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Welcome to my blog!! 10年ぐらいほったらかしでしたが、2021年2月にまさかのリニューアルオープン。
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ザ・日本の風景といえば桜と富士山ではないでしょうか。


…知らんけど。そんなわけで、今回は桜も富士山も見に行く欲張りセットで山梨から静岡にかけて巡ってみました。一泊二日で一日目は富士山の近くを移動し、二日目は大井川鐵道に乗ることに。二日目はもはや富士山から遠く離れてしまっていますがまあ良いでしょう…。


何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:身延線、東海道本線、御殿場線、東海道新幹線
● 主な私鉄路線:大井川鐵道
● 主に行った場所:身延山久遠寺、富士山浅間大社、山北鉄道公園、掛川城、井川ダム
● バランス:[観光] ・・・★・[鉄道]


◆Day 1◆ 甲府から身延線に乗って南下する

今回は甲府まで夜行バスでした。何と約30分も早着!そのおかげで一本早い列車に乗ることができました。

駅前の武田信玄像の横の桜がよく咲いていました。ちなみに人生で二度目の信玄像とのご対面でした。甲府は雲一つない青空でそこそこ寒かったです。やはり盆地は冷えますね。

それでは身延線の列車に乗り込んで南に進んでいきましょう。

甲府駅の隣は金手(かねんて)駅。その名前から、甲府城の城下町にあるということがよく分かります。さらに一駅隣は善光寺駅。長野にある善光寺と間違えられたりしないのでしょうか。

沿線の桜はどれも見頃でした。ちょうど良い時期に来られたかと思います。前年の山陽北陸は少し見頃過ぎだったので…。心清らかに日々を過ごしたおかげです。知らんけど。


しばらく車内から富士山が見えていたのですが、途中で見失いました。駅間距離は私鉄のような短さ。実際に建設当時は私鉄だったそうです。1時間半弱で身延に到着しました。

信仰の町 心のふる里」。降り立った瞬間から独特の雰囲気を感じさせてくれます。今回最初の目的地は身延山久遠寺です!ここは境内のしだれ桜が有名なんですよね。身延線に乗るついでにぜひ行ってみたい!と思って計画しました。

駅前のロータリーからバスに乗って久遠寺方面へ。私と同じ目的と思われる方も数名。山の手に進んで10分ほどで到着です。

バスを降りて坂道を上ると三門とその前の桜がお出迎え。これは綺麗!早速写真を撮りまくりました。


古刹・身延山久遠寺で桜を鑑賞する

三門をくぐると、遠くに壁のようなものが見えてきます。近づいてみると…階段だと分かりました!菩提梯と呼ばれ、まさに悟りの境地に達するための階段です。これを上るとお目当ての本堂があります。

それにしてもこのインパクトの凄まじさ。早朝だから良いですが、夕方だともう上る気を失くしていたかもしれません。ちなみに横には迂回の坂道と、方角は逆ですがエレベーターもあるので階段が難しくても上には行けます。ご心配なく。

私はもちろん菩提梯にチャレンジ!無心で上っていきましたが、最後の方はかなり息が上がりました。キツい。全体の高低差は言うまでもなく、一段の段差も大きい階段でした。確かに悟りの境地に達せるかもしれない。


ですが!上りきればご褒美が待っています!

見頃の桜と五重塔が佇んでいました。苦労して上ってきた甲斐があります。ただしこの五重塔は近年復元されたもので古来からの建物ではありません。

当時はちょうど良い時季で、私と同じく桜を見に来ている方が大勢でした。後ろの建物も良い味を添えてくれています。

それではロープウェイに乗ってさらに上を目指しましょう。山の上に「奥之院」があるのです。乗り場近くの桜も良い感じ!

上っていくと眼下には富士川、そして遠くに富士山がギリギリ見えました。もう少し雲がなければもっとよく見えたかも。

奥之院は良き古刹という雰囲気でした。山頂は雪も残ってて寒かったです。まさか4月に入って雪を踏むことになるとは思ってもいませんでした。
※実はこの数週間後に、さらにめちゃくちゃ雪を踏むことになります。その話はまた今度…。

身延山は日本仏教三大霊山とのことで、あと二つは比叡山と高野山だそう。住んでいる場所からすると比叡山が最も近いのですが、実はちゃんと行ったことないんですよね。今度行ってみようと思います。


ロープウェイで下まで戻り、菩提梯を下りて久遠寺を後にしました。下りも案外怖い菩提梯。踏み外したらえらいことになるので注意しましょう。

下山する頃には上りが混んできていました。早めに行っておいて正解。そのおかげで長めに滞在できたというのもありました。夜行バスが早めに着いてくれて良かったと思います。


富士宮市から見る富士山と桜

身延のお土産として身延まんじゅうを購入。ご当地キャラの「みのワン」の耳にもかたどられています。醤油が利いてて美味しかったです!

それでは身延線に戻って富士川沿いを進んでいきましょう。対岸の堤防にはたくさんの桜が植わっている場所もありました。これも良い眺めです。

ですがいつものごとく夜行バスではあまりよく眠れず、列車に揺られながらうとうとしていました。よく寝られる方法、求む…。

身延線沿線でもう一つ降りてみたかった駅は富士宮。ちょうどお昼時になるので焼きそばを食べたいのと、富士山を眺めたいという希望が両方叶う場所です!駅のホームからバッチリ見えるのは贅沢ですよね。

お腹も空いてきたのでまずは腹ごしらえ。駅から少し歩いたところにある「虹屋ミミ」で焼きそばをいただきました!美味しい!

お昼を食べて周辺の散策に出かけました。世界遺産の構成資産の一つである富士山本宮浅間大社に参拝です。社殿の朱塗りが色鮮やか。ここの境内にも立派な桜がありました。

おみくじも引いてみました。旅先の神社で記念におみくじを、特にその神社オリジナルのおみくじを最近よく引きます。もちろん旅の安全も祈ります。

そして…これぞ冒頭の「ザ・日本の風景」ではないでしょうか?雪を被った富士山と満開の桜。この景色にはさすがに圧倒されました!

気の済むまで写真を撮ってから駅に戻りました。富士まで乗ってついに身延線も完乗です。

富士からはわずか2週間ぶりの東海道本線へ。沼津から熱海は完全に記憶が飛んでいました。ぽかぽか陽気とほどよい満腹感と寝不足で爆睡でした。


山北鉄道公園の桜と掛川城の夜桜

熱海から東側はJR東日本の区間ですが、国府津ですぐにJR東海の区間にカムバック。そう、次の路線は御殿場線です。ここもまだ乗れていなかった路線で、これまた桜で有名な山北鉄道公園に行ってみたかったのでした。

山北駅で降りてみると…。

ものすごい桜のトンネル!線路の両脇に桜が植わっていて、少し高くなっているので上から覆い被さるような格好になっています。本数も申し分なく、これは確かに絵になる風景ですね。

が、私としては人が多すぎるのと架線がそこそこ目に入ってしまうため、「桜のトンネルを通過する列車」を撮ろうという気はあんまり起こりませんでした。これは他の皆さんに撮っておいてもらいましょう。


とは言いつつやはり何かしら撮ってみたくなるものです。駅の周りを歩いていると遠くから列車の来る音が!構図を考える暇もなく急いでカメラを向けました。

通過したのは水色の車体の特急ふじさん号でした。構えて2秒で撮ることになりましたが自分なりに撮りたい感じで撮れたと思います。私はもうこれで満足し、後は周りをうろうろ歩いていました。

ちなみに満足して油断してしまって失敗したのが一つあって、前回紹介した313系8000番台の話です。まさか御殿場線にもいるとはつゆ知らず、歩いている横を颯爽と通過していきました。上の写真の構図で撮りたかった…。


山北から御殿場を経由して終点の沼津へ。御殿場線も無事に乗りつぶし完了です。そして沼津からは掛川まで気合いの2時間鈍行耐久!暮れてしまって景色も見えないので、ただボーッと乗ってるだけでした。

もちろん何の目的もなく乗っていたわけではありません。初日最後の目的地である掛川城へ、〆に夜桜を観に行くことにしました!

前年行った新見・城山公園のように大々的にライトアップしているわけではなかったですが、その分お城がよく光っていました。しかしこの後まさかの雨…。

まあそれにしても、夜に観る桜もなかなか良いものです。桜ずくめの初日が終わりました。


◆Day 2◆ 大井川鐵道で大井川沿いを北上する

昨晩からの雨が続いていて、しかもそこそこ本降り。ちょっとテンションが下がります。そして前日の菩提梯で足が筋肉痛気味でした。宿に着いてからしっかり揉みほぐしてはいたのですが…。

この日は富士山から離れて大井川鐵道へ!金谷駅から大井川沿いを北上していきました。車両は元近鉄特急。近鉄は身近な鉄道ですが、看板の特急にはほとんど乗ったことないか、乗っていても幼すぎて記憶がありません。こういう古い形式の車両だと特に新鮮です。

車窓はひたすら大井川、もしくは茶畑でした。この空模様、錦川鉄道や陸羽東線に乗った時を思い出します。

家山駅の近くでは川の上を鯉のぼりが泳いでいました!これにはびっくり。晴れていて風があれば、より見応えがありそう。

家山駅は桜のトンネルで有名だそうですが、あいにく花散らしの雨に遭っていました。残念ながら桜の勢いは感じられず。それでも沿線には、大井川の堤防沿いに桜がギリギリ頑張っている場所もありました。

最初は進行方向右側、川根温泉笹間渡からは左側に大井川が流れています。大井川を眺めまくりたい方は空席があれば移動するといいかも?

それでは本線の終点である千頭駅で井川線に乗り換えましょう!ここからは機関車による客車の運行区間となります。線路の幅はJRなどと同じですが、ナローゲージ路線もびっくりの車体の小ささ。車内は少し手狭です。

元々は黒部峡谷鉄道のようにダム建設用の路線で、雰囲気も黒部峡谷鉄道と似ていました。山中をずんずん進みつつ、急カーブも多いため強烈なキシリ音が鳴り響きます。

動物も歩いてそう。


アプト式の軌道で急勾配を上っていく

井川線の見どころと言えば「アプト式軌道」ですね!これは何かというと…自力では進めないの急勾配を登るため、歯型レールに車両の歯車を噛ませて補助してもらうシステム。ちなみに大きな分類では「ラック式軌道」の一種だそうです。

その名も「アプトいちしろ」駅では最後尾にアプト式の電気機関車を連結!ホームに降りると連結の様子を間近に見ることができます。

そして駅前方の写真がこちら。下の写真の右奥に小さく「90」が見えます。これが90パーミルの勾配の印です。1,000m進む間に90mも高さが変わる…という(列車にとっては)恐ろしい坂道。電気と歯車の力を借りて進みます。

出発直後から列車はどんどん標高を上げていきます。車窓からは長島ダムがよく見えました。デカい!

100mほど登った先にある長島ダム駅で電気機関車を切り離し、ここからは再び自力走行します。山をうねうねと登っていって終点の井川駅に到着しました。残念ながら大雨。

終点といえど特に何か観光名所あるわけではなく、あるのは井川ダムのみ。長島ダムに負けず大きな建造物です!写真は堰堤部から見た下流側の様子。こういう景色を見る機会はなかなかないかも?桜もちょっと見えています。

他にやることもないので雨に打たれながら駅に戻りました。


ダム湖にある秘境駅・奥大井湖上駅

それにしても雨で寒い日でした。4月初旬の山間部はまだまだ気温が低くて確か5度ぐらいだったかと思います。車内には暖房設備などはなく、足許が冷えました。

カイロ欲しいなーと思いつつ列車に揺られながら、今回最後の目的地である奥大井湖上駅で下車しました!

ここはダム湖の上に造られた駅で、Googleの画像検索で「奥大井湖上駅」と調べてみると、湖の上を走る列車の写真がわんさか出てくるかと思います。見るだけではつまらないと今回実際に降りてみることにしました。

本当はその有名な構図の写真も撮ってみたかったのですが、撮影ポイントがそこそこ遠いのと、そもそも列車の本数が少なく難しかったので断念。車で来ないと厳しそうです。まあまたそのうち来ましょう。


鉄橋の上に駅があるという阪神電車武庫川駅もびっくりの構造。ホームだけではなく、駅につながる鉄橋の上も歩くことができます。

ただここでもやることはあまりなく、駅横の「湖上駅cafe」でひと休みすることにしました。

ここの名物は「蒼い湖上カレー」とのことですが、がっつり食べる気分でもなかったのでホットコーヒーと抹茶ガトーショコラをいただきました!

階上からは鉄路と山を間近に眺めながら一服できます。温まるし美味しい。

それでは次の列車に乗って山を下りていきましょう。鉄橋の上から眺めると迫力満点です。

千頭で乗り換えると、ゆるキャン△のコラボ列車が待っていました。前日の身延山でもコラボグッズが売られていたのを思い出します(そういえば身延線沿線がモチーフでしたね。今いるのは静岡ですが…)。


車内の中吊りもこんな感じ!

金谷まで戻ればもう後はJRに乗って帰るだけ。大井川鐵道の往復は一日仕事でしたが乗りに来ることができて良かったです。帰路は特に書くことはありません。今回も無事に帰宅しておしまい!


まだ乗れていなかった身延線や御殿場線、大井川鐵道に乗れ、そして美しい桜も観られて大満足の二日間でした。他にも良い桜スポットはまだまだあるので、また探して行ってみたいと思います。

次は、ネモフィラを鑑賞して北関東の乗り鉄をした話を書きます。




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