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Welcome to my blog!! 10年ぐらいほったらかしでしたが、2021年2月にまさかのリニューアルオープン。
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各地の桜を観に行ってみたいと思って計画がスタートしました。


この4月には二週連続での桜の名所めぐりを予定していました。開花前線の動きも考えて、山陽は一週目、北陸は二週目ぐらいに見頃になるのでは?と予想していました。今回はその一週目、山陽地方の記録です。

しかし、3月に暖かい日が続いて開花が記録的に早くなってしまう事態に。さらに悪いことに、毎週日曜日には強めの雨が降ってどんどん桜を散らしていました。今さら旅程を変更するわけにもいかず内心絶望です。

旅のお供はおなじみ「青春18きっぷ」。果たしてまだ桜に間に合うのか…?


何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:山陽本線、伯備線、芸備線、山陽新幹線
● 主な私鉄路線:井原鉄道、錦川鉄道
● 主に行った場所:城山公園、錦帯橋
● バランス:[観光] ・・・★・[鉄道]


◆Day 1◆ 山陽本線で西進、途中下車と桜

山陽方面ということで、よくお世話になっている新快速で一気に西へ進んでいきます。相生からはいつもの真っ黄色がお出迎え。

今回はスケジュールに多少余裕があるので、途中の上郡で下車し周辺の桜を観に行くことにしました。駅のホームからは花びらが勢いよく風に流されていくのが見えましたが、ギリギリセーフ。

なお、駅から歩いて30分ほどの場所にある、毎年桜まつりが開催されているらしい「ピュアランド」の方はもうすっかり葉桜になっていました。

撮りようによっては、真っ黄色の列車が菜の花の代わりみたいになって案外写真に良い味を添えてくれるのかもしれません。私はそんな上手いこと撮れないのですが…。

駅前の「喫茶ヨット」さんにて美味しいチキンカレーとミックスジュースをいただきました。エネルギーチャージして出発です。

山陽本線沿いでは、川の堤防など所々で桜がまだ綺麗に見頃の状態でした。

岡山からは快速「サンライナー」に乗り換え。これまで倉敷までしか乗ったことがなかったのですが、今回は終点の福山まで乗れて満足です。


福塩線から井原鉄道に乗る

福山では乗り換え待ちの15分で、福山城の入口の桜を観に行きました。10分以上あればなるべく駅の周りを歩いてみるようにしています。

ちなみに、この写真の向きから90度右に向くと福山駅のホームが見えます。新幹線は見えませんが一部の在来線列車なら眺め放題です。

福山から福塩線に乗り、途中の神辺(かんなべ)駅にて井原鉄道に乗り換えます。JRの高架駅舎を出てぐるっと回らないといけないほどホームが離れており、3分しかなかったので乗り換えがギリギリでした。

井原鉄道井原線は第三セクター路線で、神辺と清音・総社を結んでいます。清音~総社の区間はJR伯備線と共用。車両はJR西日本のキハ120形とかなりよく似ていますね。

車両側面には通過する沿線自治体のご当地キャラが多数描かれていました。10体以上あったのではないでしょうか。各自治体がことごとくキャラを創作していることに驚きです。なお写真は井原鉄道のキャラクターです。

ほとんど全線が単線高架かトンネルで急なカーブもなく、駅ホームの雰囲気でも土佐くろしお鉄道を思い出しました。あと、想像していたより交換する列車の数が多く、しかも高速運転でした。

沿線には所々に桜が並んでいる箇所が!まだそこそこ残っていて嬉しかったです。

沿線の街の雰囲気が新しめ?と思われる区間がありましたが、よく考えると西日本豪雨で水害のあった地域なんですよね。「小田川付替え R5完成予定」と堤防に描かれていました。多発する水害を防ぐための大きなプロジェクトです。変わる前の今の風景をもう少しちゃんと見ておいたら良かったかも。


川を渡り、伯備線の駅でもある清音(きよね)で下車。終点の総社まで乗り通しても良いのですが、乗っているのがJRの列車ではないため運賃が余計にかかってしまいます。ちょっとした節約です。

…でも、さっきまで乗っていた列車は発車する気配がありません。どうやら伯備線が車両確認で遅れていてその影響を受けていたようでした。いずれにしても駅のホームで次の列車の到着を待つほかありません。ちょうど夕陽が良い感じに駅舎を照らしていました。

予定より10分ほど遅れて新見行きが到着。乗っていた人々の大半は、途中の備中高梁で降りていきました。


新見の城山公園で夜桜を満喫

このご時世、列車の窓は換気のため基本的にいくつかはオープンです。自然豊かな地域を夜でも明るい列車が走っているというわけで、当然ながら光につられて虫たちもご乗車。デカいやつが入って来なかっただけ助かった。


終点の新見駅手前で窓の外を見てみると、小高い丘にぼんぼりらしきものが飾られている場所を発見。これはもしや、時期的に夜桜なのでは?と思ったので行ってみることにしました。

まさか夜の新見駅前を歩くことになるとは。もう少し明かりが欲しいところです。

明かりの元は新見駅から20分ほど歩いたところにある城山公園でした。予想通り夜桜のライトアップです。

園内の照明は全体的に桃色~赤色系。桜も散らずに残っていて、ちょっぴり幻想的な雰囲気でした。

その肝心の雰囲気をうまく伝えられるように撮れないのが悔しいですが…。

こうした偶然の出会いがあると良いですね。夜桜も見られて良かったです。


◆Day 2◆ 芸備線の始発快速で乗りつぶし

この日は4時半起きで出発に備えました。これまでの旅行で最も早い列車に乗るためです。辺りは当然真っ暗、雨の降るなか駅まで歩きました。

乗ったのは芸備線始発の快速列車、備後落合行きです。これに乗れば、途中2回乗り換えで9時半過ぎに広島に到着することができます。全部で4時間の長い行程です。

2021年6月に、芸備線の今後の在り方を地元と協議することに決まったとのニュースが。廃線前提ではないとされるものの、本格的に怪しくなってきたためか、三江線の時のように乗客が激増しているとのこと。今回行った時点では特に混雑もなく落ち着いて乗ることができました。

なお始発を逃してしまうと、次に備後落合まで行ってくれる列車はまさかの6時間後。不便だから乗らない→乗らないから減便→…→ついには廃線か、という悪循環に陥っているのでしょうか。ただ、本数が増えたところで、過疎地域を低速で走るだけなので利用客は増えなさそうです。厳しいですね。


坂根駅を過ぎた頃から空が微かに青くなってきました。待ちに待った夜明けです。これでやっと沿線の風景を楽しむことができます。東城駅まではまだ少し開けた場所を走っていました。

東城を過ぎてからは山の中に入っていき、25km/h制限の区間や携帯の電波のつながらない場所も多くなりました。確かにこれでは時間がかかりすぎる。車やバスにシフトしてしまうのも納得です。宜なるかな。

終点の備後落合には、2年前奥出雲おろち号に乗った際に行きましたが、この2年の間に乗り換え案内板が新しく設置されていたようです。ちなみに奥出雲おろち号は2023年度で終了とのこと…。こちらも連日大混雑しているそうです。大きな観光資源を失う木次線も今後が心配です。


備後落合から三次行きに乗り換え。備後西城~平子の区間に桜が咲いている場所があって綺麗でした。数本だけであっても、車窓から見えるだけでつい撮りたくなってしまいます。

備後庄原駅には、広島東洋カープの選手モニュメントが置いてありました。熱狂的なのは広島駅周辺だけかと思っていましたが、案外この辺でも人気があるのですね(ちょっと失礼な言い方ですみません)。

終点の三次からは快速「みよしライナー」で一気に広島へ。列車も2両編成となり、乗客もそれなりにいました。三次~広島の区間はまだ安泰そう?

みよしライナーはツーマン運転。キハ120形に車掌さんが乗っているという状況が新鮮でした。途中で雨が強くなり、この先の桜が若干心配に。


中深川から急に大きい建物やマンションが見えるようになってきて、広島の中心部に向かっている雰囲気が出てきました。下深川から先では、どこの駅からもそれなりの乗客がありました。可部線にも近い市街地を走ります。


雨の錦川鉄道を往復する

広島駅のホームに降り立つと同時に、観光列車「etSETOra」が発車していくのが見えました。これも一度乗ってみたい列車です。

広島からさらに西へ向かいます。2021年3月のダイヤ変更で大幅減便された快速「シティライナー」に乗車。普段は停車する駅をどんどん通過するのにワクワクでした。でも車内はガラガラ。

岩国から錦川鉄道に乗り換えました。単純往復するだけで余裕で元が取れる「昼得きっぷ」を事前予約しておき、発車前の車内で受け取り。どこの路線でも大抵こうしたお得なきっぷがあるので、安く上げたい方は調べておくと良いと思います。

列車はまず岩徳線を走り、途中の川西駅を出てから錦川清流線の方に入っていきます。大雨なので今日はさすがに「清流」にはなってなさそう。


山陽新幹線との乗換駅でもある清流新岩国駅はホームの有効長が1両なのでしょうか、今回乗った2両編成では後ろの車両がホームからはみ出ているという状態。まあ後ろの車両のドアは元々開かないので問題ないですね。

そんな駅のホームに沿って何本もの桜の木が!もうだいぶスカスカになっていましたが、満開の時期だとめちゃくちゃ綺麗だろうなと思います。来るの一週間遅かったか…。

道中にはが見られる場所がいくつかあります。滝と言っても、「滝行」でイメージされるような激しいものではなく小ぶりなものです。一つひとつに名前が付けられていて、よく見えるように付近では徐行していました。

ちょうど1時間ほどで終点の錦町駅に到着しました。駅舎の中にはオオサンショウウオのマスコット「ニシキー」が鎮座しています。ちゃんとマスクも付けています。

乗ってきた列車に再び乗ってすぐに折り返します。次まで待つと3時間後になってしまい予定的に厳しいのです…。

ちなみに待ったとして3時間何もやることがないかというと、実はそうでもありません。清流線が元々、岩日線として岩国と日原を結ぶ予定だった路線ということで、錦町から先にも線路が延びるはずでした。現在その予定地を「とことこトレイン」という観光トロッコ(?)が走っているので、それに乗って楽しむこともできます。コウモリを見られるとかなんとか。


折り返して戻ってくる間に徐々に雨が止んできました。このまま傘要らずで観光したいなあ。


岩国の名所・錦帯橋へ

川西駅で列車を降り、徒歩で錦帯橋へ行くことにしました。独特のアーチが美しいことで有名です。桜がどれほど残っているかドキドキしつつ、歩いて20分ほどで到着しました。結局しとしと小雨が残っていました。

肝心の桜は…葉桜寸前でしたが花もギリギリありました!この土日が本当に最後のチャンスだったという感じでしょうか。

対岸の桜並木もまだ何とか。満開&快晴だったらさぞ美しいことでしょう。写真に写っている山の上には岩国城があります。この時は雲の中に埋もれてしまっていますが…。

雨ということもあってか、錦帯橋を実際に渡ってみると急勾配で滑りそうになったところもありました。でもアーチの一番上の部分から周りを見渡してみると気持ちいいです。

対岸にはたくさんの出店があって人出も多く賑わっていました。岩国市の「開花標準樹」も石段のあたりから力強く生えていました。


山口県に来たということで、遅めの昼ご飯に瓦そばをいただきました。岩国とは相当な距離のある下関発祥とのことですが、美味しいので細かいことはどうでも良いのです。ついでにこれこそご当地の岩国寿司もいただきましたが、両方食べるとそこそこ量が多くて満腹になりました。

もう少し時間があったので周辺を散策。すぐ近くの、歴史的な建造物が残る吉香公園に行ってみました。

桜の絨毯チックになっている場所があり、この時季ならではの風景を楽しみました。一つ惜しかったのは、散った花びらも雨でベタッとしていたこと。カラッと晴れて乾燥していたらより良かったですね。

錦帯橋を満喫したのでそろそろ帰ることにしましょう。バスに乗って最寄の新幹線の駅まで一直線です。


このごろは、どうせ新幹線に乗るなら使ったことのない駅で、という方針で計画を組んでいます。今回はもちろん新岩国から。駅の内装にも外装にも、「昭和感」が強烈に漂っていました。

駅の中の案内板を見ると、一つひとつフォントが微妙に異なっていますね。作られた時代を反映しているのがよく分かります。ちなみに徳山駅もこんな感じ。

やって来たのは700系レールスターです。さすがにこだまに乗り続けるのはしんどいので、広島でのぞみに乗り換えました。

降りたのは…姫路です。姫路もまだ使ったことのない駅で、しかも姫路からなら新快速が使えるため18きっぷで節約できる!という意図もありました。新幹線よりはだいぶ時間はかかりますが、ケチるならここしかありません。最後は爆走する新快速に乗って無事に帰ってきました。


今回はほとんど葉桜の場所もありましたが、何とか持ちこたえている場所もあって良かったです。近年は温暖化のせいか、記録的に開花の早くなる年も多いため、事前に日程を決め打ちするのが難しいようにも思います。前回の豪雪も然り、「あかん時はあかん」でそこからどう楽しむかが大事ですね。

次は、恐竜王国の勝山と桜の残る能登に行った話を書きます。




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