延ばしてみました。この近辺は「越前市」も「越前町」も存在し、その両方が案内されている標識もありました。左折で越前町、右折で越前市…初見だと混乱しそうです。

東側に戻ってきてJR鯖江駅の方にも行ってみます。めがねを通して見る鯖江駅の看板、良い感じ。

他に印象に残ったのは、鯖江商工会議所の看板でした。建物の造りこそ古いものの看板は現代的。鯖江の特産品が一目でわかるデザインで、どことなくワクワク感を覚えました。写真を撮り忘れてしまいましたが…。

そして肝心のめがねミュージアムは時間切れで行けず。まあまた今度、北陸新幹線が敦賀まで延伸した時にでも行ってみましょう。「越前たけふ駅」が新設されますからね!


西鯖江駅に戻ると、西山動物園のサル?か何かの鳴き声がめちゃくちゃよく響いていました。わりと気になりますがこれはこれで面白い風景です。

西鯖江から乗った急行列車はki-bo!真っ黄色の低床車両で、沿線の子どもたちがあちこちで手を振っていました。大人気!

えちぜん鉄道に乗って北陸の名刹・永平寺に参拝

福井駅前の巨大恐竜が鳴いているのは初めて知りました。北陸新幹線で工事中の福井駅構内の写真も記録として撮っておきます。開業準備は着々と進められているようです。

それではえちぜん鉄道の勝山永平寺線に乗りましょう。目指すのは永平寺口です!えちぜん鉄道は既に全線乗っていますが、終点以外では降りたことがなかったので楽しみです。列車にはアテンダントさんが乗車していました。

永平寺口駅の旧駅舎は趣のある感じ。今は地域交流館に改装されているそうです。

旧駅舎が気になりつつもそれ以上に興味をそそられたのが構内踏切でした。何と、警鐘が電子音ではないやつです!本当に鐘をカンカン鳴らすタイプ。これ鳴り終わってから2回ぐらい惰性で鳴り続けるんですね。実際に聞いてみて初めて知りました。

バスで永平寺に向かいます。バス停から少し歩くと境内です。入口に巨大な石碑が建っていました。

御堂に入る前には早速ご利益のありそうな像に出迎えてもらえます。

さすがは北陸の名刹、落ち着いた雰囲気ながら手入れが行き届いている印象で、見どころたっぷりです。こういう雰囲気を味わうのも実は好きだったりします。

傘松閣の天井は圧巻!一面の天井画が参拝者を驚かせます。これを一枚一枚鑑賞するだけでも充分に楽しめそうです。ただ首が痛くなりそう…。

御堂を一通り見て回りました。こうした場所に来ると清々しい気持ちになりますね!境内は基本的に撮影可能ですが、修行僧は撮影禁止などのルールもあるのでよくご確認ください。

永平寺に行ったことでこの日の目的はすべて果たせました。それでも時間が有り余っているのでえちぜん鉄道の三国芦原線も往復。こちらの沿線も広い麦畑が車窓から見えました。前回乗った時は全く気付かんかったな…。

◆Day 2◆ 小浜線の臨時列車で若狭湾沿いを西へ

2日目は小浜線に乗るためにまず武生から敦賀まで南下します。敦賀手前にある北陸トンネルの長さに毎回びっくりするのですが、通過するのにかかる時間までは気にしたことがなかったので今回計ってみました。その長さは…ちょうど8分!やっぱり長い。

それと、車内自動放送の「The next stop is Yunoo (湯尾) station.」に対して、外国人の方が「I don't know...」と独りごちていたのが面白かったです。


敦賀に到着したら小浜線に乗り換えます。私が乗ったのは8時44分発ですが…驚くなかれ、この電光掲示板の列車はどちらも臨時列車なのです!ああ定期列車の少なさよ。

その臨時列車は「若狭・三方五湖ツーデーマーチ号」。若狭・三方五湖ツーデーマーチは有名なウォーキング大会だそうで、その送迎のために走る列車でした。開催されていなかったら7時台の列車に乗る羽目になっていたので無事開催されてありがたい。

臨時列車でちょっとテンション上がるなと思いつつも、電光掲示板には特に案内も無く、車内放送も通常通りであまり臨時感がありません。

当然ながら乗客のほとんどがツーデーマーチ参加者と思われる人々でした。ただ、気合を入れての2両編成なのですが車内はガラガラ。大丈夫か…?

のどかな丘陵と田園と、ときどき海の見える小浜線。実は海の見える区間はあまり多くありません。3年ほど前に一度乗った時も、田園風景の方がよく印象に残っていました。

ふと窓の外を見ると、道路にツーデーマーチ送迎のバスも走っていました。初めて聞いたイベントでしたがそこそこ大きなイベントのようです。

列車はツーデーマーチ最寄りの三方駅に到着。皆さんほとんど降りてしまいました。敦賀からでも空いていたのに、ここからさらにガラガラに。これはさすがに輸送力過剰では…?やはり車移動がメインなのでしょうか。

本数が少ないのをいいことにカラスもドヤ顔で駅名標を占領しています。

鯖街道起点の小浜で海の幸をいただく

結局車内が混むことはなく終点の小浜に到着しました。駅前の観光案内所で早速自転車を借ります。駅近で手軽に借りられると観光も捗ってありがたいですね。

電線の排された観光のメインストリートらしき場所に出ると、いかにもそれらしい建物が並んでいました。背後に恐竜博士(?)が立っているベンチもあります。

歩道には「鯖街道起点」と書かれたパネルが埋め込まれていました。江戸の昔はここから京都にサバやら他の魚やらが運ばれていたんですね。歩いたらどれぐらいかかるんでしょうか。

小浜と言えばやっぱり海!自転車を漕ぎながら綺麗な海を見られるのは贅沢です。この日は見事な晴天で、空も海も真っ青でした。風が気持ち良い。

展望台にも上ってみましたが、目の前の木々が邪魔で景色はあまりよく見えませんでした。海岸沿いを走って楽しむだけで充分かもしれません。

フィッシャーマンズワーフで早めの昼食をいただきました。開店10分で既に満席の盛況ぶり。しばらく待って席について注文して、もうちょっと待って運ばれてきたのがこちら!

左端の海鮮丼は言わずもがな美味しいのですが、注目は真ん中のよっぱらいサバです!酒粕を食べて育ったということでこの名前が付けられています。

傷みやすいサバを刺身でいただけるのがまず嬉しい。そしてハーフサイズでこの盛り具合です。もちろん美味しいです。さすがは鯖街道!どんどん箸が進みます。


…満腹になりました。本当はビールでも飲みたかったところですが、自転車なので飲酒運転になってしまいます。泣く泣く断念しました。

福知山城とお城まつり

小浜線に戻って小浜駅からさらに東に進みます。列車内の広告スペースにはご当地キャラの紹介広告が並べられていました。どれも個性的で面白い!

そして「ご当地キャラ」がこの後の伏線(?)になっているとは当時は知る由もなく…。

小浜線の終点である東舞鶴で舞鶴線に乗り継ぎました。舞鶴線も久しぶり。未だ健在な国鉄型に揺られながら、昼下がりのゆったりした時間をボーッと過ごします。

綾部から山陰本線へ入って福知山に到着。大河ドラマ「麒麟がくる」で一躍有名になった福知山城へ行ってみました。駅から15分も歩くと暑い!

歴史の知識は学校で習った分で止まっているのでそこまで大きな感動はありませんが、旅先でよくお城を巡っているので、ちょっと嬉しくもあります。

再建天守にも登って満足。次は城下町を歩いてみました。近くの新町商店街アーケードは思いのほか賑わっていました。


広小路通りに出ると何やら人だかりが。見てみるとご当地キャラが行進しています!何やこれは!

左にいるお前さん…誰やねん…?

どうやら「お城まつり」の真っ最中だったようです。全然知らなかったのでびっくりしました!ご当地キャラの着ぐるみたちが広小路通りを練り歩き、露店の出ている御霊公園へ入っていきます。公園内も様々な催しがあるようでした。偶然来たのがお祭りのタイミングで運が良かったです。

突然イベントに遭遇してびっくりでしたが、福知山の街歩きも終えてしまいやることがなくなってしまいました。今回は気合を入れて乗り鉄する回でもないので予定より一本早い列車で帰途に就きました。これにておしまい。


今回はすべて乗ったことある路線でしたが、途中下車したことのない場所で降りて名所を訪ねるという点ではとても新鮮でした。鯖江や永平寺に小浜、どこも初めて歩く場所でいろいろと見どころもあって面白かったです。他に行けていない場所は北陸新幹線が延伸開業した時などにまた行ってみたいと思います。

次は、房総半島をぐるっと一周した話を書きます。




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巨大な雪の壁で知られる雪の大谷に行ってみたい!ということで。


毎年4月下旬ぐらいになるとネットやらテレビやらで話題になる雪の大谷。巨大な雪の壁ということは知っていたのですが、見たことがないので実感が伴いません。これは実際に見に行くしかないと、まだ混雑がましと思われるGW初日に行くことにしました。

立山黒部アルペンルートを富山から長野に抜けて、その先はどうするか?というと、飯田線を6時間走り続ける普通列車に乗って南下してみることに。全く性格の異なる1日目と2日目の旅程となりました。


ちなみに関係ない話ですが、国内旅行業務取扱管理者試験に合格しました!これで旅行相談に対する回答の信憑性が若干増しますね。知らんけど…。


何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:大糸線、篠ノ井線、中央本線、飯田線、東海道本線
● 主な私鉄路線:富山地方鉄道
● 主に行った場所:立山黒部アルペンルート(室堂、黒部ダム)
● バランス:[観光] ・・★・・[鉄道]


◆Day 1◆ 立山から標高2,400mの室堂へ

立山黒部アルペンルートは例年4月中旬に冬季休業明けでオープンし、GWが一番の書き入れ時。混雑を極力避けたいのでGW初日の早朝から行きます。

となればまずは夜行バス。富山行きのバスなのですが、まさか半年で3回も同じ夜行バスに乗るとは思ってもみませんでした。しかもこの季節に真冬の格好で歩くのはなかなか地獄!暑い。でも山に備えて冬の装備です。


朝目覚めて富山駅前に着いたら、富山地方鉄道で立山へ。当たり前ながら、1月に立山まで来たときとは全く違う風景です。こういうのも面白い発見の一つですね。私と同じく夜行バスからアルペンルートへ向かう人たちも10名ほどいました。

それでは立山から美女平までケーブルカーで登ります!定員制なので予約をしておけば確実に乗れますが、それでもそこそこの混雑でした。ちなみにGWも中盤に差し掛かってくると、そもそも満員続きで乗ることができないという事態も起こるようです。早めに予約しておくことに越したことはありません。

標高900mの美女平では既に辺りに雪が残っていました。ここから室堂まであと1,500mも上に行くというから驚きです。

美女平から室堂へはバスで連絡。室堂は9℃らしく、想定よりは寒くないななどと考えながら乗っていました。


バスの進行方向左側から称名滝がよく見えました。ここでは速度を落として走ってくれます。

標高を上げるにつれ次第に雄大な雪原が見えてくるようになります。1月はこれを地上から見ていたんですね!

徐々に厚くなる道路脇の雪の壁、そして霧っぽくなってきました。いよいよ室堂ターミナルに到着です!私は山登りをしないので、標高2,400mの世界に足を踏み入れるのはこれが初めて。そういう意味でもワクワクです。

雪の大谷のオープンまで室堂付近を散策してみました。雪山の雄大な景色を間近に眺めることができます。私には意外なことでしたが、雪山登山の方も多かったです。雪の壁を見ること以外の楽しみ方もいろいろありそう。


雪の大谷とライチョウ

それではお待ちかね、雪の大谷を歩いてみましょう!雪の大谷は吹き溜まりとなる場所にあたり積雪量が特に多くなるそうです。それが積もり積もってこんなことに…!

朝早く来たおかげか、目論見通りまだ人数は少なめでした。そのぶん時間をかけてじっくり楽しむことができます。

17mの雪の壁は圧巻!やはり実際に見て初めてその凄さが分かりました。

道路一車線分が散策路になっており、もう一車線にたまにバスが通るのですが、バスの高さをはるかに超える雪の塊にただただ驚くのみです。いろんな角度から写真を撮りまくりました。


雪の大谷を堪能したところで、少し移動してみくりが池の周りの雪道をぐるっと歩いてみます。

池はまだまだ雪の塊に覆われていてこんな感じ。こんな風景もなかなか見ることができません。珍しいものを立て続けに見てテンションアップです。

そして何よりも嬉しかったのが、ライチョウのつがいに遭遇したことです!これは強運!こっそり撮影させてもらいました。

姿が見事に雪景色に溶け込んでしまうので探し出すのも一苦労です。

真っ白の冬毛でふわふわもふもふのライチョウ、ちょこちょこ歩き回るのが可愛らしくていつまででも見ていられます…が、長居するのも彼らにとって良くないので、後ろ髪を引かれつつも室堂ターミナルに戻りました。


トロリーバスとロープウェイに乗って黒部平へ

それでは室堂からトロリーバスに乗ります!ちょうど良い時間になったので予定より一本早いのに乗って大観峰に向かうことにしました。

トロリーバスはもはやバスですが、加速と音はやっぱり電車。初めて乗れて楽しかったです。一番後ろの座席からだと、後続車両が追いかけてくる姿を間近に見ることができます!

大観峰は外に出たくなくなるような大雨。一応写真だけは撮りました。よく室堂で天気が持ってくれたことに感謝です。

大観峰でロープウェイに乗り換えます。このロープウェイ、向かいの黒部平まで1,700mもの距離を、まさかの途中支柱なしという驚きの構造。強風の中やしちょっと怖いぞ…?

ふらふら揺られながら標高を一気に500mも下げていきます。写真の中央にチラッと見えているのが黒部湖です。晴れていたら美しい風景を拝めるかと思います。

到着した黒部平も大雨で外に出るのを断念しました。もっと天気の良い時にもう一度来てみたいですね。


黒部ケーブルカーと圧巻の黒部ダム

黒部平でお土産を物色してから先に進みます。標高が高いためポテチの袋はパンパンに膨らんでいました。実際に見てみると面白い。

黒部ケーブルカーは全線トンネル内というこれまた珍しい構造。さっきから驚きの連続です!

そしていよいよ黒部ダムの登場です。これは圧巻!ようこんなん造ったな。

峡谷に造られた巨大構造物の上に立っているというのが何とも不思議な感覚でした。

下流側の眺めはこんな感じ。これまた広く見渡せる圧倒的な景色です。

ダムの上の方にある展望台にも上ってみましたが、大雨で霧もかかり眺めは良くありませんでした。ちなみに観光放流をする時にはこの展望台から見ることができるようです。


電気バスに乗って長野県に入る

扇沢までのラストアトラクションは電気バス。これがめちゃ静かなんです!

難工事となった破砕帯通過や、トンネル内でのバスの行き違いが見どころ。破砕帯付近は青く照らされており今でも水が少しずつ湧き出していました。

このトンネルの中で富山と長野の県境を通ります。県境の表示もあるので、前面展望される方は要チェック!私はうまく撮れませんでした…。

扇沢に到着後、車庫に入って充電するバス。まるでJR男鹿線のACCUMみたいですね。

扇沢でも当然大雨で、出歩く気力もなかったのでそそくさと信濃大町行きのバスに乗り込みます。もう雪はほとんど残っていませんでした。

バスに揺られてうとうとしているとJR大糸線の信濃大町駅に到着。こうして富山から長野まで、山を越えて(貫いて)きたことを実感した瞬間です!

ライチョウにも出会えて大満足し気が大きくなったところでリゾートビューふるさとに乗ることにしました。着席料という名目で課金。2年前に南小谷行きに乗ったとき以来の乗車です。

めっちゃどうでもいいですが、ここで今回初の「鉄道」写真の登場でした。いや最初のケーブルカーも立派な鉄道ではありますが、鉄道と聞いて一般に想像する姿の写真が今回初ということで。…どうでもいい話でした。

そしてリゾートビューふるさとはGW初日にもかかわらずガラガラでした。ちょっと心配になります。ちなみに大糸線では、基本的に北アルプスと逆の側に電柱を立てて眺望を良くしているそうです!知りませんでした。なお、この日は曇天で眺望はイマイチ。


リゾートビューふるさとは松本から長野方面へスイッチバック。私は松本で乗り換えて塩尻方面へ南下していきます。

下の写真は松本駅ホームの乗車位置案内標。今は走っていない国鉄型車両が描かれているのを見つけて一枚パシャリ。

塩尻で辰野行きに乗り換えました。塩尻から東側の中央本線(いわゆる中央東線)には、岡谷まで辰野経由の旧線が存在しています。今回はそれを乗りつぶすことにしていました。

塩尻を出てすぐに入る旧線区間ではゆったり走行。めっちゃローカル線感がある。室堂から一本早くなったおかげで辰野経由の中央東線も連絡が格段に良くなり、何と90分も早着できました。最近は遅くまで乗り回すのが疲れてきて、早めに切り上げることも多くなっています。歳か…。


◆Day 2◆ 全行程を7時間かけて走る普通列車

朝9時過ぎ、上諏訪駅に停車しているJR東海の車両。その方向幕には豊橋の文字。

…それでは満を持して7時間耐久乗車スタート!冒頭では飯田線を6時間走り続けると書きましたが、始発の上諏訪駅からだと7時間の計算になります。そう、ここから乗るのは中央東線と飯田線の合計約100駅を7時間かけて走る普通列車です!改めて文字に起こすとものすごいインパクト。

進行方向右側に座ってみると、次の下諏訪駅では御柱祭の幟が見えました。7年に一度行われる祭事をよそ目に7時間乗り通しの旅に出る罰当たりな人間です。すみません。今更ながら御柱祭も見てみたかったなと思いました。

岡谷で長めに停車したかと思うと、後から来た松本行きが追いついてしかも先に発車していきました。なんやこれ…。

飯田線内は駅間が短いため、無人駅から乗車したお客さんの車内精算をしていると時間がギリギリで車掌さんも大変ですね。一駅ごとに車内を忙しなく往復していました。


車窓から見える中央アルプスの山頂に残雪があり、快晴に映えてとても綺麗でした!

電線が堂々と入ってしまいましたが…。


天竜川に沿って飯田線を南に進む

のどかな里山の風景を見ながら列車は少しずつ進んでいきます。天気が良く見応えがある景色でした。

駒ヶ根駅ではホームから中央アルプスを拝めました。屋根の上にひょこっと白い山並みが見えますね。なお、駒ヶ根市からは南アルプスも望めるため「アルプスが二つ映えるまち」として売り出しているようです。

水田は見事な水鏡となって山並みを映していました。

伊那大島あたりからは沿線の住宅地が多くなってきました。路線名となった飯田を通ってさらに南下していきます。

途中の天竜峡までで3時間半。まだあと半分ある…。どうやらこの時点で6分遅延しているようでした。やはり走行時間が長くなるほど遅れも出てしまいますね。

天竜峡からは真横に川を眺めながら進んでいきました。そして山岳感が突然アップ!トンネルも増えました。ここまでとは別路線の雰囲気があります。

天竜川は前日の大雨のせいか濁りまくり。ちょっと残念でした。


たくさんの秘境駅と難読駅を通って豊橋へ

平岡駅に臨時急行列車・秘境駅号と思われる列車が停まっていました。この辺りではいわゆる「秘境駅」と「難読駅」が数多くありますが、あえてそういう駅だけに停車していくのが秘境駅号です。一度乗ってみたい!

ちなみに例えば下の駅名は何と読むか分かりますか?

※「してぐり」です。

難読駅名でも、難読であることが有名で逆によく知られている例もありますよね。為栗もその類だったりするんでしょうか。


秘境駅は進行方向右側にホームがあるのが多くて、右側に座っている私には駅名標の写真を撮りやすくて助かりました。写真は秘境駅として有名すぎて逆に訪問者の多い小和田駅です。

しばらく進んで愛知県内に入ると空は雲に覆われてきました。どんより。

7時間の鈍行列車と言えどずっと走っているわけではなく、特に最終盤では対向列車との交換待ちが何度もありました。ちょっと間延びしてきますね。新城での停車時間が長くて暇だったので一枚撮っておきました。

そしてついに豊橋に到着!7時間乗り通し完了!ただ乗っていただけですが疲れました。もうやらん。でもこのタイミングでJR東海と愛知県の全路線に乗れたことになりました!着々と乗りつぶしを進めております。

豊橋からは恒例の東海道本線で帰途に就きました。4月だけで3回目…。


まあそんなこんなで、立山黒部アルペンルートと飯田線を満喫した旅となりました。標高2,400mの山の上だからこそ見ることができる景色は貴重です。それと、7時間乗り通すからこその秘境駅(?)。毛色の違う2日間でしたがどちらも面白かったです!皆さんもぜひ行かれてみては。

次は、福井県の越前と若狭を周遊した話を書きます。




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春に咲く青い花を見に、茨城県の東の方まで行ってみました。


満開のネモフィラを一度見に行きたくて、国営ひたち海浜公園に行ってみることにしました!一番の見頃は4月中旬~5月初旬ということでそこの土日を確保、GWは混みそうなのでその一週間前です。そしてなるべく人の少ない時間帯にと思って土曜日の朝一に行く計画を立てました。

ネモフィラを堪能してからはひたすら乗り鉄へ。関東地方はまだまだ乗れていないのでこの機会にいろいろと乗りに行きます。あとは天気が良いことを祈るのみ…。

何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:常磐線、鹿島線、成田線、両毛線、八高線、中央本線、東海道本線
● 主な私鉄路線:ひたちなか海浜鉄道、鹿島臨海鉄道、京成電鉄、東葉高速鉄道、東武鉄道、上毛電気鉄道、上信電鉄、富士急行、西武電鉄、埼玉新都市交通、埼玉高速鉄道、東京メトロ、都営地下鉄、都電荒川線、日暮里・舎人ライナー
● 主に行った場所:ひたち海浜公園、富岡製糸場
● バランス:[観光] ・・・★・[鉄道]

◆Day 1◆ 田畑の中を走るひたちなか海浜鉄道

バスタ新宿着の夜行バスは定刻通り。山手線と常磐線を経由してひたち海浜公園へ向かいますが、早朝から混雑していました。皆さんこんな朝早くからどこへ?…かく言う私もまあその一人ではありますし、皆さん何かと予定があるのでしょう。

それでは勝田からひたちなか海浜鉄道へ!列車は2両編成で、座席が埋まる程度の乗車率でした。時季が時季なのでもっと混んでいるのではとビビっていましたがちょっと一安心。朝早かったのが良かったのかもしれません。…いや、そもそも鉄道で訪れる人が少ないだけか。

ひたちなか海浜鉄道湊線は広大な農地の真ん中を直線で貫くようなイメージです。遮断桿も警報器もない小さな「第4種踏切」がたくさんありました。この辺りは外から撮ってみると絵になりそう。

天気は薄曇りで所々の青空のみ。もうちょっと青空が見えてほしい!と願いつつ乗っていました。どこまで晴れてくれるかドキドキです。

途中の那珂湊駅では有名な古い車両(詳しく知らないのですが…)と、東海交通事業のお古と思われる車両がいました。ここへ来てTKJを拝めるとは。

30分ほど乗れば終点の阿字ヶ浦に到着です。茨城県の地面を歩くのはこれが初めてかも?水戸駅に降り立ったことはありましたが構内だけだったので、ちょっとした記念の一歩です。

ここからは送迎バスに乗ってひたち海浜公園に向かいました。駅前の狭隘な道路を抜けると海沿いに出て、いよいよの感じがします!

ひたち海浜公園で満開のネモフィラを鑑賞する

バスはゲート横に到着。入場券を買ったらネモフィラで有名な「みはらしの丘」へ一直線。歩くと地味に時間がかかります…早歩きで10分弱ほど。

行ってみるとすでに大勢の人が!これ、ネモフィラを見に来たのか人を見に来たのか分からんな?ただ、人物を入れずに壮大な写真を撮るのはなかなか難しいと思いましたが、探せば良い感じに撮れる場所が意外とありました。

うーん、まだもう少し晴れても良いよなぁと思いつつ、ひとまずみはらしの丘に登ってみました。上まで行くのも行列で大変。でも丘の上からの眺めは360度!

丘のネモフィラはもちろん、麓に咲いている菜の花の黄色も遠くに見えて、良いアクセントになっています。ついでに人の多さもよく分かります。


そして日頃の行いが良かったのでしょうか、丘から下りてきたところで雲がとれ青空が見えてきました!最初に見つけた場所でもう一度写真を撮り直しました。

ネモフィラが青空に映えてめちゃくちゃ綺麗。これは来た甲斐があった!

一面のブルーに圧倒されて見とれていました。


ネモフィラを堪能してから阿字ヶ浦に戻ります。次の列車を待っている間に近くの「ほしいも神社」に参拝。この辺りの特産品が干し芋ということで、装飾も干し芋カラー(?)の金色だったりと、半分ネタに振っているような感じでした。駅のホームの看板には「ほしいも列車王国」の文字が。

なお、ひたちなか海浜鉄道湊線はひたち海浜公園までの延伸が決定したそうです。これは利便性が上がりますね!開業したらまた乗りに行ってみたいと思います。海浜公園は秋の真っ赤なコキアも有名なので、そのタイミングに合わせて…。

この先に線路が伸びることになります。わくわく!

鹿島臨海鉄道で大洗と鹿嶋へ

水戸まで戻って次は鹿島臨海鉄道大洗鹿島線に乗りに行きました。茨城県の太平洋沿いを南北に貫く路線です。どれほどの需要があるのかは知りませんが、県内南北移動のショートカットの役割も果たしてくれます。

高架ながら非電化単線というのがTKJや井原鉄道を思い出させてくれます。周囲に高い建物が少ないため、高架にも存在感がありますね。

まずは降りてみたかった大洗で下車しました。大洗は某アニメの聖地ということで街じゅうが盛り上げている様子。私は全く詳しくないのですが…。

それよりも駅前のダイナミックなオブジェが気になる。

駅から15分ほど歩いて、昼食は「味処 大森」で天丼刺身セットを注文。大ボリュームで美味しい!

散策を終えて駅に戻ったら鹿島神宮行きに乗車。車内の扇風機が現役の年代モノです。一気に茨城県の南側まで進みました。


大洗鹿島線は地図で見てもらうと分かる通り直線が多く、しかも高架のためそこそこ速いんです。ただ車窓の風景はひたすら田畑や雑木林や住宅地で、海が見えるわけではないので面白味には欠けるかも…。

終点の手前で田園風景の中にデカいスタジアムが突如現れてびっくり。鹿島サッカースタジアムでした!試合のある日などのみの営業で、ちょうどこの日も臨時停車していました。

鹿島神宮に参拝してから首都圏で乗り鉄

鹿島神宮駅からJR鹿島線に乗り継いで千葉県に入ります。と、その前に待ち時間で鹿島神宮に参拝してみました。ネモフィラという目玉イベントは既に終わってしまいましたが、この先の旅の安全を祈っておきます。

早歩きでも往復20分でギリギリ!駅からの上り坂がそこそこ長くて少し大変でした。ゆったり参拝するなら最低1時間は必要そうです。

それでは鹿島線へ。こちらもずっと高架で、川や湖を渡る橋が多く、眺めが良くて楽しかったです。見とれていたら車窓の風景を撮り忘れていました。これは外からも写真を撮ってみたいポイントでした。

橋を渡りきると遠くまで見渡せる広い平野に一面の農地が見えます。これぞ茨城県といった景色でしょうか。

香取から成田線に合流し、列車の終着駅の佐原で成田方面に乗り換え。成田線ものどかな田園風景が続いていました。


成田で初の京成線に乗り換えてみました!到着したのは都営浅草線の車両。列車によっては三崎口まで行けるのがすごいですね。どの路線がどの路線に乗り入れているのか全然覚えられません…。

千葉県内は(当時)まだまだ乗れていない路線だらけで、乗る路線がどれも新鮮です。今回は勝田台で東葉高速鉄道に乗り換えてみました。

この路線で有名なのはもちろん爆発する運賃。あまりの運賃水準にひっくり返りそうになりました。

終点の西船橋から一駅、船橋から東武のアーバンパークラインへ。こちらは乗客少なめで乗りやすかったです。さすがに春日部から混むかと思っていましたがガラガラ。そして発車メロディがJR東海の接近メロディと同じで驚きました。

初日は大宮から高崎線を経由して前橋まで。ぐるぐる移動した初日もやっとおしまいです。

◆Day 2◆ 上毛電気鉄道はトラ電車

2日目は群馬県の路線にいろいろ乗ってみようと、まずは中央前橋から上毛電気鉄道に乗りました。

2022年は寅年ですがそれをモチーフにしたトラ電車?で車内がサファリ風に。なかなか装飾が激しい車内です。阪神タイガースファンの私には嬉しい列車でした。

先頭車両の塗装は8色のバリエーションがあり、色とりどりで面白いです。すれ違う車両の色を眺めるのも楽しい。

終点の西桐生から桐生まで徒歩で移動してJR両毛線に乗りました。伊勢崎は「いせさき」と読むことを初めて知りました。「いせざき」やと思ってた。

高崎からは上信電鉄に乗ります。乗換時間が5分で、Yahoo!の乗換案内では出てこなかったため上手く乗り換えられるか心配でしたが、5分あれば全く問題なかったです。まあ時間帯にもよるかもしれません。あと、遅延が発生したらピンチですね。

上信電鉄は信越本線の高崎~横川のような雰囲気。地理的にも近いし当たり前っちゃ当たり前です。

世界遺産・富岡製糸場を見学する

乗った列車の終点である上州富岡で下車し、富岡製糸場へ行ってみました!「富岡製糸場と絹産業遺跡群」として2014年に世界遺産に登録されました。教科書でしか見たことがなかったのでこの機会にと。

フランス人技師が当時技術を伝えていたということで和洋折衷の建築様式に目が行きますね。当時の人々の暮らしに想いを馳せました。いろいろ勉強になります。

上州富岡に戻って下仁田方面へ向かいます。千平から山がちになってきて、下仁田ではもう目の前が山でした。ここが下仁田ネギの故郷なんですね。

なお駅前を歩いている人はいませんでした。寂しい。

八高線から富士急行へ長距離移動

上信電鉄を往復したら高崎から八高線に乗りました。列車はおなじみのキハ110です!

高崎~児玉の区間列車と、高崎~高麗川までの2系統が主にあるのですが、せっかく東武も走っているので、児玉までの区間列車も寄居とか小川町とかまで行けばもっと便利では?などと考えつつ。高麗川までの本数が少なめのため旅程の幅が制限されてしまいます。

明覚と越生からはハイキング帰りと思われる人々が多かったです。ポツポツ小雨が降っていてちょっと萎え。でも昨日やなくて良かった。


高麗川から八王子まで出て、中央本線(中央東線)を下ります。そういえば中央東線の下りに乗るのはもしかして初めて?今回は「週末パス」を買っていたので、せっかくなら乗れるだけ乗っておこうと富士急行全線完乗をしに行ったのでした。

6000系はJR九州に代表される水戸岡氏デザインみたいな感じ。実際どうなんでしょうか?

友人らと富士急ハイランドに遊びに行った時に、富士急ハイランド駅と河口湖駅の区間だけ実は乗っていました。それ以来の河口湖駅。…こんな雰囲気やったかな?あまり覚えていません。

それよりも、当時は風雨で絶叫系アトラクションに全く乗れず、子供向けのトーマス列車に乗ったとか暇になってバッティングセンターに行ったとか、温泉に入ってダラダラしてたとかという記憶の方が強烈だったんですよね。ハプニングの方がよく覚えているというのは皮肉なことです。

まあその話は置いといて、無事に完乗できました。もう夜なのでやることもなくただ折り返すのみ。大月から八王子まで乗って、八高線まで戻って拝島から西武新宿線へ。

そのうち乗りつぶすことになるなら今のうちと、おまけみたいなもんです。新宿から大宮まで北上してこの日は終わりました。

◆Day 3◆ 案内軌条式鉄道と路面電車に乗る

最終日は最初に埼玉新都市交通(ニューシャトル)に乗ってみました。鉄道博物館に行った時にちょっとだけ乗っただけで全線乗るのは初めて。楽しみです!

この路線はひたすら東北新幹線の高架沿いに走っているのが特徴。ちなみに逆向きの列車は新幹線の線路を挟んだ向こう側にあります。景色を見るならどちら側に座るかを考えないと、ひたすら壁を見ることになります。

丸山駅から先は単線に。駅で交換する対向列車もほぼ同じタイミングで駅に入るのが見ていて面白いです。終点の内宿駅前をうろうろしてから折り返しました。


この日は平日で、久しぶりに首都圏の通勤ラッシュを体験しました。これは確かに朝から疲れる…。

大宮から満員の埼京線に乗り、東川口から埼玉高速鉄道に乗ってみました。調べてみるまでその存在を知らなかった路線でした。気付いたときに乗っておかないと今後の計画から漏れてしまいそうです。

全線乗ってから赤羽岩淵で「東京フリーきっぷ」を購入。JRや地下鉄などに一日乗り放題!東京都心の乗り鉄に役立つ一枚です。

続いて都電荒川線、愛称「さくらトラム」へ。途中の電停でJRや地下鉄との連絡が多く、そこでの乗降も多かったです。

最後は日暮里・舎人ライナーで〆。ここは車両といい軌道といい、何となく既視感があります。この前乗ったシーサイドラインと似ていますね。

それでは東京から帰りましょう。新幹線は新横浜から豊橋まで無停車運転のひかり号!初めて乗りましたがこれは速い。

で、新幹線代をケチって豊橋からは新快速を乗り継いで帰りました。降りるついでに豊橋でJR東海の青空フリーパスを買っておきました。このきっぷは次の旅行で使うことになります。それではまた次回…。


今回は一度見てみたかった満開のネモフィラを見ることができ、初っ端から大満足の旅となりました。そして北関東を中心に私鉄も含めて様々な路線に乗ることができました。制覇への道のりはまだまだ長いですが…。

次は、ライチョウと出会って普通列車を7時間乗り通した話を書きます。




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ザ・日本の風景といえば桜と富士山ではないでしょうか。


…知らんけど。そんなわけで、今回は桜も富士山も見に行く欲張りセットで山梨から静岡にかけて巡ってみました。一泊二日で一日目は富士山の近くを移動し、二日目は大井川鐵道に乗ることに。二日目はもはや富士山から遠く離れてしまっていますがまあ良いでしょう…。


何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:身延線、東海道本線、御殿場線、東海道新幹線
● 主な私鉄路線:大井川鐵道
● 主に行った場所:身延山久遠寺、富士山浅間大社、山北鉄道公園、掛川城、井川ダム
● バランス:[観光] ・・・★・[鉄道]


◆Day 1◆ 甲府から身延線に乗って南下する

今回は甲府まで夜行バスでした。何と約30分も早着!そのおかげで一本早い列車に乗ることができました。

駅前の武田信玄像の横の桜がよく咲いていました。ちなみに人生で二度目の信玄像とのご対面でした。甲府は雲一つない青空でそこそこ寒かったです。やはり盆地は冷えますね。

それでは身延線の列車に乗り込んで南に進んでいきましょう。

甲府駅の隣は金手(かねんて)駅。その名前から、甲府城の城下町にあるということがよく分かります。さらに一駅隣は善光寺駅。長野にある善光寺と間違えられたりしないのでしょうか。

沿線の桜はどれも見頃でした。ちょうど良い時期に来られたかと思います。前年の山陽北陸は少し見頃過ぎだったので…。心清らかに日々を過ごしたおかげです。知らんけど。


しばらく車内から富士山が見えていたのですが、途中で見失いました。駅間距離は私鉄のような短さ。実際に建設当時は私鉄だったそうです。1時間半弱で身延に到着しました。

信仰の町 心のふる里」。降り立った瞬間から独特の雰囲気を感じさせてくれます。今回最初の目的地は身延山久遠寺です!ここは境内のしだれ桜が有名なんですよね。身延線に乗るついでにぜひ行ってみたい!と思って計画しました。

駅前のロータリーからバスに乗って久遠寺方面へ。私と同じ目的と思われる方も数名。山の手に進んで10分ほどで到着です。

バスを降りて坂道を上ると三門とその前の桜がお出迎え。これは綺麗!早速写真を撮りまくりました。


古刹・身延山久遠寺で桜を鑑賞する

三門をくぐると、遠くに壁のようなものが見えてきます。近づいてみると…階段だと分かりました!菩提梯と呼ばれ、まさに悟りの境地に達するための階段です。これを上るとお目当ての本堂があります。

それにしてもこのインパクトの凄まじさ。早朝だから良いですが、夕方だともう上る気を失くしていたかもしれません。ちなみに横には迂回の坂道と、方角は逆ですがエレベーターもあるので階段が難しくても上には行けます。ご心配なく。

私はもちろん菩提梯にチャレンジ!無心で上っていきましたが、最後の方はかなり息が上がりました。キツい。全体の高低差は言うまでもなく、一段の段差も大きい階段でした。確かに悟りの境地に達せるかもしれない。


ですが!上りきればご褒美が待っています!

見頃の桜と五重塔が佇んでいました。苦労して上ってきた甲斐があります。ただしこの五重塔は近年復元されたもので古来からの建物ではありません。

当時はちょうど良い時季で、私と同じく桜を見に来ている方が大勢でした。後ろの建物も良い味を添えてくれています。

それではロープウェイに乗ってさらに上を目指しましょう。山の上に「奥之院」があるのです。乗り場近くの桜も良い感じ!

上っていくと眼下には富士川、そして遠くに富士山がギリギリ見えました。もう少し雲がなければもっとよく見えたかも。

奥之院は良き古刹という雰囲気でした。山頂は雪も残ってて寒かったです。まさか4月に入って雪を踏むことになるとは思ってもいませんでした。
※実はこの数週間後に、さらにめちゃくちゃ雪を踏むことになります。その話はまた今度…。

身延山は日本仏教三大霊山とのことで、あと二つは比叡山と高野山だそう。住んでいる場所からすると比叡山が最も近いのですが、実はちゃんと行ったことないんですよね。今度行ってみようと思います。


ロープウェイで下まで戻り、菩提梯を下りて久遠寺を後にしました。下りも案外怖い菩提梯。踏み外したらえらいことになるので注意しましょう。

下山する頃には上りが混んできていました。早めに行っておいて正解。そのおかげで長めに滞在できたというのもありました。夜行バスが早めに着いてくれて良かったと思います。


富士宮市から見る富士山と桜

身延のお土産として身延まんじゅうを購入。ご当地キャラの「みのワン」の耳にもかたどられています。醤油が利いてて美味しかったです!

それでは身延線に戻って富士川沿いを進んでいきましょう。対岸の堤防にはたくさんの桜が植わっている場所もありました。これも良い眺めです。

ですがいつものごとく夜行バスではあまりよく眠れず、列車に揺られながらうとうとしていました。よく寝られる方法、求む…。

身延線沿線でもう一つ降りてみたかった駅は富士宮。ちょうどお昼時になるので焼きそばを食べたいのと、富士山を眺めたいという希望が両方叶う場所です!駅のホームからバッチリ見えるのは贅沢ですよね。

お腹も空いてきたのでまずは腹ごしらえ。駅から少し歩いたところにある「虹屋ミミ」で焼きそばをいただきました!美味しい!

お昼を食べて周辺の散策に出かけました。世界遺産の構成資産の一つである富士山本宮浅間大社に参拝です。社殿の朱塗りが色鮮やか。ここの境内にも立派な桜がありました。

おみくじも引いてみました。旅先の神社で記念におみくじを、特にその神社オリジナルのおみくじを最近よく引きます。もちろん旅の安全も祈ります。

そして…これぞ冒頭の「ザ・日本の風景」ではないでしょうか?雪を被った富士山と満開の桜。この景色にはさすがに圧倒されました!

気の済むまで写真を撮ってから駅に戻りました。富士まで乗ってついに身延線も完乗です。

富士からはわずか2週間ぶりの東海道本線へ。沼津から熱海は完全に記憶が飛んでいました。ぽかぽか陽気とほどよい満腹感と寝不足で爆睡でした。


山北鉄道公園の桜と掛川城の夜桜

熱海から東側はJR東日本の区間ですが、国府津ですぐにJR東海の区間にカムバック。そう、次の路線は御殿場線です。ここもまだ乗れていなかった路線で、これまた桜で有名な山北鉄道公園に行ってみたかったのでした。

山北駅で降りてみると…。

ものすごい桜のトンネル!線路の両脇に桜が植わっていて、少し高くなっているので上から覆い被さるような格好になっています。本数も申し分なく、これは確かに絵になる風景ですね。

が、私としては人が多すぎるのと架線がそこそこ目に入ってしまうため、「桜のトンネルを通過する列車」を撮ろうという気はあんまり起こりませんでした。これは他の皆さんに撮っておいてもらいましょう。


とは言いつつやはり何かしら撮ってみたくなるものです。駅の周りを歩いていると遠くから列車の来る音が!構図を考える暇もなく急いでカメラを向けました。

通過したのは水色の車体の特急ふじさん号でした。構えて2秒で撮ることになりましたが自分なりに撮りたい感じで撮れたと思います。私はもうこれで満足し、後は周りをうろうろ歩いていました。

ちなみに満足して油断してしまって失敗したのが一つあって、前回紹介した313系8000番台の話です。まさか御殿場線にもいるとはつゆ知らず、歩いている横を颯爽と通過していきました。上の写真の構図で撮りたかった…。


山北から御殿場を経由して終点の沼津へ。御殿場線も無事に乗りつぶし完了です。そして沼津からは掛川まで気合いの2時間鈍行耐久!暮れてしまって景色も見えないので、ただボーッと乗ってるだけでした。

もちろん何の目的もなく乗っていたわけではありません。初日最後の目的地である掛川城へ、〆に夜桜を観に行くことにしました!

前年行った新見・城山公園のように大々的にライトアップしているわけではなかったですが、その分お城がよく光っていました。しかしこの後まさかの雨…。

まあそれにしても、夜に観る桜もなかなか良いものです。桜ずくめの初日が終わりました。


◆Day 2◆ 大井川鐵道で大井川沿いを北上する

昨晩からの雨が続いていて、しかもそこそこ本降り。ちょっとテンションが下がります。そして前日の菩提梯で足が筋肉痛気味でした。宿に着いてからしっかり揉みほぐしてはいたのですが…。

この日は富士山から離れて大井川鐵道へ!金谷駅から大井川沿いを北上していきました。車両は元近鉄特急。近鉄は身近な鉄道ですが、看板の特急にはほとんど乗ったことないか、乗っていても幼すぎて記憶がありません。こういう古い形式の車両だと特に新鮮です。

車窓はひたすら大井川、もしくは茶畑でした。この空模様、錦川鉄道や陸羽東線に乗った時を思い出します。

家山駅の近くでは川の上を鯉のぼりが泳いでいました!これにはびっくり。晴れていて風があれば、より見応えがありそう。

家山駅は桜のトンネルで有名だそうですが、あいにく花散らしの雨に遭っていました。残念ながら桜の勢いは感じられず。それでも沿線には、大井川の堤防沿いに桜がギリギリ頑張っている場所もありました。

最初は進行方向右側、川根温泉笹間渡からは左側に大井川が流れています。大井川を眺めまくりたい方は空席があれば移動するといいかも?

それでは本線の終点である千頭駅で井川線に乗り換えましょう!ここからは機関車による客車の運行区間となります。線路の幅はJRなどと同じですが、ナローゲージ路線もびっくりの車体の小ささ。車内は少し手狭です。

元々は黒部峡谷鉄道のようにダム建設用の路線で、雰囲気も黒部峡谷鉄道と似ていました。山中をずんずん進みつつ、急カーブも多いため強烈なキシリ音が鳴り響きます。

動物も歩いてそう。


アプト式の軌道で急勾配を上っていく

井川線の見どころと言えば「アプト式軌道」ですね!これは何かというと…自力では進めないの急勾配を登るため、歯型レールに車両の歯車を噛ませて補助してもらうシステム。ちなみに大きな分類では「ラック式軌道」の一種だそうです。

その名も「アプトいちしろ」駅では最後尾にアプト式の電気機関車を連結!ホームに降りると連結の様子を間近に見ることができます。

そして駅前方の写真がこちら。下の写真の右奥に小さく「90」が見えます。これが90パーミルの勾配の印です。1,000m進む間に90mも高さが変わる…という(列車にとっては)恐ろしい坂道。電気と歯車の力を借りて進みます。

出発直後から列車はどんどん標高を上げていきます。車窓からは長島ダムがよく見えました。デカい!

100mほど登った先にある長島ダム駅で電気機関車を切り離し、ここからは再び自力走行します。山をうねうねと登っていって終点の井川駅に到着しました。残念ながら大雨。

終点といえど特に何か観光名所あるわけではなく、あるのは井川ダムのみ。長島ダムに負けず大きな建造物です!写真は堰堤部から見た下流側の様子。こういう景色を見る機会はなかなかないかも?桜もちょっと見えています。

他にやることもないので雨に打たれながら駅に戻りました。


ダム湖にある秘境駅・奥大井湖上駅

それにしても雨で寒い日でした。4月初旬の山間部はまだまだ気温が低くて確か5度ぐらいだったかと思います。車内には暖房設備などはなく、足許が冷えました。

カイロ欲しいなーと思いつつ列車に揺られながら、今回最後の目的地である奥大井湖上駅で下車しました!

ここはダム湖の上に造られた駅で、Googleの画像検索で「奥大井湖上駅」と調べてみると、湖の上を走る列車の写真がわんさか出てくるかと思います。見るだけではつまらないと今回実際に降りてみることにしました。

本当はその有名な構図の写真も撮ってみたかったのですが、撮影ポイントがそこそこ遠いのと、そもそも列車の本数が少なく難しかったので断念。車で来ないと厳しそうです。まあまたそのうち来ましょう。


鉄橋の上に駅があるという阪神電車武庫川駅もびっくりの構造。ホームだけではなく、駅につながる鉄橋の上も歩くことができます。

ただここでもやることはあまりなく、駅横の「湖上駅cafe」でひと休みすることにしました。

ここの名物は「蒼い湖上カレー」とのことですが、がっつり食べる気分でもなかったのでホットコーヒーと抹茶ガトーショコラをいただきました!

階上からは鉄路と山を間近に眺めながら一服できます。温まるし美味しい。

それでは次の列車に乗って山を下りていきましょう。鉄橋の上から眺めると迫力満点です。

千頭で乗り換えると、ゆるキャン△のコラボ列車が待っていました。前日の身延山でもコラボグッズが売られていたのを思い出します(そういえば身延線沿線がモチーフでしたね。今いるのは静岡ですが…)。


車内の中吊りもこんな感じ!

金谷まで戻ればもう後はJRに乗って帰るだけ。大井川鐵道の往復は一日仕事でしたが乗りに来ることができて良かったです。帰路は特に書くことはありません。今回も無事に帰宅しておしまい!


まだ乗れていなかった身延線や御殿場線、大井川鐵道に乗れ、そして美しい桜も観られて大満足の二日間でした。他にも良い桜スポットはまだまだあるので、また探して行ってみたいと思います。

次は、ネモフィラを鑑賞して北関東の乗り鉄をした話を書きます。




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実はあまり知らない、横浜近辺の鉄道と観光地を訪れました。


今回は、私の旅行記でもたまに出てくる、乗りつぶしメインの旅です。いや毎回乗りつぶしやろというツッコミもあるかと思いますが、その中でも特に鉄道比率が高め。名鉄のときよりはましですけどね。

全国いろいろと行っているわりには神奈川県内の鉄道路線にはあまり乗ったことがなく、江の島や鎌倉などといった有名な観光地にも行ったことがありませんでした。乗り鉄だけでは面白くないので観光もちょっとプラス。


前回の北東北で予算が爆発してしまったので、関西から首都圏までの往復に青春18きっぷをメインで使うという案が浮上。たまには初心に帰るのも良いでしょう…。


何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:東海道本線、鶴見線、根岸線、横須賀線、東海道新幹線
● 主な私鉄路線:横浜市営地下鉄、相模鉄道、小田急電鉄、湘南モノレール、江ノ島電鉄、横浜シーサイドライン、京浜急行電鉄、東急電鉄、東京メトロ
● 主に行った場所:焼津漁港ふぃしゅーな、江の島、高徳院、鶴岡八幡宮
● バランス:[観光] ・・・・★[鉄道]


◆Day 1◆ 初心に帰って鈍行で静岡横断

それでは早速初心に帰ります。新幹線を使わずに静岡県を横断します!とにかく静岡は長いからヤバい、と巷で噂されていますよね(?)。

実際に鈍行で横断した人なら分かるかもしれませんが、何度もやりたいとは思いません。行く前からちょっと気合を入れておきました。ちなみに個人的には、山口県の鈍行横断も大概しんどいと思っています。


京都から新快速の5号車に乗り込むと、米原で乗り換え階段の横に到着しました。幸先良い。18きっぷシーズンだと乗り換えが混むんです。

米原から特別快速で豊橋へ。階段近くの車両は激混みでしたが、後ろの方の車両は余裕で着席できました。分散乗車しましょう。

平日の寝不足が祟って眠たい中、どんどん東に進んでいきます。浜松からは両数が減って混雑。軌道はロングレールと伸縮継目のコンビのようで、意外にも先進的でした。さすがは貨物の往来も盛んな東海道本線です。


ずっと乗りっぱなしなのもアレなので、途中下車で焼津観光を挟みました。静岡県の各都市は、静岡の鉄道を乗りつぶす時&東海道五十三次を歩く時にまたじっくり観光しようかと考えています。

まん延防止等重点措置、いわゆる「まん防」の時期だったため、当てにしていたレンタサイクルは貸出中止でした。かなしい。仕方なく30分ほど歩いて海の方へ向かいました。


焼津漁港親水広場ふぃしゅーなに到着!この付近の海岸から富士山が見えるとのことで、展望スペースで富士山を探します。うーん…どこ…?

富士山があると思われる方角を眺めましたが、どうやら雲に隠れていたようです。残念。海は青くて綺麗でした。遅めのお昼にお魚を食べてエネルギーチャージです。

帰りも駅まで30分の徒歩、ゆっくりしていたら時間ギリギリになりました。3月でしたが歩くと暑かったです。

焼津から静岡行きに乗り、静岡で熱海行きに乗り換えました。そしてここで朗報が。静岡で待っていたのはまさかの313系8000番台!これにはバッチリ目が覚めました。ちなみに写真は熱海で撮りました。

で、何でお目々パッチリになったかというと、この313系8000番台は2022年3月のダイヤ変更で静岡地区にやって来たばかりの車両だからです。ですがそれだけではなく、鉄道ファン界隈をざわつかせる話題の車両。座席が静岡では珍しい、転換クロスシートなんです!

静岡県内のJR東海道本線の列車はほとんどがロングシート(横並びの座席)ばっかりで快適性に乏しく、鈍行横断が苦行と言われている理由の一つでもあります。でもこれなら全然苦行やないな…?元々ライナー用の車両であり座席間隔もちょっと広めになっています。

思いがけない幸運で快適に熱海まで移動できました。この313系8000番台の運用は公表されていないため、乗りたい時でも乗れるように祈るしか方法がありません。ただし、Twitterなどでファンが目撃情報を共有してくれていることがあります。どうしてもの時はそれを探して判断するべし。

やはり富士山は雲に隠れており、晴れていれば間近に見える富士駅周辺からでも上半分は見えませんでした。


熱海から小田原、横浜と経由して川崎へ。南武線で尻手まで乗って、浜川崎支線に乗り換えて浜川崎に到着しました。205系が健在で、JR奈良線に時々乗る私としては謎の安心感です。この辺の移動は省略しましょう。


工場夜景の鶴見線と海芝浦支線

一つ前の写真から時間はだいぶワープして辺りはすっかり暗くなりました。浜川崎からは、乗ってみたかった鶴見線に乗り換えます!鶴見線は海沿いの工場地帯を結ぶ路線で、路線の伸び方もなかなか特殊。工場地帯の近くなら工場夜景を楽しめるのでは?と思って夜に来てみたのでした。

写真は浜川崎の南武線ホーム。鶴見線ホームへ行くには一度駅を出る必要があります。

さっきの焼津の青空はどこへ行ったやら。外は横殴りの大雨でした。旅行に行く時のお供は基本的に折り畳み傘なのですが、この夜はデカい傘が欲しくなりましたね…。


まずは鶴見線の終端である扇町へ。駅を出てすぐに大きな水溜まりがあって危なかった!夜は見えにくいので思いがけぬトラップになっていました。

近くを歩いてみると水色の照明に照らされた煙突?が聳えていました。こういう規模の大きい建造物を見るとテンションが上がります!

ただテンションは上がるものの雨も風も強くて寒いし、人も少ないしどこか不気味な雰囲気もありました。せめて晴れていれば…。

続いて浅野駅から海芝浦支線に乗り換えます。鶴見線の駅名は人名や社名を由来とするものが多く、この浅野駅も人名から取られています。建設当時の歴史も感じることができますね。

海芝浦行きを待つ間に踏切からホームを眺めて一枚。ちなみにこの時、折り畳み傘が全く役に立たない暴風雨で、下半身がボトボトになりながら写真を撮っていました。ただの写真ですが苦労の一枚です。

列車は定刻通りに到着し、終点の海芝浦へ。ここは改札と東芝の構内が直結しており、関係者以外は改札を出られないことで有名な「都心の秘境駅」と言える駅です。乗ってきたのは私一人だけでした。18きっぷなのでそのまま折り返します。

ホームから京浜運河と鶴見つばさ橋を間近に見ることができます!ちょうど小型船が通っていきました。雨で靄がかっていたのが少し残念。

なお鶴見線には大川支線もありますが、平日の朝夕ラッシュ時以外は列車がほとんどなく、土休日に至っては何と3往復しかありません。今回は(鈍行移動のせいで)その3往復に乗れなかったのでまたの機会に。


◆Day 2◆ 江の島に上陸する

2日目は地下鉄の一日フリーきっぷを買って地下鉄の乗りつぶしもします。まずはブルーラインの西端にある湘南台へ。丘の中腹を進んでいるためか、地下(トンネル)と高架が連続していました。

湘南台からは人生初の相鉄線に乗車!20000系の車内は、電車とは思えないほどの現代風な造りでした。

相鉄いずみ野線もトンネルに出たり入ったり。海老名で小田急に乗り換えて南に進みます。藤沢からは江ノ島線に乗って江の島へ行きましょう。

…しかしこれがめちゃくちゃ混んでいました。3月の三連休、うららかな春の陽気に誘われて&人々の行動制限も少し緩くなって、皆さん一斉にお出掛けしているようでした。まあ少し前まではこれが普通だったわけですが。

片瀬江ノ島駅に到着!駅舎がなかなか派手です。地下道で車道をくぐって、弁天橋を渡れば江の島に初上陸!

まずは江島神社に参拝。神社に行くと混んでいても何だか気持ちが落ち着きます。時間がなくて奥津宮までは行けませんでした。

続いてシーキャンドルに上ってみました!シーキャンドルは江の島の中央に建っている展望灯台で、展望デッキから360度の良い眺めを堪能できます。どうでしょう、湘南を感じる(?)眺めだと思いませんか?

※私の湘南のイメージに一番近い風景ということで…。


湘南モノレールと江ノ電に乗る

思いのほか時間がなくなりましたが、運良くバスを拾い江の島を出ました。次に乗るのは湘南モノレールです!千葉にあるのと同じ懸垂式モノレール。まだまだ乗り慣れていないので、その見た目の奇抜さに圧倒されます。

湘南モノレールは単線でした。カーブが多く高低差もあって、しかもわりと速くてジェットコースターみたいです。15分で大船に到着しました。


大船から再び藤沢へ。藤沢からは江ノ電に乗り換えです!バラエティやら旅番組やらで幾度となく見ていましたが乗ったことのなかった江ノ電、楽しみです。どんな風景を見ることができるのでしょうか。

…と思いつつ駅に行ってみると、まず見られたのは大勢の人々でした。乗るのがちょっと躊躇われる混み具合。4両編成でも一度では捌ききれない人出で、既に5分遅れていました。

路面を走ったり住宅の合間を縫っていったりしつつ進んでいきます。途中、腰越駅に停車…かと思うと、4両編成ではホームに入りきらないらしく、私の乗っていた先頭車両が踏切に重なって停車しました!もちろん先頭車両から乗り降りはできないのでドアカット。珍しい光景で面白かったです。

進行方向右手には車窓から青い海が見えてきました。路面電車から広い海を眺められるというのは他にあまりないかと思います。


大河ドラマで盛り上がる鎌倉大仏と鶴岡八幡宮

せめて有名スポットぐらいには行っておこうということで、長谷駅で下車し高徳院の鎌倉大仏を見に行きました。間近で見るとやはり迫力があります。これで奈良・高岡・鎌倉といわゆる「三大大仏」の全てに参拝できました。

なお三大大仏には諸説あるらしく、ネットを見ていても様々な組み合わせがありました。もはや自分の思う三大大仏で良いのではという気がします。

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が放送中だからか人出がめちゃくちゃ多かったです。まん防とは一体何だったのか。ちなみに私は観ていないのでドラマの内容はよく知りません。


長谷駅に戻ると列車の遅れは13分に拡大していました!単線なのでどんどん遅れが広がっていくようです。とはいえまあダイヤは12分間隔ですし、一周回ってもはや問題ないですね(?)。

通勤ラッシュのような列車もやっと終点の鎌倉に到着し、ほっと一息。ここから歩いて鶴岡八幡宮に行くことにしました。小町通りの人出もなかなかのものです。犬もおるでよ。

階段を上った先に本殿がありますが、混雑のため入場制限をしていました。正月三が日もびっくり!

参拝を終え、JR横須賀線とJR根岸線で新杉田まで移動しました。


シーサイドライン・京急・地下鉄に乗る

新杉田からシーサイドラインに乗ってみます。運良く前面展望できました!広島のアストラムラインみたいな感じでしょうか。

さすがシーサイドと名乗るだけあって海が近い!約30分弱、ゆったりと移動しました。


さて終点の金沢八景から京急に乗り換えます。この辺りは路線網がいろいろあって、どうすればなるべく一筆書きで乗りつぶせるかひたすら考えたものでした。時間もそこそこタイトで、浦賀は駅前をちょっと歩いておしまい。

続いて下の写真は、見る人が見たらすぐにどこの駅か分かると思います…。

正解は三崎口駅ですね!いかにも延伸しそうな感がありますが車止めがあり残念ながら先へは進めません。果たして線路が伸びる日は来るのか。

今度は浦賀観光と三崎のマグロを食べに、もっと時間を取って訪れたいなと思いました。またそのうち来ます。


京急久里浜でJR横須賀線に乗り換え。さすがに眠気に襲われました。列車で一休みして、戸塚で朝イチ以来の地下鉄ブルーラインに乗り換えました。

ここでちょっと楽しみだったのが、快速運転をする列車です。地下駅を通過する路線は数あれど、地下鉄として通過駅があるのは見かけません。

当たり前ですが普通列車よりも早く到着できるので得した気分。面白かったです。

地下鉄のもう一つの路線、グリーンラインは6両編成化への工事の真っ最中でした。こちらも乗りつぶし完了!お宿のある桜木町まで戻ります。

夜景が綺麗でつい一枚撮ってしまいました。横浜はオシャレな街ですね。


◆Day 3◆ 牛やら猫やら

まずは横浜から相鉄本線に乗車。横浜側の駅間距離が相当短くて驚きです。大和で降りて、小田急線で中央林間へ。この日は東急の乗れていない路線を乗りつぶしました。乗り放題きっぷが安くで出ているのがありがたい。


中央林間から長津田に向かいました。やって来たのは田園都市線と半蔵門線しか走らないのに東武の車両で、もはや何も分かりません。どの私鉄がどの私鉄と乗り入れているかを知っていないと混乱しますね。

そういえば「田園都市線」「中央林間」と聞いて、どんな緑豊かな場所なんやろ…とずっと思っていましたが、全くそんなことはなくめちゃくちゃ住宅地でした。新たな発見です。


長津田からこどもの国線へ。ホームで待っていると「うしでんしゃ」が登場しました!外観は牛、内装は牧場感あふれる(?)デザインです。

こどもの国発の長津田行きは混んでいました。こどもの国の利用客がメインなのかなと思っていただけに意外。


長津田に戻って、次は三軒茶屋へ。ここから世田谷線へ乗り換えます。この乗り換えは初見では時間がかかりますね…。

先ほどの牛に続いて今度は「招き猫電車」でした!ちょっとレア感があって嬉しいです。そしてそもそも世田谷線がトラムだということも知らなかったのでダブルでびっくり。

世田谷線を往復して、渋谷に出たら中目黒へ。〆に東京メトロに乗っておきます。

日比谷線とか千代田線とか乗りました。東京の地下鉄網は複雑すぎて、まだ理解度10%ぐらいです。私鉄への乗り入れが多くて行先も多様なことに慣れませんね。関西だと京都の地下鉄で近鉄奈良行きとびわこ浜大津行きを見るぐらいなので…。あとは大阪の御堂筋線か。

怒濤の乗り継ぎで写真撮影どころではありませんでした。ではそろそろ帰りましょう。


最後の最後でまさかの旅程崩壊

小田原まで鈍行で粘ってから、新幹線で浜松までワープしました。さすがにもう静岡を鈍行で横断する気力は残っていません。新幹線万歳!

浜松から東海道本線に乗り換えると激混み。4両編成だと大変です。

で、豊橋で乗り換えてしばらく進んでいると列車がスピードを緩めました。どうやら少し前に発生した架線異物の影響で10分ほど遅れが出るようです。果たして米原で琵琶湖線の新快速への乗り継ぎは大丈夫なのか、それだけが心配でした。そして米原の手前で再度アナウンス。果たして!?

…「お乗り換えいただけなくなりました。」かなしいね。翌日は仕事だったのでちゃんと帰るためにまたしても新幹線に課金しました。これなら小田原からそのまま乗って帰った方が良かったやん、と思っても仕方ありません。最後の最後でちょっと損した気分になりつつも無事に帰りました。


今回は普段に増して乗りつぶしがメインでしたが、見ておきたい場所は回ることができたので良かったかなと思います。首都圏には乗っていない路線がまだまだあるのでまた乗りに行きたいです!それと観光も…。

次は、富士山の周りと大井川沿いを旅した話を書きます。




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寒い時季には寒い場所が良いと、真冬の津軽と秋田へ。


今回は夜行バスを使わずに2泊3日で北東北周遊という超強硬スケジュール。行きは伊丹空港から秋田空港まで飛んで、帰りは新幹線でした。東北までの往復を考えると実質2日間みたいなもんです。

2月は青春18きっぷシーズン外なので「あきたホリデーパス」「津軽フリーパス」の2種類を使って安く上げました。津軽フリーパスでJR津軽線に乗れないというのがよく分かりませんが…。


何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:奥羽本線、男鹿線、津軽線、北海道新幹線、五能線、秋田新幹線、北上線、東北新幹線、東海道新幹線
● 主な私鉄路線:弘南鉄道、津軽鉄道、秋田内陸縦貫鉄道
● 主に行った場所:弘前公園、龍飛崎、こみせ通り、角館武家屋敷
● バランス:[観光] ・・・・★[鉄道]


◆Day 1◆ 秋田へ飛んで男鹿線に乗る

大阪モノレールで前面展望を楽しみながら伊丹空港へ。先頭車両の最前席で前面展望できるようになっているのでオススメです。地元であっても鉄道を存分に楽しみたい私です。

それでは一気に秋田まで飛びましょう!写真は滑走路に入るタイミングでの一枚。一瞬でしたが雰囲気のある写真になったかと思います。

上から眺めてみると、日本はさすが山地やら緑地やらが多いのを改めて実感できますね。そして途中でポコッと飛び出た富士山が右手に見えます。

北アルプスを抜けたら地上は雲に覆われてしまいました。しばらくして再び地上が見えてくると、なんと一面の銀世界

「出羽富士」とも呼ばれる鳥海山を間近に見たら10分ほどで秋田空港に到着です。やっぱり飛行機は速いですね!鉄道で行くなら半日はかかりますが、飛行機ならたったの1時間半。これはデカい…。

地上の天気は晴れ、マイナス2度とのこと。連絡バスで秋田駅まで出て鉄道移動をスタートしました。まずは男鹿線に乗りましょう。

男鹿線には「ACCUM」という蓄電池電車が走っていて、電化区間も非電化区間もそのまま走行できるというスグレモノ。今までの気動車とは比べ物にならないほど静かに走ります。

…それにしてもめちゃくちゃ既視感あるな。似たようなやつが九州におったよな??

どうもビンゴのようで、JR九州の蓄電池電車をベースにしているそうです。終点の男鹿駅ではパンタグラフを上げて充電に入る瞬間を見ることができてテンションアップ!

ちなみにこの日は、伊丹空港から男鹿線往復までの行程が友人の旅程と被るという謎の奇跡が起きたのでその友人と行動しました。年末に会って話した時に、同じ日に同じルートを行くことが判明し、驚きのあまりひっくり返りそうになったのを覚えています。

お昼は男鹿駅前にある「おが オガーレ」にてしょっつる焼きそばをいただきました。しょっつるは秋田名産の魚醤。美味しかったです。

男鹿線を折り返し、奥羽本線との乗換駅である追分駅で友人と別れました。私はここから青森方面へ向かいます。


奥羽本線と弘南鉄道を乗り継ぐ

…とその前に、追分で1時間ほど待ち時間があったので周辺を散策しました。

見てみたかったのが金足農業高校。ここは現・日本ハムファイターズの吉田投手の母校で、夏の甲子園で一躍有名になったのが記憶に新しい。いわゆる「金農旋風」ですね!

もちろん構内に入ることはできませんが、道路沿いの記念碑を眺めて当時の雰囲気を思い出しました。一躍ヒーローになったというのが手に取るように分かります。

では駅に戻って奥羽本線ゆったり旅へ。周りは広大な銀世界で、これは前の「爆走快速」のときに周囲に灯りがなかったのも頷けます。

東能代駅の留置線には、先ほどの「ACCUM」が登場する前に男鹿線を走っていた国鉄時代のキハ40・キハ48(緑帯)がいました。手前の青帯は津軽線で走っていたもの。最新型のGV-E400系(一番右)と新旧そろい踏みです。

軌道の氷が巻き上げられているのか、床下の方でカラカラ鳴っていました。雪も見慣れてしまえば案外こんなもんかという気分にもなります。以前ならもっとテンション爆上げだったかと思いますが、もう慣れてしまいました。

青森県に入って大鰐温泉駅で下車。ここから隣接する弘南鉄道大鰐線に乗り換えます!大鰐駅前にはご当地キャラ「あじゃりん」が鎮座していました。

日が傾いてきて良い時間帯。駅には有名な(?)除雪車も留置されていて、写真を撮りまくりました。

ついでに自分の影も写りました。


ライトアップされた弘前城周辺を歩く

りんご畑の中を進んで終点の中央弘前へ。昭和感のある駅舎が良い雰囲気を醸し出していました。写真は載せませんが、駅舎の中も「いかにも」な感じです。

私の行った時期(建国記念の日あたり)では本来なら弘前城雪燈籠まつりが開催されるそうです。例年なら花火大会もあるとのこと!…なのですが、2021年・2022年と中止になってしまい残念でした。来年こそ観に来ようかと画策中。

でも周りのイルミネーションは綺麗でしたよ!

大鰐線の車窓からチラッと見えていた岩木山もよく見えました。前回の雨晴海岸を彷彿とさせる色目の空が美しかったです。弘前城周辺のライトアップとも相まって何だか幻想的な雰囲気でした。

雪に埋もれてひっそりとした弘前城の敷地内を散策してから弘前駅へ行き、奥羽本線の終点の青森駅まで乗ってこの日はおしまい。リニューアルされた橋上駅舎になってから初めての青森駅でした。

◆Day 2◆ 早朝の津軽線に乗る

この日は青森から津軽線の始発に乗って津軽半島を北上しました。なかなかタイトな旅程で、この始発を逃すと旅程が全部崩れてしまうので気合で起きました。眠たい。

途中の中沢で列車の交換待ちをしているとちょうど朝日が昇ってきました!曇っていたのですが、雲の切れ間から真っ赤な朝日が見えて車体を照らしていました。これは目の覚める光景です。

この列車の終点である蟹田駅の手前で海岸線に一番近いところを走ります。もう少し雲がなかったらもっと良い眺めやったんやろな…。

蟹田からGV-E400系に乗り換えてさらに北を目指します。この先の区間に、ぜひ見ておきたかったものがありました。それは新中小国信号場です!

ローカル単線に3線分の信号機が突然出現し分岐が始まります。見た瞬間にテンション爆上げでした。津軽海峡を渡る北海道新幹線(元・海峡線)との接続部分です!

写真の右側には「東日本旅客鉄道株式会社」の看板が見えますね。ここがJR東日本とJR北海道の境界部分とのこと。新中小国信号場を通過して振り返ると、北海道新幹線の高架も見ることができました。大満足です。

この先、津軽線は非電化区間に入りローカル単線感がアップします。

新幹線との乗換駅である津軽二股では3名が下車し、車内は貸切状態になりました。乗務員さんは運転士含め3名だったので、乗客よりも乗務員さんの方が多いという謎の状態に。18きっぷシーズン外の休日だとやはり少ないんですね。


北のはずれ・龍飛崎を目指す

津軽線の終点の三厩(みんまや)に到着。降りたのはもちろん私一人だけ。

ホームの通行部分以外は雪に埋もれていました。

さて、三厩からは外ヶ浜町営バスに乗り換えて龍飛崎を目指します!一回につき100円で乗車できて、30分ほどかけて龍飛崎方面へ運んでもらえます。もちろん乗客は私一人です。

地元の方々の生活道路を縫うように進みました。残念ながら途中で乗車する人はいませんでした。道中で海に近いところも通るので、車内からでも良い眺めを堪能できます。

そして念願の龍飛崎に到着!よく晴れていて嬉しかったです。真冬の津軽でここまでよく晴れるのも珍しいのではないでしょうか。知らんけど。

「風の岬」ということで風を表現した(?)ロールケーキみたいなオブジェと、龍飛崎が歌詞に出てくる「津軽海峡・冬景色」の歌碑が存在感を示しています。あの曲のおかげでこの龍飛崎の存在を知ったようなもんです。

そして真ん中のロールケーキの上にある赤いボタンを押すと…。「ジャジャジャジャーン♪」と例の曲のイントロが爆音で流れてきてました!静寂の中、突然の大音量で変な汗が噴き出る私。ちなみに曲は2番からスタートのスペシャルバージョンでした。

これが私の見た津軽海峡の冬景色です。良い天気。北海道まで見渡すことができました。

近くには階段国道で有名な国道339号もあります。今回は時間的にも諦めることにしました。結局15分ほどしか滞在できなかったのでまたの機会に。


帰りのバスでは地元のおばあちゃんも途中から乗車。運転手さんに「24時間のやつ」と伝えていました。どうやらコンビニのことのようです。ちなみにそのコンビニは24時間営業ではないとのこと…。

三厩駅まで戻ってきてから今別町巡回バスに乗り継ぎます。こちらは一回200円。津軽線の列車が少ないため、バスで新幹線の奥津軽いまべつ駅まで出ることにしました。

運転手さんの、私と話す標準語モードから、地元のおっちゃんと喋る津軽弁モードへの切り替えが面白かったです。そして車内で飛び交う津軽弁、何も分からん。かろうじて「役場」と思しき単語だけ判別できました。

奥津軽いまべつ駅にはほとんど人がいませんでした。はやぶさ号もガラガラです。青森県内から「東京行き」に乗ることにまだまだ慣れません。

新青森まで一駅だけ乗り、弘南バスを乗り継いで津軽鉄道の終点である津軽中里に向かいました。ひたすら乗り続けての移動です。車窓から街の様子もしっかり見ることができましたが、車内が暖かく眠気が襲ってきました。

途中で津軽鉄道の駅の近くや踏切も通って、徐々に気分が高まります。


津軽鉄道のストーブ列車でスルメと酒

で、どうしてバスに乗っていたかというと、津軽鉄道のストーブ列車に乗るためです!折り返しになるストーブ列車よりも少し早く津軽中里に到着するので、改札に先頭で並べるのではという目論見。アタリでした。

冬場はこの列車が目的の乗客が多い上、最近はテレビの旅番組で紹介されることも多く問い合わせが頻繁にあると駅員さん同士でも話されていました。テレビの効果ってすごいですね。


津軽鉄道は、津軽半島にある津軽五所川原と津軽中里を結ぶローカル私鉄。当然ながら本州最北端の私鉄です。ぜひ乗ってみたいと思いつつ、なかなか来ることができませんでした。今回乗りに来られてめちゃ嬉しい!

では肝心のストーブ列車をご紹介しましょう。私が乗ったのは、一般車両にストーブ車両が牽かれるタイプのものでした。

こちらは一般車両で「走れメロス」のヘッドマークが付いていました。津軽といえば太宰治の出身地で有名ですよね。そういえば、先の弘南バスも太宰治の生家である「斜陽館」の横を通っていました。

ストーブ車両に入ってみましょう。古い客車がレトロな雰囲気を醸し出しています。右奥のほうに見える排煙筒の下にダルマストーブがあります。

タイミングが良ければ、乗務員さんが石炭をくべてくれるのを間近で見られますよ!

せっかくなのでストーブの前の座席に座ってみました。めちゃ暖かい!そうこうしているうちに列車が発車しました。

アテンダントさんが車内販売でいろいろ売り回っているのですが、ストーブ列車の目玉といえばやっぱりスルメでしょう!ストーブの上でアテンダントさんが焼いてくれ、焼けたら裂いてくれます。ここでしか味わえないオツな光景。

津軽五所川原からの列車の折り返しで乗っている人が多かったです。皆さん既に焼かれていたのか、私の乗っているこの列車でスルメを焼いている人は少なめ。

ついでに「ストーブ酒」も買って呑む。うーん、控えめに言って最高では?

スルメをつまんで窓の外の雪景色を眺めていると、終点の津軽五所川原まであっという間でした。もうちょっと乗っていたい気分。

終点手前の駅から公式キャラの「つてっちー」が一般車両のほうに乗車していたようです。駅のホームでプチ撮影会になっていました。わりとデカい。

上の写真の右上に写っている作業員さんは、留置車両の屋根に積もった雪をせっせと落としていました。これだけ雪が降る所だと大変ですね。

ちょっと酔っぱらいながら、JR五能線に乗り換えて弘前に出ました。


弘南線に乗って黒石こみせ通りを散策

弘前から弘南鉄道弘南線に乗り換えます。寒そうな雪原を進みながら終点の黒石へ向かいました。

この日最後の楽しみは黒石での街歩き。日本の道百選に入っている「こみせ通り」に行ってみたかったのです!

こみせ通りはいわゆる「雁木造」のようなアーケードになっており、雪深い地域でもその下を歩けるようになっています。昔ながらの建物が残っているのも相まって独特の雰囲気です。

実際に歩いてみて面白かったです。雪を被った物寂しさが何とも言えない。

ちなみにセピア調で撮ってみると何だか良い感じになりました。

こみせ通りは黒石駅から少し離れた場所にあり、見て回っていると時間ギリギリになりました。暗い時間までゆっくりしても良かったのですが、お宿が大館にあり一本後の列車だと到着が2時間後になってしまうため断念。

黒石から弘前に戻って、奥羽本線で大館へ。暗い中を歩いているとみぞれが降ってきました。今回の旅行で初めての降雪です。

◆Day 3◆ 秋田内陸縦貫鉄道でマタギの里へ

北東北2泊3日の弾丸旅行もついに最終日。前夜のみぞれが凍って滑りやすくヒヤヒヤしながら歩きました。

大館駅はどうやら改修工事の最中らしく、今の姿を記録に残しておきます。どんな駅舎に生まれ変わるんでしょうか。

大館から快速に乗って鷹ノ巣へ。ここから秋田内陸縦貫鉄道の秋田内陸線に乗り換えます!どうでもいい話ですが、JRが「鷹ノ巣駅」で、秋田内陸線が「鷹巣駅」です。何で違うんやろ。

鷹巣駅舎はログハウスのよう。灰色の空を背景に雪国の感が出ています。

ワンデーパスが助成金で割引になっていました。急行券も付いて、ちょっとだけですがお得になって良かったです。

それでは満を持して乗り込みます。念願の内陸線でワクワク!ちなみに鷹巣からの乗客は私を含めた乗り鉄(と思われる方々)3名だけ…。

車内にはかわいらしい秋田犬の写真がたくさん飾られていました。秋田犬というと「わさお」を真っ先に思い出します。わさおは青森出身でしたが。


世界文化遺産に登録された縄文遺跡群の近くにある、その名も「縄文小ヶ田駅」の横には雪上に描かれた土偶アートが。縄文感のある(?)向谷実氏のメロディも車内に流れていました。

雪を被った針葉樹林の中を走っていきます。これは良い眺め!

縄文小ヶ田駅の先にある峠ゾーンを抜けると、思いのほかずっと集落沿いのようでした。列車はマタギの里である阿仁地方の中心部に入っていきます。


内陸線絶景ポイントと雪の角館

乗ってきた列車の終点である阿仁合(あにあい)駅で急行もりよし号に乗り換えです。車両は右側に写っている笑(えみ)号でした。

車内照明にはイルミネーションの装飾。晴れていて明るかったので存在感がありませんでしたが、トンネルの中では本領発揮でピカピカと綺麗でした。

内陸線内屈指の絶景ポイントである大又川橋梁では徐行運転してくれます。この景色を見たかった!外から列車を撮っても絵になること間違いなし?

角館の近くまで出ると、線形が良いためかスピードアップ。角館まであっという間でした。乗りたかった秋田内陸線もここでおしまいです。

下の写真は内陸線の角館駅。この「雪に埋もれ感」に、手前にある赤い郵便ポストが良い味を出してくれています。

角館を訪れるのは2回目で、前回は秋でした。ちなみに前回来た時の記事はこちら。季節ごとに異なる美しさがありそうだと思ったので今回冬に訪れることにしました。


歩いて武家屋敷群に到着。秋とはまた違った色味を見せてくれます。晴れて気温も高めだったためか雪はわりと融けかけ、しかも除雪も進んでいて、私としてはもう少し雪が残っていても良かったかなと思いました。

今回は武家屋敷の青柳家を見学。メインの武家屋敷以外にもアンティーク館などいろいろ見て回ることができ、何やらテーマパークみたいな雰囲気。

お土産に日本酒「福小町」を購入したことで見事に予算オーバーしてしまいました。一応、交通費なども含めた全体で予算を決めて毎回出掛けてはいるのですが、財布のひもはどうしても緩みがちです。なかなか来れん場所やしまあ仕方ない。なお予算オーバーは今回が初でした。


廃止間近の駅があった北上線に乗る

角館から秋田新幹線と奥羽本線を経由して横手へ。雪積もりまくり!

この旅ラストの目的路線は秋田県の横手と岩手県の北上を結ぶ北上線です。私の乗った直後の2022年3月のダイヤ変更で矢美津駅と平石駅が廃止されたのですが、その最後の姿を見ておこうと乗りに行ったのでした。まあ両駅はそもそも冬季休止駅で今回も通過扱いだったんですけどね。

冬季休止からそのまま廃止されるため、両駅とも既に駅名標が取り外されていました。

下の写真はその両駅に挟まれる相野々駅。ホーム端の駅名標にはまだ名前が残っていました。これも今ではもう更新されているのでしょう。

それにしても北上線内は雪が多かったですね…。ゆだ錦秋湖駅付近では積雪量が2メートル近くと圧倒的でした。湖も川も雪に覆われていて、何なのかよく分からない景色です。ちなみに秋は紅葉がめちゃ綺麗らしいです。

峠を越えたら直線区間に入って快走。北上まで出ると雪の量はだいぶ少なくなっていました。それでも多かったけど。これにて北上線を完乗し、今回の目的はすべて達成できました。ローカル線は良いぞ!

北上からはひたすら新幹線で帰ります。トンネルの前後を境に、地域ごとの雪の量の違いがよく分かりますね。こういうのも列車旅の面白さの一つかと思います。

そしてここからが試練の5時間半でした。新幹線とはいえ、地味にキツい。飛行機の方が速いし安いかもしれません。今度から飛行機の早割にしよ…。東京からEX予約の特典でのぞみのグリーン車に乗れたのが唯一の救いです。

京都に帰ってきてホームに降り立った瞬間の感想は、昼の東北より寒いな?でした。無事に帰宅して今回はおしまいです。


今回は北東北へ、真冬に行きたかった場所に行くことができて面白かった旅でした。関西の人間からするとなかなか縁のない土地ではありますが、まだまだ他にも行きたい場所や乗りたい路線はあるのでまた行こうと思います。

次は、首都圏でひたすら乗り鉄した話を書きます。




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冬の富山と飛騨高山を、目で舌で味わいました。


一年前の大雪の思い出が蘇る富山県。当時計画していた旅程をほとんどそのまま引き継ぎ、今回こそは氷見寒ブリ飛騨牛を絶対に食べるぞという固い意志を持って臨みました。そして行ってみると、思いもよらぬ美しい景色も待っていたのでした…。


何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:城端線、氷見線、高山本線、東海道本線
● 主な私鉄路線:富山地方鉄道、あいの風とやま鉄道
● 主に行った場所:雨晴海岸、魚市場食堂、まんがロード、ひみ番屋街、高山の古い町並、下呂温泉
● バランス:[観光] ・・★・・[鉄道]


◆Day 1◆ 富山の路面電車を乗り回す

前回富山に来た時と同じ夜行バスでスタート。初めての1A席(最前列左側)でしたが足元が広くて快適でした。

まずは富山地方鉄道で南富山まで行きました。写真は始発駅の電鉄富山から一駅先の稲荷町駅ホームの写真です。この木造の感じがなかなか懐かしさを醸し出しています。

朝早くの地鉄車内はガラガラでした。南富山で路面電車に乗り換えます。冬なので6時半でもまだまだ暗かったです。

富山大学前電停の手前には、記事執筆時点で日本一長い駅名として有名な「トヨタモビリティ富山 Gスクエア五福前(五福末広町)」電停が。駅名に括弧書きも入っていてさらに長い印象です。どうしてこうなった。


越中の小京都・城端と観光列車「べるもんた」

富山港線以外の路面電車の乗りつぶしを終えて高岡に移動しました。高岡で城端線(じょうはなせん)に乗り換えて、チューリップで有名な砺波平野を縦断します。

高岡駅と新高岡駅の間で、前年の豪雪の時に歩いて通った道が車窓から見えました。雪が少ないと景色が全く違っていて何か感動しました。沿線は案外民家も多めです。1時間ほどで城端に到着。

終点の城端で小一時間、周辺を散策してみました。越中の小京都たる城端は雰囲気が良かったです。よく晴れた色鮮やかな青空と、落ち着いた色合いの寺院や神社の対比が良いですね。それにしても、どこへ行っても「○○の小京都」がありますよね…。

城端からの帰りは、観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」、略して「べるもんた」に乗車!前年の豪雪では当然のように運休となりましたが、今回やっと乗ることができました。下の写真の左側に写っている緑色の列車です。

2022年6月現在「べるもんた」は土曜日に城端線、日曜日に氷見線を走っています。土日でどちらの観光にも使える便利な観光列車で、車内では富山の海の幸をいただくこともできます。もちろん地酒も!

砺波平野を眺めながら北へ。車内では、こきりこ節の生演奏が突然始まって驚きました。


ただ、観光列車にしては時間的にちょっと短いように思います。食事をするのも少し忙しないかも。氷見線の方はもっと短そう。観光列車であればもうしばらく長く乗って、遠くまで行きたいと思いました。

それでは高岡から富山に戻りましょう。


地鉄で青空の立山の麓まで

前年11月に来た時は宇奈月温泉まで本線を乗り通した富山地方鉄道。今回は不二越・上滝線を経由して立山方面へ乗ってみることにしました。ちなみにこの日の朝に南富山まで行ったのも、この不二越・上滝線です。

さて、富山湾の絶景ポイントの一つに雨晴(あまはらし)海岸があります。日本海と3,000メートル級の山々を一度に拝める場所で、Googleで画像検索すると綺麗な写真がわんさか出てきます。

下の何枚かの写真から分かる通り、この日は昼から雲一つない青空が続いて雨晴海岸の絶好の撮影日和でした。これは選択ミスか…?とちょっと残念な気分になりつつもその分、立山の麓まで行って楽しむことにしました。

岩峅寺(いわくらじ)から先は本格的に山の方へ入っていき、どんどん標高アップ。雪景色が良い感じです。線路の周辺は凍っていて、そのためか途中徐行する区間も多かったです。

終点の立山駅では1メートルぐらいの積雪でした。使用されていない線路は全く除雪されておらず、雪に埋まっていました。ホームにもしっかりと雪が積もっています。

折り返しの列車まで30分待つ間に駅周辺を散策しつつ、どうにも雨晴海岸を捨てきれず見に行きたい気持ちが高まっていきます。珍しい冬の快晴の日にせっかく来たのに、行かないのはもったいない。

ということで急遽この後の予定を変更し、行ってみることにしました。日没直前になる計算ですが、ギリギリ間に合いそうです。あとは一か八か!


そうと決めたらあとは行動するのみ、立山から地鉄の最後の未乗区間である岩峅寺~寺田を通って富山に戻りました。気持ちは逸っても乗り鉄は欠かしません。地鉄(路面電車以外)も無事に全線制覇です。

車窓から見える立山連峰、これは期待大。こんな感じで青空に映える写真はわりとよく見かけますが、夕暮れ時の写真はあまり見たことがありません。雨晴海岸でどんな景色を見ることができるのかひたすら楽しみでした。

ちなみに当然ですがお昼の雨晴海岸も圧倒的なものだったそうです。それも生で見てみたかったなあ。また今度リベンジに行きましょう。ただし天候がすべて。強運力を鍛えておきます。


富山湾の本気、夕暮れの雨晴海岸と立山連峰

それでは氷見線に乗りましょう。日没が迫っているので、1分でも早く発車してほしい気分です。そわそわ!途中で遅延が発生しないことだけを祈って乗り込みました。

海岸に出ると…見てくださいこの夕焼け空の色!夕方になってもまだ抜群の眺め。辛うじて間に合いました。車窓からこれを見られる氷見線、羨ましい限りです。

雨晴駅で降りて左側へ小走り。大きな通りに出て踏切を渡れば、有名な撮影ポイントに到着です。


人類よ、これが富山湾の本気だ。美しい…!あまりの美しさに呆気に取られながら無意識のうちにシャッターを切りまくっていたと思います。

雨晴海岸は大勢の人出で賑わっていました。日が沈んでからは皆さん帰途に就かれていたのですが、それから少しの間はくっきりと立山の稜線が見えるようになって、また別の美しさがありましたよ!上のTweetのツリーにその写真を載せていますのでぜひご覧ください。

後ろを振り向けば氷見線の列車が通過していったのでとりあえずパシャリ。寒ブリも飛騨牛もまだ口にしていませんが、ここまでで既に大満足です。

ちなみに近くには道の駅があり、そこの屋上テラスからでもよく見えるそうです。ライトアップされて幻想的な雰囲気でした。

さて、雨晴駅から終点の氷見駅まで乗ってこの日の移動はおしまい。夕食は「おがわ」にてブリ刺し&白エビ天&氷見うどんの欲張りセット!

ブリ刺しは脂がよく乗ってて美味しい!白エビ天はサクサク、氷見うどんはおつゆにつけてつるつるっと…。目も舌も幸せな一日です。

氷見は漫画家・藤子不二雄Ⓐ先生の出身地ということで、忍者ハットリくんなどの有名キャラはもちろん、氷見オリジナルキャラもいるようです。私の通った地下道には氷見にまつわる魚介類たちをモチーフにした「ブリンス」「イカゾウ」といったキャラのパネルが飾られていました。

なお氷見駅周辺にはシティホテルの類が特にないため、列車で旅行する場合にはお宿選びは慎重に。


◆Day 2◆ 朝から氷見寒ブリをいただく

この日は気合の5時半起き。早起きして何をするのかというと、海岸にある「魚市場食堂」に朝御飯を食べに行くのです。漁港直結の御飯処で、新鮮な海の幸をいただける場所です。

開店時刻である6時半にぴったり到着!…ですが、既に15組ほどの待ちがありました。やられた。

幸い空席がありすぐに着席できたものの、寒ブリ丼を注文してから30分ほど待ち時間がありました。楽しみでまだかまだかとそわそわしながら待機。

そして満を持して登場したのがこちら。何やこれは!

脂の乗ったトロトロのブリが最高です。早起きして来た甲斐がありました。調子に乗ってご飯を大盛にしたところ、一合ぐらいありそうな勢いで朝から満腹に。富山湾の宝石たる白エビのお刺身もいただきました。

上の方に写っているのは漁師汁です。メニューに漁師汁付きとは書いてありましたが、まさかこんなボリュームで来るとは思いませんでした。土鍋…?底の方には巨大つみれが二つも入っています。こちらももちろん美味しい。


ブリ丼以外にも、ブリしゃぶとかブリかま焼きとかもあります。これも今度食べに来たい。いや、でもブリ丼もまた食べたい。…どうしよ。次に来る時までにしっかり悩んでおきます。


大雨の中で氷見の街を歩く

満腹になったところでさあ街歩きスタート!…すると雨が降ってきました。ちょっとテンションが下がります。北陸の冬はなかなか晴れませんね。前の日の天気が嘘のよう。

Day 1 でも書いた通り、氷見は藤子不二雄Ⓐ先生の出身地。氷見駅近くには「まんがロード」があり、忍者ハットリくんをはじめ様々なキャラクターに出会うことができます。

歩いていると喪黒福造が座っているベンチを発見。横に座ったら名刺を差し出されそうな感じがします。私もココロのスキマを埋めてもらおうかしら。

アーケードの庇にも随所にキャラクターのステッカーが貼ってありました。昨夜見た「ブリンス」たちも立体になって登場です。近くを通るとボイスが流れるんですよ!

次第に大雨になってきました。全身ボトボトになりつつひみ番屋街に到着。ここで少し早めのお昼にしちゃいましょう。

半回転寿司のような店内でブリの炙りと青魚3種をいただきました。ネタが大きくて美味しかったです!これでもかとブリを食べた二日間で、前年分も取り返した気分。目的のうちの一つを完璧に達成しました。

ただ、順番待ちで座っているお客さんとの距離がかなり近いカウンター席で食べていて、何となくあまり落ち着けませんでした。変にその辺を気にしてしまう人間なのです。

前日はあれほど美しかった雨晴海岸もこの日はドン曇りでした。氷見線の「べるもんた」は予約開始日にすぐに満席になって取れなかったのですが、前日の風景はしっかり見られたので結果的に良かったのかもしれません。


元ライトレールの富山港線と高山本線

高岡を経由して富山に戻り、地鉄の路面電車のうちまだ乗っていない富山港線へ。富山港線はかつてJRから富山ライトレールに移管された路線ですが、2020年に地鉄に移管されて、既存の地鉄軌道と富山駅の下で線路がつながりました。これで一体的な運転が可能になって格段に便利になったとか。

奥田中学校前から専用軌道に入りました。そこそこ直線でスピードも出して驚き。終点の岩瀬浜に到着して地鉄の路面電車も乗りつぶし完了です。

岩瀬浜から折り返して富山に戻りました。ここからはJRに乗って高山方面へ南下していきます。

富山から高山本線の猪谷行きに乗車。やって来た列車はJR西日本のローカル線でおなじみのキハ120です。西は山口から東は新潟まで、各地のローカル線で活躍しています。

富山駅を出てしばらくは住宅地と田畑が断続的に続いていました。

車内から前方に目をやると、雪を被った山並みが綺麗に見えました!写真は千里駅にて、交換待ちのタイミングでの一枚。

越中八尾からどんどん標高を上げていき、楡原付近まで来ると雪がまだまだ残っていて、除雪も特にされていない様子でした。ボリューム感のある雪が待っています。

乗った列車の終着駅である猪谷に到着してホームに降り立ったときに一つの達成感がありました。これでJR西日本の路線全線制覇なのです!やったぜ。

猪谷から南側はJR東海の区間になります。ワンマン列車でしたが車内設備の故障のため、乗務員さんが同乗して集札を行っていました。

空席が多くどこでも座り放題で、私は進行方向左側に座ってみました。曇り空のもと山々の雪景色(と並走する川)がひたすら続いて、見ていても飽きません。こういう景色が好きな方はぜひ冬の高山本線へ!

ちなみに私はこういう景色が大好きなので、また乗りに来たいと思っております。特急ひだ号で前面展望をするのも楽しそう。

次第に標高を下げて、雪の量も少なくなってきたところで終点の高山に到着しました。

どことなく新装された桑名駅みたいな雰囲気です。ぜひ画像検索で見比べてみてください。


高山の夜の古い町並を歩く

高山の散策に出掛けます。写真のアーケード通りにはいろいろなお店が立ち並んでいて、このご時世では憚られますが食べ歩きもできそうな感じです。

だんだん暗くなっていきます。暖色系の灯りが柔らかくて良いですね。雪が積もっているのがなお良し。

古い町並でこういう風景を実際に見てみたかったんですよ!高山には過去に2回来たことがあるのですが、冬に来るのは初めてでこれが楽しみだったのです。個人的には道にもう少し雪が残っていればパーフェクトでした。

歩いていると虎の雪像がお出迎え、ちょっとびっくり。寅年だからでしょうか。

散策から戻ったらお待ちかね、飛騨牛ステーキのご登場です!そこそこ量があって嬉しい。そして旨い。第二の目的も達成して大満足です。

なお、なぜか数の子まで付いていました。

この日はバチが当たりそうなほど贅沢にいろいろ食べました。たまには良いでしょう。神様、大目に見てください。


◆Day 3◆ 高山で地酒と朝ラーメン

朝には霧がかかっていて、夜とはまた違う雰囲気を楽しめました。朝御飯を食べて朝の街歩きに出掛けます。

まずは山車(さんしゃ)でお土産に地酒を一つ。アベリアの花酵母を使った純米吟醸酒にしました。試飲させていただくと、口に含んだ瞬間はあっさりなのですが、後から香りがフワッと広がってしばらく残る感じにびっくり。あまり飲んだことのないタイプの日本酒でした。美味しかったです!

徐々に晴れてきて青空が広がりました!雪の白さとのコントラストがとても良い。

小腹が空いてきたので、「高峰」にてモーニングラーメンセットと唐揚げを注文。正統派の中華そばと台湾風味の揚げたて唐揚げが美味しかったです。さっきお宿で朝御飯食べてたよね?というツッコミはナシです。

それでは最終日の移動を開始しましょう。高山駅からスタートです。


ワイドビューひだで飛騨路を南下する

もうしばらくすると新型車両と交代するキハ85系の特急ひだ号に乗車。高山から4両が増結されました。

そんなつもりはなかったのですが、運転席の後ろの席をゲットできました!これは思いがけぬ幸運。存分に前面展望を楽しむことにしました。ちなみに高山から岐阜方面の特急ひだ号では先頭車両が自由席のようです。

車窓から見えるのは一面の雪景色。前面展望も抜群の眺めです。

飛騨小坂駅の辺りまで下りてくると、雪はまばらになっていました。さらに南へ進むともう雪はどこにも見当たりません。ちょっと残念。

進行方向左側にたくさんの建物が見えてきました。この川を渡ったらすぐに到着する下呂駅で下車しましょう。


旅の〆は下呂温泉へ

それでは最後の目的地、下呂温泉を歩きます。デカい看板がお出迎え。

温泉街へ行くには駅を出て地下道を通る必要があります。地下道を出てから駅のホームを見ると、停まっている列車の足回り(車輪などのことです)がよく見えます。好きな方ならここだけで時間を潰せるかも?

続いて橋を渡って温泉街へ。夕方や夜に来たら良い味を醸し出していそうな街灯もありました。何回か書いているかと思いますが、暖色系の灯りで照らされている温泉街、という風景にとても心を打たれます。

坂を上った所にある共同浴場、白鷺の湯に入ってみました。レトロな建物で浴場もシンプル。日々の喧騒を忘れて落ち着くひととき。現実に帰る時間が徐々に迫ってきていることも忘れたい。

コンビニ前のネコチャンみたいにずっとダラダラしときたい。

間に合いそうだったので一本早い列車で帰ろうかとも思いましたが、急いで帰ることもないかと予定通りに。列車を待つ間に、下呂温泉合掌村に行ってみることにしました。

合掌造りの集落といえば同じ岐阜県内の白川郷がめちゃくちゃ有名ですね。あちらは実際に人々が住まわれている場所ですが、こちらはテーマパークのような場所です。


…つまり入場料が必要です。そこそこ良いお値段だったので入るのは止めにして、雰囲気だけでも味わおうかと外周をぐるっと回ってみました。するとどうでしょう、外から見るのも案外面白いのでは?と思ってしまいました(すみません)。山々を背景にして写真に収めると何だかそれっぽいです。

それでは下呂温泉にも別れを告げて帰途に就きましょう。岐阜方面に向かう特急ひだ号は、指定席もグリーン車も満席とのこと。私はケチって自由席にしましたがもちろんこちらも大混雑。さすがは三連休の最終日です。

岐阜で乗り換えて、あとは東海道本線をひたすら西に進みます。大垣周辺で夕暮れ時の美しい色合いの空にも出会えました。雨晴海岸のあの景色を見て以来、私の中の夕焼けセンサーが敏感に働くようになりました。無事に帰宅して今回もおしまい。

今回は2日目の氷見以外ではほとんどずっと快晴で、天気に恵まれてとても良かったです。寒ブリ&飛騨牛を食べて、見たかった景色も生で見ることができて言うことなし!現実に戻るのが嫌になってしまうほど満足しました。まあ毎回嫌ですけどね…。また同じような旅程で行ってみたいかも。

次は、真冬の津軽と秋田に行った話を書きます。




拍手[0回]

特急列車に乗って関西を北へ南へ移動しまくりました。


この旅行に行った2021年12月、JR西日本管内で「どこでもきっぷ」と「関西どこでもきっぷ」なる超お得なきっぷが発売されていました。今回は後者を使って1泊2日を楽しむことにしたのでした。

このきっぷ、何と新幹線と特急の自由席に乗り放題で、指定席にも6回まで乗車できるというスグレモノ。「関西」と言いつつ鳥取や岡山の一部までも範囲に入るので使わない手はありません。再販待ってます。


また、当時は「大阪いらっしゃい」キャンペーンも実施されており、大阪府民が大阪府内で宿泊すると様々な特典がありました。これを「関西どこでもきっぷ」と組み合わせます。まずは北へ向かい、そして大阪まで戻ってきて宿泊し、翌日に南へ行くことに。

行くのは湯村温泉と鳥取砂丘、そして白浜です。鳥取砂丘へは2年ほど前に行ったことがあるのですが、暴風で砂嵐となり服や鞄の中までも砂まみれになった挙句、階段すら登れず雄大な砂丘を見ずに退散したのでした。今回はそのリベンジへ。絶対に鳥取砂丘を歩くぞ…!


何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:東海道本線、山陽本線、播但線、山陰本線、因美線、阪和線、紀勢本線
● 主な私鉄路線:智頭急行
● 主に行った場所:湯村温泉、鳥取砂丘、とれとれ市場
● バランス:[観光] ・・・★・[鉄道]


◆Day 1◆ かにカニはまかぜに乗って北近畿へ

まずは季節限定の臨時特急「かにカニはまかぜ」号に乗って兵庫県の浜坂を目指します。通常の特急はまかぜ号は毎日運転されていますが、それらより大阪始発が2時間ほど早く、日帰りでも北近畿での滞在時間をより長く取ることができる便利な列車です。

大阪周辺から北近畿に直通する特急はいくつかあり、山陰本線「まいづる」「はしだて」「きのさき」、福知山線「こうのとり」、そして播但線「はまかぜ」が設定されています。当時は「はまかぜ」のみ全席指定で、なかなか気軽に乗れなかったのでこの機会に乗ってみたのでした。

キハ189系3連+3連の6両編成での運転で、どうやら満席とのこと!この日は前夜からの大雪続きで先行の新快速が滋賀県内で遅れていたため、こちらの発車も5分ほど遅れました。なお大阪出発時点ではまだガラガラ。

芦屋の通過線を通るのが新鮮でした。三ノ宮を出てもまだガラガラでしたが加古川で一気に乗車。姫路で(おそらく)満席になりました。


で、はまかぜ号には一つ特徴があって、姫路でスイッチバックするんです!進行方向が変わる旨のアナウンスがあるので特に心配は要りませんが、左右どちら側に座るか?や方向転換後の座席の窓割りを考えて座席を取った方がより楽しめるかもしれません。

姫路から北へ進むにつれて雪がうっすらと積もっているのが見え、福崎辺りからは雪が舞い始め、寺前辺りからは本格的な降雪に。山あいの長谷などはめちゃくちゃ雪!12月の播但線でも北海道みたいなクールミント状態です。

山間部を抜けると降雪も積雪も幾分かましになりましたが、12月半ばにしてここまでの雪景色を見られたことに大満足です。ちなみに生野~新井の間で野生のサルを目撃しました。大雪でサルも大慌てでしょうか。

豊岡まで来ると積雪自体ほぼなくなっていました。ちょっと寂しいですが、靴がただのスニーカーだったことを考えると良かったかもしれません。雪の上を普通の靴で歩くのはなるべく避けたいものです。

列車は山陰本線を進んで城崎温泉に到着。やはりここで降りる人が多かったです。そして意外なことにその先の竹野、佐津でもかなり降りていました。


日本海まで出るともはや降雪の痕跡すらないような状態でした。播但線内の雪景色が嘘のようによく晴れています。

なお日本海は元気に暴れていました。


湯村温泉でゆったり

しばらくして終点の浜坂に到着。ここから湯村温泉までバスで向かう前に、少し時間があったので周辺をぶらぶら散策してみます。

かにソムリエのまち」とのことでカニのキャラクターが駅前でお出迎え。ちょっと年季が入っていそうな感じです。

駅舎の横には「鉄子の部屋」という鉄道ファン垂涎の(?)資料館のようなものがあります。興味のある方は入館無料ですのでぜひ!せっかく来たので私もちらっと覗いてみました。

それでは町民バス「夢つばめ」で湯村温泉方面へ山を上がっていきます。徐々に雪もちらついてきました。

コミュニティバス的な性格が強いからでしょうか、次の停留所の放送案内がありませんでした!観光客が途中の停留所で降りるのは至難の業なのでは?と思います。約30分で湯村温泉街に到着です。

湯村温泉はひと気の少ない落ち着いた温泉街でした。もちろん時季や時間帯などによると思いますが、これぐらい静かな方が私にはちょうど良いです。

日帰り入浴施設の「薬師湯」に行ってみました。肌触りなめらかな泉質で、冷え切った身体が温まりました。ホッとしますね。

外は霰が降り続いていました。露天風呂で霰に打たれつつリラックス。もう動きたくなくなります。


やっと歩けた鳥取砂丘

しかしこのまま動かないわけにもいかないので、浜坂駅まで戻り次の列車に乗り込みます。写真手前に停まっている鳥取行きに乗りました。

鳥取市内は湿った雪。あんまり外に出たくない感じです。でも今日こそ鳥取砂丘を歩きたいから行くしかない!

鳥取砂丘へは鳥取駅からループ麒麟獅子バスに乗って移動しました。これは観光スポットを巡回してくれるバスで、時間が合えばとても便利です。

30分ほどで鳥取砂丘に到着。そしてついに!鳥取砂丘の上を歩くことができました!風と雪で厳しい環境でしたが、今回は砂嵐ではありませんでした。目標を達成できて大満足です。

上の写真の奥の方まで歩いてみて、砂丘の上から日本海を眺めることもできました。これもやってみたかったんですよね!どんよりした空と荒波の日本海、いかにもな冬の一コマでした。

日本海からは湯気がもくもく。道理で雪も多いはずです。


スーパーはくとで大阪に帰ってそのまま宿泊

鳥取駅に戻って、スーパーはくとで一気に大阪へ。この特急は智頭急行線を経由するため、智頭急行線内の運賃も加算されて値の張る特急ですが、関西どこでもきっぷで乗り放題なのをいいことにこの機会に乗ってみました。

先頭車両はパノラマ型!前面展望ができます。ただし、乗る列車がパノラマ型かどうかは到着するまで不明なので、最前列を取ったのに前面展望できなかった…ということもあり得ます。なお先頭車両は大阪方面行きが指定席、鳥取方面行きが自由席です。

もう暗くなってきたのであまりよく分からなかったのですが、2列目以降であれば通路側の方が前面展望に向いているのでしょうか。私は2列目窓側に座っていて、前の方は少し見づらかったです。


大阪駅までスーパーはくとに乗り、そのまま大阪市内で宿泊しました。大阪住みなのに大阪で泊まるというのは何か変な感覚です。

泊まる時には、ローカル局のテレビを見るという楽しみがあります。今回も例に漏れずチャンネルを回してみましたが、いつもと変わり映えしないな?と。…いやいや、よく考えなくても当たり前やわ!

写真は翌朝の様子。日曜日の朝はこんなに人が少ない、という新たな発見がありました。知っている場所でも時間帯をずらして行くだけで新鮮です。


◆Day 2◆ オーシャンアローに乗って白浜へ

2日目はまず新大阪まで移動して、念願のくろしおオーシャンアローに乗りました!イルカをモチーフにした先頭車両が特徴で、スーパーはくと同様に前面展望ができます。

ただしこの先頭車両はグリーン車。関西どこでもきっぷではグリーン車には乗れないのでここは素直に課金しました(乗車券としてのみ有効でした)。

ですが、そこまで素直でもない私はグリーン料金をケチって、海南~白浜の区間だけ乗ることに。営業キロが100kmを超えるかどうかでグリーン料金がかなり変わるんですよね。海南のすぐ隣の和歌山からだと倍ぐらいになってしまいます。こうして営業キロを見ながら安く乗れるよう考えるのも、私にとって面白い要素の一つです。

とは言いつつ、新大阪~西九条の梅田貨物線では前面展望する価値があったかもとちょっと思ったり。しばらくすると見られなくなる景色ですからね。


さすがは特急、紀州路快速でいつも停車する駅をどんどん通過していくのが気持ち良かったです。和歌山付近まで進むと車窓から紀ノ川が見えました。眺めてみると下の写真のような謎の光景が…。水道管が崩落したニュース、覚えていますか?当時の構造物がまだ川に沈んでいたようです。

そして海南から満を持して1号車の最前列へ!これは想像以上の大パノラマです。そしてさすがはグリーン車、足元が広くて快適です。ちなみに1D席が最前列の一人席となっています。

グリーン車の車内はこんな様子。車両のバランスを取るために、2列+1列と1列+2列に分けているんですね。

実際のところ白浜までの区間だと海が間近に見える場所は少ないのですが、それでも前面展望は楽しいです。もっと海を眺めてオーシャンアローの前面展望を目一杯満喫したい方は白浜~新宮にも乗車するのをオススメします。
※今回のこの列車はそもそも白浜行きだったので無理でした。

切目駅付近からのオーシャンビューポイントでは少しゆっくり走行。前からでも横からでも、雄大な太平洋を眺め放題という贅沢なひとときでした。

前日は荒波の日本海、そしてこの日は穏やかな太平洋。どちらも見ることができて良かったです。ここから30分ほどで白浜に到着しました。


とれとれを満喫してパンダくろしおで帰る

白浜駅からバスに乗ってとれとれ市場に行ってみました。時間帯はちょうどお昼時。前回白浜に来た時には行かなかったので楽しみです!

…が、とれとれ市場は大勢の人々でごった返していました。これは昼ご飯の前に温泉でも行っておくべきか?ということで…。

とれとれ市場の横の少し高台の所に、とれとれの湯があります。この辺りは何でも「とれとれ」ですね。市場は混んでいましたがこちらは空いていて、ゆったりできました。露天風呂からは太平洋も眺められます。良い湯加減で長い時間入っていました。

徐々に天気が良くなってきて、白良浜まで行こうかとも考えていましたが、ダラダラしすぎたのでやめにしました。市場で握り寿司セットを買って白浜滞在はおしまい。もちろん美味しかったです。


今回の旅行の〆はパンダくろしお。前面がパンダのラッピングになっている人気列車です!両目の部分がちょうど前照灯になっています。

側面にはアドベンチャーワールドのダイナミックなラッピング。また今度、本物のパンダも久しぶりに観に行きたいですね。車内の座席のヘッドカバーにもパンダが描かれていました。

ちなみに最後尾はこんな感じ。赤色の尾灯でちょっと表情怖めです。

で、この写真を撮ったのは阪和線の日根野駅なんですよね。実際はここから関西空港駅まで一旦行って、特急はるか号で〆の予定だったのですが、いろいろあって乗れなかったのでした。ここだけが悔やまれますが、またの機会ということで。とりあえず無事に帰宅して終了です。


今回はめちゃくちゃお得な「関西どこでもきっぷ」を使って、北は鳥取から南は和歌山まで特急を駆使しながら旅してみました。たまには特急で快適に移動しまくるのも良いですね。近場でもまだまだ見所がたくさんありそう。

次は、富山と飛騨高山の絶景と味覚を満喫した話を書きます。




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