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Welcome to my blog!! 10年ぐらいほったらかしでしたが、2021年2月にまさかのリニューアルオープン。
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前篇からのつづき。後篇は山口線の観光列車からスタートです。

山陰の小京都・津和野を経由して再び日本海側に出るルートを選択。これで山口県内の路線と山陰本線をやっと制覇することになります。それでは旅を再開しましょう。


何に乗って、どこへ行ったか [後篇]

● 主なJR路線:山口線、山陰本線、因美線、津山線
● 主な私鉄路線:若桜鉄道
● 主に行った場所:道の駅津和野温泉、太皷谷稲成神社、松江城、小泉八雲記念館、塩見縄手
● バランス:[観光] ・・★・・[鉄道]


◆Day 3◆ DL「やまぐち」号、その前に

山口線の観光列車といえばSL「やまぐち」号なのですが、私の行った時にはSLが検査に入っていたため代わりにディーゼル機関車DD51が牽引する運用でDL「やまぐち」号として運転されました。DD51も次第にその役目を終えつつあり、このタイミングで見る&乗ることができたのは良かったです。

前日のお宿のあった宇部新川から新山口まで出て、DL「やまぐち」号の発車時刻を待ちます。1時間ほどあったので駅周辺を歩くことにしました。


駅の案内板にあった昭和通り踏切へ行ってみました。ここなら通過していく列車を多少は撮れるかな?と思って来てみると、既に何人かの撮り鉄らしき人々が!何やら良いものが撮れそうです。ちなみに下の写真は踏切の横から見える車両基地と新幹線のコラボです。

そして踏切付近にDL「やまぐち」号がやって来ました!車両基地から新山口駅に入るためここまで引き上げてきて折り返すのでした。これは思いがけぬ穴場です。わざわざ混雑した駅で撮らなくても撮り放題でした。

一通り撮って満足してから駅に戻り、列車に乗り込みました。本来なら展望デッキのあるグリーン車に乗りたかったのですが、残念ながら大人気で取れませんでした。外から見て楽しむだけとしましょう。

下の写真は一般車の車内の様子です。この時節柄、中央にパーティションが設置されていました。

DD51が牽引するDL「やまぐち」号、さあ出発です!


山口線を津和野方面へ進む

前日の「○○のはなし」でもそうでしたが、沿線の子どもたちが手を振ってくれるのが楽しいですね。緑豊かな地域をゆっくりと進んでいきます。

沿線には子どもたち以外にも撮り鉄の人々がたくさんいました。やはりDD51を狙っているんでしょう。通過時には同じく手を振ってくれるので、こちらも振り返します。こうしたちょっとしたコミュニケーションが醍醐味でもあります。

走行中にはDD51の解説が入りました。この代走期間ならではのイベント。SLにも乗ってみたかったですが、逆にレア感があって良かったです。


峠を越えて、長門峡(ちょうもんきょう)駅を出てすぐに渡った川の中にも撮影隊が!撮り鉄の皆さんの執念を感じます。

それはそうと、つい「ながときょう」と読んでしまいそうな駅名ですよね。私も最初は間違えていました。

地福駅で10分ほど停車し、津和野方面からの列車との交換待ちをしました。もちろん停車している間は撮影大会。駅舎の屋根は石州瓦で、その勢力圏の広さを感じさせられます。

向かいからやって来たのはまだまだ健在な国鉄型車両。これの到着を待って発車します。下の写真ではミラーにDD51を映して一枚に収めてみました。

あと半時間ほど走って終点の津和野に到着しました。


山陰の小京都・津和野を散策

津和野は山陰の小京都と呼ばれているらしく、確かにそんな雰囲気の街路や街並みもありました。全国の「小京都」めぐりも徐々に進行中。特に意識はしていませんが…。

駅前で自転車を借りて出掛けます。降りた先にレンタサイクルのあることが多いので助かっています。

津和野は確かに雰囲気は良いもののあまり見る場所がなく、しかも暑かったので道の駅へ行って涼むことにしました。ついでに昼ご飯も食べましょう。道の駅までは自転車で20分ほどで行くことができます。

お腹を満たして涼んでから再び駅の方に戻ります。途中で太皷谷稲成神社へ参拝することにしました。この神社、ちょっと高い所にあるため、本殿まで長い階段を昇らなければなりません。千本鳥居をくぐりつつ進みます。

道の駅で涼み過ぎたのか案外時間がなく、爆速で駆け上がったところ5分で本殿に到着しました。その代わりにめちゃくちゃしんどかったです。

大急ぎで旅の安全を祈りつつ駅まで戻って来ました。津和野から益田までは鈍行で北上していきます。山口線の中でも本数の少ない区間です。

自転車を漕いだのと爆速階段昇降とでそこそこ疲れたのでうとうとしながら乗っていました。ちなみに途中にある日原駅は、本来なら岩日線(現・錦川清流線)として岩国駅と結ばれるはずだった駅です。2021年4月に清流線に乗った記事でちょこっと紹介しましたね。


日本海側を疾走する特急と夕陽の宍道湖

終点の益田に到着、一日半ぶりに戻ってきました。ここから特急まつかぜに乗って出雲市まで一気に向かいます。座ったのはもちろん左側、海側です!

振り子式なのでキツめのカーブでも速度を落とさずに通過していきます。所々で見える日本海や雄大な海岸地形もすぐに過ぎてしまうことだけが少し惜しかったですね。

江津や大田市でもまだまだ石州瓦の家屋がたくさん見られました。出雲市で普通列車に乗り換えて松江まで行きました。松江まで特急で行けば、という話ではありますが、ここはちょっとした節約です。


日本海から離れたと思えば次は宍道湖が見えてきて、湖岸沿いを走ります。松江では島根県のキャラクター「しまねっこ」がお出迎えしてくれました。

出雲市で特急から乗り換えた理由はもう一つあり、ちょうど夕陽が宍道湖に沈むタイミングを狙ったのでした。松江からバスに乗って宍道湖大橋方面へ向かいます。大橋まで直接行くバスは時間が合わなかったので、代わりに「京橋」バス停から歩くことに。バスと徒歩あわせて15分ほどでした。

橋の上に到着してしばらくすると、宍道湖に沈む見事な夕陽!

…のはずでしたが、季節的に方角が少しズレてしまい湖面ではなく街の方に沈んでいきました。もうちょっと湖側に沈んでくれた方が嬉しいのですが、夕陽自体は綺麗だったのでまあ良しとしましょう。春か秋ならうまく湖面に沈むのでしょうか?

夕陽が沈んだ後に堀川の周辺を散策してみると、良い雰囲気の街灯が水面を照らしていました。冬の小樽運河を思い出します。

近くのお店で晩ご飯にしようかと考えていましたが、相場が高めだったのでケチってやめてしまいました。すみません。


◆Day 4◆ 国宝天守の松江城と城下の街並み

月曜日の朝、宍道湖ではシジミ漁が行われていました。なかなかこういうの見る機会がないのでちょっと得した気分です。

お宿の朝ご飯を食べてエネルギーをチャージしてから松江市内の散策に出発です。まずは国宝12天守の一つ、松江城へ。

もちろん天守の一番上まで行きました。真夏で暑かったですが、吹き抜ける風が気持ち良かったです。そして正面に見えるは宍道湖!

昔はもちろん高い建物などなかったでしょうから、宍道湖がはっきりとよく見えただろうと思います。往時の風景に思いを馳せつつひと休みしました。


お城から出てきて小泉八雲記念館を見て回りました。小泉八雲のことは名前以外はほとんど知らなかったので、やっとその人となりを知れました。

お濠の横の塩見縄手を歩いて雰囲気を楽しみます。お濠は小舟に乗って巡ることができるので、興味のある方は乗ってみてはいかがでしょうか。続いて武家屋敷にも入ってみました。写真の一番右に見えるのが入口、いかにもな感じです。

松江観光はこれぐらいでおしまいにして、松江駅まで戻ります。松江城付近から松江駅までは、思いのほかバスの頻度が高くてありがたかったです。


山陰本線乗りつぶし最後の区間

特急やくもにちょっとだけ乗って米子まで行きました。この国鉄型特急車381系ももうすぐ引退なので、乗りたい方は早めに乗っておきましょう。

駅で買っておいた地ビール「しまねっこえーる」は濃厚な味わい。昼間から酔っ払いです。

米子で倉吉行きに乗り換え。車内には沿線の学生と思われる若者が多かったです。ボックスシートで空いていたのは進行方向右側の一区画だけでした。

海側ではありませんが、こちら側の窓から見えるのは伯耆大山!残念ながらこの日も山頂に雲がかかっていて、山自体は何度も見ているのですが未だに全体を拝めたことがありません…。

途中の由良駅は「コナン駅」としてアピールされていました。作者の出身地だそうです。ちなみに下の写真は隣の下北条駅にあったパネルです。

倉吉で再び乗り換えて鳥取へ。最後の未乗区間だった伯耆大山~鳥取に今回乗ったので、これで山陰本線を全線制覇したことになりました!めでたし。


若桜鉄道に乗る

ついに山陰に別れを告げて鳥取から南下していきます。因美線の智頭行きに乗って、途中の郡家(こおげ)まで乗りました。

郡家で若桜鉄道に乗り換えます。若桜鉄道は郡家~若桜(わかさ)間の短い第三セクター路線である若桜線を運営しています。降りたホームの向かいに「八頭号」が停まっていました。

車内の様子がこちら。ピンとくる方もおられると思いますが、そう、これは紛れもなく水戸岡鋭治氏のデザインです。この前の和歌山電鐡九州北部の記事で紹介しましたね。こんなところにまで進出しています。

丹比(たんぴ)駅など、古い造りの駅舎がそのまま残っています。若桜線の構造物は登録有形文化財に登録されているものが多いようです。歴史を感じますね。そういえば天竜浜名湖鉄道もそうでした。

沿線風景はもちろん(?)田園と澄んだ川。時間を忘れてボーっとしたい、そんな気持ちになります。

30分ぐらいで終点の若桜に到着。ちなみに若桜駅舎も登録有形文化財です。駅スタンプが6種類もあって、記念に押すのにも一苦労でした。

復路は八頭号の前に「昭和号」が増結されました。この他に最新の「若桜号」もありますが、今回は乗れませんでした。

郡家駅に戻ってきて因美線の続きに乗ります。郡家駅のホームは智頭急行の特急車両・一般車両と若桜鉄道の車両で埋められていて、JRの管轄する駅であるにもかかわらずJR感が皆無でした。乗り入れが多いとこういう面白さもありますね。

因美線と津山線で岡山方面へ、そして帰途に就く

智頭からは極端に本数が少なくなる因美線の南側区間へ。ここで智頭急行と分岐するのですが、大阪や京都に向かう特急は智頭急行の線路を走るため、因美線の南側区間である智頭~津山は日の目を見ない状況なのです…。

1両の津山行きが山間部の集落沿いを縫って走っていきます。平日夕方でも学生がほぼ乗っていないというのが寂しかったです。駅名標では古いものが残されている駅もありました。

ゆったり揺られて終点の津山に到着。ホームには趣ある地下道があります。新見駅のそれもこんな感じでしたが、とにかく天井が低いです。

津山といえば…有名なのはB'zでしょうか。ファンの皆さんには聖地としても親しまれているそうです。駅の近くにも紹介の看板がありました。次の列車まで1時間ほど時間をつぶします。

津山からは快速ことぶきで岡山まで南下しました。津山線では、JR西日本のローカル線にしては珍しくほぼ終日快速が運転されています。

仕事帰りの人々がたくさん乗っていました。津山から岡山まで乗り通す人も多く、通勤圏内であることを実感しました。山中を快走して岡山まで下りてきました。

岡山からは新幹線で一気に新大阪まで帰ってきました。今回はこれでやっとおしまい。最後はあっけなく終わった感がありますが、まあ大体こんなもんです。日常に引きずり戻されますからね!こうした非日常をいかに楽しめるものにするか、も大事です。


それにしても今回はなかなか印象に残った旅行でした。山陰、ナメてましたね。いろいろな見所があるので、行ったことのない方はぜひ行ってみて体感してきていただきたいです。

次は、Maxとき&草津温泉&トンネルの中にある駅の話を書きます。




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