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Welcome to my blog!! 10年ぐらいほったらかしでしたが、2021年2月にまさかのリニューアルオープン。
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同年8月の大雨で四国に行き損ねた分を取り戻そうと計画しました。


大雨の影響で西日本各地のJRが運休となり、当初の3泊4日の予定をやむなく中止してから一ヶ月。四国には行きたいという気持ちがありつつも、2泊3日では足りない!じゃあどうするかというところで、行く予定が特になかった四国の西南地方に興味が出てきました。

いろいろ調べていると「四国西南周遊レール&バスきっぷ」なるものが発売されているのを発見!指定のJR線と土佐くろしお鉄道、周辺路線バスが4日間乗り放題で6,600円という圧倒的なコスパにつられ、ふらふらと行ってみることにしました。自然豊かな地域、さあどんな景色が待っているのか…?


何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線: 山陽新幹線、山陽本線、呉線、予讃線、内子線、予土線、土讃線
● 主な私鉄路線:スカイレールサービス、広島電鉄、伊予鉄道、土佐くろしお鉄道
● 主に行った場所: 宇和島城、足摺岬、ひろめ市場
● バランス:[観光] ・・・★・[鉄道]


◆Day 1◆ スカイレールは空中散歩気分

ますは山陽新幹線の「直前割」を使い格安で広島まで出ました。当時は少し状況が良くなってきていた頃で、新大阪は家族連れや旅行客で賑わっていました。車内にも心なしか高揚感が溢れています。

広島から山陽本線に乗り換えて、最初の目的地に行くため少しだけ東の方へ逆戻り。瀬野で降りて、そこから乗ったのはスカイレールサービスです!

瀬野駅の北側から謎の路線が伸びているのを地図で見たことはあったのですが、実際どんなものが動いているのかは見たことがありませんでした。早速行ってみると…。

ジェットコースターか!?と思えるような軌道が伸びていました。実際にはこの上を走るのではなく、ここにぶら下がりながら進んでいきます。ロープウェイのゴンドラみたいな感じ。

蛇行しながらも、想像以上にどんどん上の方へ進んでいき面白かったです。わりと揺れるので、中から撮影するのは大変でした。

この辺りは山を切り開いて造成された住宅地であり、ここに住まわれている方々にとっては重要な足なのでしょうね。しばしの空中散歩気分を楽しんで広島方面へ戻りました。


続いて、横川から広電の路面電車に乗り換え。まだ乗れていなかった舟入・江波方面に行ってみました。終点の江波でも市街地が続いています。

終点の江波電停では後ろに車庫が控えていて、岡山や豊橋の路面電車と似たような雰囲気でした。最近各地でよく見るタイプの新型も走っています。

広島駅行きは、市街地の中心部である舟入町~紙屋町西あたりでよく混んでいました。中にはカープの法被を着た人も。マツダスタジアムで野球のある日だったのでしょうか?敵陣視察で今度見に行ってみようと思います。

そして途中の八丁堀で白島線へ。車両の先頭部分がホームからはみ出ていたのが面白かったです。終点の白島から広島までは川沿いを歩いて戻り、駅でラーメンを食べて次の行程に備えました。


船で呉から松山へ、初の愛媛県上陸

ここから呉線で呉方面へ行くのですが、呉線が倒木で運転見合わせとあって一瞬ヒヤッとしました。私が乗った列車がちょうど運転再開のタイミングの初列車で辛うじて助かりました。ギリギリセーフです。

運転見合わせの影響もあってか安芸路ライナーの車内は大混雑。前に立って前面展望をしながら呉まで行き、駅からデッキを通って港の方へ出ました。

よく晴れて海が綺麗!海と縁のない地域に住んでいると新鮮です。

ここからは石崎汽船に乗って愛媛の松山まで瀬戸内海を渡ります。船に乗るからには早めに行っておかないとと思っていたのですが、実はもう一本後の安芸路ライナーでも余裕で間に合っていましたね。20分前までには居ないといけない、などということはありませんでした。

港湾都市ならではのたくさんの船舶や巨大構造物を見てテンションが上がります。こういうのも普段縁がないですからね。

同じ航路で高速の「スーパージェット」も運航されていますが、普通の船と比べて少々高かったのでケチってやめました。もちろん時間はかかりますが、これはこれで楽しい。

デッキで海を眺めていると、行き交う船が西陽に照らされてよく映えていました。旅情を感じる風景です。


伊予鉄道と予讃線で一気に宇和島まで出る

そしてついに…人生で初めて愛媛県に上陸しました!これで、行ったことのない都道府県は残すところ沖縄県だけになりました。沖縄県内唯一の鉄道であるゆいレールに乗りに、そのうち行かないといけません。というか単純に沖縄に行ってみたい。余談でした。

ワクワクしながら松山観光港の通路を歩きます。吊ってある広告によると、どうやら蛇口をひねってもポンジュースは出ないようです。

港近くの高浜駅から伊予鉄道に乗って松山方面へ。他社の交通系ICカードが使えないのはちょっと不便ですが、ローカル私鉄とは思えぬ揺れなさで少し感動しました。ツーマン運転で駅員さんもいる充実っぷりです。

それにしても車体がオールオレンジで驚き!さすが蜜柑の国ですね。

古町で路面電車に乗り換えてJR松山駅前に向かいました。一日で2社の路面電車に乗るのはこれが初めてだったのではないでしょうか。この日は何かと初めてづくしです。


松山からは特急宇和海号で一気に宇和島まで南下します。松山市内の観光はこの一ヶ月後に予定しており(2021年10月に行きました!次回書きます)、今回は松山は素通りしました。

振り子式車両で夜の山間部を爆走するのは気持ちいいですね。客室内の電光掲示板には観光案内が流れ、途中駅の内子などで降りてみたくなりました。またの機会に行ってみましょう。

宇和島に到着したのは21時頃で、ほとんど誰もいない駅前を歩きつつお宿に向かいました。宇和島城はライトアップで輝いていました。全国各地、どこでもお城が輝いています。


◆Day 2◆ しまんトロッコと清流四万十川

この日も朝から雲一つない良い天気です!まずは昨夜ライトアップしていた宇和島城へ。

現存十二天守の一つということでぜひ入ってみたかったのですが、ちょうどその頃は県外客の入場規制がかかっていたので残念ながら外から眺めるのみでした。こればかりは仕方ありません。

城は小高い丘の上にあり、登ってくるのにも一苦労です。もちろん登った分眺めが良くて疲れは吹っ飛びます。できれば天守の上から見てみたかった。

お城を下りて駅に向かい、宇和島からは予土線名物の「しまんトロッコ」に乗車しました!清流として名高い四万十川沿いを、木材貨車から改造されたトロッコ車両に乗って進んでいきます。

なお、トロッコ車両に乗れるのは途中の江川崎~土佐大正の区間のみです。江川崎までと土佐大正から先の区間では先頭の一般車両に乗車し、トロッコ区間では指定された座席に座ることができます。もちろん指定席券が必要。


江川崎方面からだと、偶数番号が進行方向左側、A席が前向き窓側の座席となります。ざっくり言うと左側は大自然で、右側は人里という印象でした。

四万十川自体は右側からの方が見える区間が長かったです。ただし、左側の方が人工物が見えにくく雄大な自然を楽しめます。ちなみに下の写真は左側からの眺め。まあ、どちらに座っても楽しめることに間違いはありません。

心が洗われる気持ちになりますね!とても良かったです。

川には「沈下橋」が多数架けられており、進行方向左側に幾つも見ることができます。水量が多くなった時に水面の下に沈む橋のことです。

トンネル内では上から水が滴ってきて大変でした。これにはちょっと注意が必要かもしれません。

土佐大正からは一般車両に戻り、列車も速度を上げて進みました。


土佐くろしお鉄道と高知西南交通のバスを乗り継ぐ

終点の窪川から特急あしずり号に乗り換えて、高知県内をさらに西へ向かいました。ここから土佐くろしお鉄道の中村・宿毛線に入ります。「宿毛」は「すくも」と読みます。

前の年にも土佐くろしお鉄道に乗っており、その当時はごめん・なはり線に乗りました。この2路線は高知県の端と端にあります。同会社の路線というのが何か不思議な感覚です。

トロッコ列車とは違って田園の中を快走します。そして途中から進行方向の左側に太平洋が見えてきます!こうして天気の良い日に乗ると、非日常感がアップしますね。

特急の終点である中村駅で降り、バスに乗って四国の最南端を目指します。四国最南端といえば…足摺岬ですね!

本来なら足摺岬までのバス往復で3,800円かかります(2021年9月現在)が、今回は「四国西南周遊レール&バスきっぷ」を使っているので実質無料なのです。めちゃくちゃお得

バスは最初、四万十川沿いの道路を進んでいきました。車窓から見える川も変わらず美しいです。室戸岬の時はほぼ海岸沿いでしたが、今回は途中から山の方へも入っていきました。

少し開けた土佐清水の街を抜けたところから、およそバス通りとは思えない蛇行する狭隘な道路を走行!目の前が海の箇所もあり、崖伝いに道路が造られているようなイメージです。向かいから車来たらどうするんやろ…?

実際に対向車が来ることもあり、バックして譲ったりギリギリすれ違ったりと、乗っているだけでもなかなかスリリングでした。


四国最南端の足摺岬を歩き回る

2時間弱のバス旅で無事に足摺岬に到着しました。台風の時にいつも名前が出てくる場所に来られたこの達成感!中浜万次郎(ジョン万次郎)の銅像も建っています。正面はあっち向いていますが…。

足摺岬は全体的に標高が高くて、室戸岬よりも海が遠いイメージ。ちなみに室戸岬は波打ち際まで簡単に歩いて行くことができました。

青い空と青い海がとても美しかったです!展望台からは左右の大パノラマで楽しめるのでぜひ一度行かれてみては。…もちろん台風の時以外で。

海の近くまで下りていくと「白山洞門」が現れました。浸食によって中央がぽっかり空いた岩が佇んでいます。こうしたダイナミックな地形が見られるのも荒々しい海岸ならではです。

周辺をあちこち歩き回って、摺り足になりそうなぐらい疲れました。近くの「万次郎足湯」で足の疲れを取ってからバスに乗って中村駅に戻りました。

バスからはちょうどタイミング良く、太平洋に沈む夕陽を眺められて満足。後から昇ってきた月はほぼ満月に近くてこちらも綺麗でした。そういえば、この時季は中秋の名月の頃でした。

美しい景色を見た後は美味しいものを食べましょう。駅の近くの居酒屋で、四万十豚とんかつカツオの塩たたきをいただきました。めちゃうま!

利き酒セットもすかさず注文。「司牡丹」「藤娘」「土佐鶴」で飲み比べてみました。藤娘が一番好みだったので、翌日帰り際にこっそりお土産に。

中村・宿毛線の終点である宿毛までの普通列車の乗客はさすがに自分だけ…かと思っていたら、途中から地元の若者が乗ってきました。日曜日の夜でも利用があるというのはありがたいことですね(?)。


◆Day 3◆ 特急で宿毛から高知へ一直線

最終日は、宿毛から特急あしずり号で一気に高知まで出ることにしました。高知行きは先頭車両が自由席で、しかも前面展望ができる車両です。13Dの座席が最前列、進行方向右側の窓側座席で前面展望にもってこい。もちろんこの座席を確保して発車を待ちました。めちゃ楽しみ!

ちなみに2022年3月のダイヤ改正で、この宿毛発の特急がなくなってしまうようです。上のように特急車両が入線している写真も今しか撮れないかも?

直線の続く高架線を快走していくのは気持ち良いです。ちなみに下の写真の奥に見えるのが平田駅、まさかの特急停車駅です。

中村からたくさんの人が乗ってきて、自由席は窓側が埋まるほどに。そして天気が予想外に悪くなってまさかの大雨になりました。雨だと車窓の眺めを楽しみづらいのが難点です。早く止むことを願いつつ過ごします。

土佐佐賀を出ると雨は止んで晴れ間が見えてきました。ループ線のある信号場として有名な川奥信号場を通過して窪川からJR土讃線に入り、田園風景の中を東に進んでいきます。ここから先はもう海はほとんど見えません。

宿毛から2時間で終点の高知に到着しました。


ひろめ市場でカツオとウツボをいただく

高知駅からしばらく歩いて、前年は入場制限で入れなかったひろめ市場へ!ここでお昼をいただくことにしましょう。

カツオのたたきはもちろん、高知ならでは?のうつぼのタタキもいただいてみました。今までにない不思議な食感。カツオのもっちり感とはまた違う、ねちねち感がありました。特に皮の周りはコラーゲンを感じる…!美味しく美肌へ邁進です。

宿毛特産の柑橘類「直七」のサワーを注文してみたところこれが爽やかで、ガツンとくるカツオやうつぼのタタキにちょうど良く合いました。美味しくいただけるのでお試しあれ。


さて、山も海もご飯も楽しめた今回の旅もついに終盤です。鉄道だとお金がかかるので帰りは高速バスという選択をしてみました。鉄道ファンとしてはあるまじき選択かもしれませんが(?)まあ良いでしょう。徳島道から進行方向右側に吉野川とその流域一帯を広く見渡せ、良い眺めでした。

淡路島を通ってついに本州上陸…を目前にして、淡路SA付近から渋滞に巻き込まれてしまいしばらく動けなくなりました!ちょうど明石海峡大橋がよく見える位置だったので暇つぶしに写真を一枚。橋の上に車がびっしり並んでいるのが見えます。これは時間がかかるな。

渋滞は大橋の先の舞子トンネルまで続きました。結局大阪の梅田までバスに乗りましたが、神戸の三宮で降りられるなら降り、そこからJRで帰った方が早いかも?とも感じました。今後の参考にしたいと思います。あと単純に、バスは疲れますね。やっぱり鉄道にすべきだったか。そんなこんなで今回はおしまいです。


今回は四国の中でも関西から最も遠い地域へ行くことができ、景色も料理も楽しむことができました。最初は大雨で潰れた計画の補填のような位置付けでしたが、この旅も良き思い出の一つになりました。知らない土地を旅するのは本当に面白いです。

次は、道後温泉で寛いで伊予灘の絶景に心を揺さぶられた話を書きます。




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