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Welcome to my blog!! 10年ぐらいほったらかしでしたが、2021年2月にまさかのリニューアルオープン。
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未踏の地である徳島県と高知県に行ってみたかったので。


夏の四国と言えば阿波おどりとよさこい祭り!と思って一年前から観に行く予定を組んでいました。しかしどちらも中止に。となれば、当初行く予定にしていなかった四国のどこかへ…と思い立ち、鳴門と室戸に決まりました。

今回の旅のお供は「四国みぎした55フリーきっぷ」です。徳島から室戸岬を経由して高知まで、この区間が三日間乗り降り自由のきっぷ。なんとたった5,000円!青春18きっぷだけでは行けないマイナーなルートかと思います…。


何に乗って、どこへ行ったか

● 主なJR路線:鳴門線、高徳線、牟岐線、土讃線
● 主な私鉄路線:阿佐海岸鉄道、土佐くろしお鉄道、とさでん交通
● 主に行った場所:大鳴門橋、高知城、室戸岬、むろと廃校水族館、
         室戸世界ジオパーク、大塚国際美術館、千鳥ヶ浜
● バランス:[観光] ・・★・・[鉄道]


◆Day 1◆ 淡路島経由で鳴門に入って渦潮を見る

大阪から高速バスに乗ってスタートです。お盆の真っ最中で乗客も少なく、空いている席どこでも座っていいですよ~というアナウンスも。私は前方の景色を見たかったので、最前列を予約して押さえておきました。

バス予約時には「鳴門満喫きっぷ」を購入。関西と鳴門の往復券を買えば、100円プラスで購入できます。お店などでのサービスや鳴門市内の徳島バス乗り放題といった特典を受けられます。ネットでは買えないので高速バスの窓口まで出向く必要があるものの、相当お得かと。

明石海峡大橋にさしかかる場面ではわくわく!この感覚を楽しみたかったんですよね。


淡路島を縦断して大鳴門橋も渡り、人生で初めて徳島県に降り立ちました。鳴門ときたら渦潮を見てみたい!ということで渦の道へ。大鳴門橋の橋桁に設けられた遊歩道で、渦潮を真上から見学できる施設です。


渦潮になりかけてそうなものを一応見ることができましたが…正直なところあまりよく分かりませんでした。潮の流れがぶつかっている様子はバッチリ見えましたよ。

渦の道ホームページに、時間帯ごとの渦の出現期待度が公開されています。それで狙って行ってみても良いかもしれませんね。


大鳴門橋の橋桁部分を歩いているので、通行部分の下に海が直接見えます。高所恐怖症の方は足がすくんでしまうかも?こういう体験はなかなかできるものではないかと思います。ぜひ行かれてみては。

近くにあった記念館エディも見学しました。入館時にもらった20周年の記念メダルに「SINSE 2000」と刻印されていましたが…「SINCE」では…?


大鳴門橋からは徳島バスに乗って鳴門駅へ向かいます。「鳴門満喫きっぷ」範囲内なので運賃は要りません。海沿いから少し内陸の方へ入りました。


鳴門線から牟岐線まで徳島県を縦断する

JR鳴門線に乗車。かの有名な「第九」のアジア初演がかつてあったそうで、写真右側の看板に書かれていますね。「なると金時のまち」とも。さっきの渦潮と鳴門金時しか知らんかった。


鳴門線内は駅間距離が短く、のどかな風景が続いていました。乗車しているのはもちろん気動車。そう日本で唯一、徳島県だけ「電車」が走りません

乗った列車は池谷止まりだったので徳島まで行くには乗り換えが必要です。池谷で鳴門線と高徳線が合流するのですが、「合流してから駅」ではなくて「駅の先で合流」となっています。そのため駅構造が独特でとても気に入りました。写真では鳴門線ホームから高徳線ホームを眺めています。


上の写真の看板曰く「コウノトリが選んだ町」だそうです。兵庫県豊岡市が大々的にアピールしているのは見ていましたが、こっちにもそういう場所があるのは初めて知りました。


高徳線で徳島駅へ向かいます。一つ前の佐古駅のカントがそこそこ大きくて京阪光善寺駅もびっくり。佐古駅~徳島駅は単線並列区間で、実は複線ではありません。ちょっとマニアックな話になってしまいました。

終点の徳島で、まずは徳島ラーメンをいただきました。駅前の「麺王」にて一杯。美味しいとんこつ醤油です。


徳島から牟岐線に乗りました。ここからさらに南下していきます。2両編成だったもののなぜか後ろの車両を締め切っていて、実質1両でした。地元の学生さんが多くそれなりに混雑していました。

どんな山奥を走るやら…と想像していましたが、ずっと開けた場所を走っていたと思います。終点の牟岐まで乗る人も思いのほか多い印象でした。


牟岐~海部は代行バスに乗車。阿佐海岸鉄道のDMV導入に伴って、牟岐線の末端区間は当時運休となっていました。これが翌日の満足度アップに大きな影響を与えることになるとはこの時は知らず。


ちなみに2021年5月時点では、今度は阿佐海岸鉄道の方が代行バスになっているようです。お出かけ前には最新の情報をご確認ください。


阿佐海岸鉄道と海岸線を行くバスに揺られる

DMVとは何ぞや?という話ですが、「デュアル・モード・ビークル」のことです。ざっくり言うと「線路も道路も走れるよ!」みたいな感じ。保線用の車両でも確かそんなやつがありましたね。

で、DMVの導入に応じてJR牟岐線の阿波海南~海部の区間が阿佐海岸鉄道に編入されることになりました(既に編入済み)。すなわち私が行った当時、海部駅はJR牟岐線の駅ではあったものの、もうJRの列車が乗り入れることはない状態だったんですよね。見られなかったのがちょっと残念。


海部からは「天の川号」に乗りました。DMVが導入されてからはこういった鉄道車両もここでは乗れないと思うと、その点ではこのタイミングで乗りに行けて良かったと思います。


車内にLEDのイルミネーションらしき装飾が施されていて、まさかと思って乗っていると…。


トンネル内でこんな状態に。感動と言うよりも驚きが先に来ました。これは「映え」なのでしょうか。たぶん違うか。


乗っている阿佐海岸鉄道の阿佐東線は、全線高架でトンネルも多くほとんど直線です。でも、走っているのは気動車1両で乗客は数人と、逆に寂しさを覚えました。

何でそんな鉄道路線があるのか気になるところ。調べてみると昔、高知まで室戸を経由して接続する路線計画があったようです。今回の旅程とほぼ同じルートなのでしょうか。もし全線開通していたら…などと妄想が捗ります。


阿佐東線はとても短い路線で、すぐに甲浦(かんのうら)に到着しました。


初めて辿り着いた高知県で初めて降り立つ駅がまさかこの駅だとは…!

上の写真をよく見ると線路の先に道らしきものが。高架ホームを降りて車道から眺めてみると、線路と車道をつなぐ道路が整備され始めていました。DMV導入の一端を垣間見た貴重な体験でした。阿波海南から室戸岬まで乗り換えなしで行けるようになるとかならないとか。


甲浦駅からは高知東部交通のバスに乗って西へ進みます。室戸岬を経由して奈半利(なはり)駅方面へ。このバスが通るのが国道55号、つまりきっぷの名前「四国みぎした55」の由来なんですね。

バスが来るまで少々時間があり、お盆で屋外は猛暑なのでプレハブ待合室に避難。しかし待合室には冷房がかかっておらず灼熱地獄でした。待合室内の掲示物に目を通して時間をつぶします。


やっと来たバス、乗客は私一人だけでした。途中地元の方が乗って来られたものの下車されたため終点の室戸世界ジオパークまで行く人は誰もおらず。終点で乗り換えて奈半利駅を目指します。この区間はずっと一人でした。


イマドキでない昔の感じのバスが何とも言えない懐かしさを醸し出します。この長いバス路線も乗り放題の「四国みぎした55」、相当スグレモノでは。

途中で通過した室戸岬は翌日のお楽しみ。海岸沿いの国道を走るので、ただ乗っているだけでも充分楽しめます。常に絶景ポイントみたいな。


とさでんで高知市内へ

奈半利から土佐くろしお鉄道に乗車して後免方面へ。駅前にはやなせたかし先生作のキャラクターの像が建っていました。名前は「なは りこ」ちゃん、もちろん由来は「奈半利」でしょう。


土佐くろしお鉄道は、上のほうで書いた昔の計画路線の西側部分とのこと。こちらも高架とトンネルの路線です。以前ちょっとだけ書いた愛知環状鉄道など、第三セクター路線にはこういう路線が多いですね。

駅に停まるたびに見ていて気付いたのは全駅に固有のキャラと像があることです。ちなみに2021年3月には新駅が開業しましたが、その駅にももちろん新しいキャラが設定されたそう。きちんとしていますね。


夕暮れ時の海岸沿いを走っていて景色が綺麗でした。ひとけのない夕暮れ、良い雰囲気です。


終点の一つ手前の後免町で下車してとさでんに乗り換えます。雲が少し厚めだったのが気になっていたのですが、どうやら雨が降っていたようで道路が濡れていました。

とさでん待ちの間に周辺をうろうろしているとこんなポスターを発見。


こういうローカルなおもしろポスター、好きですね~!

しばらくして路面電車がやって来ました。前の行先表示に「ごめん」と表示されていることで時々話題になる後免線に乗ります。


後免線は車と同じところを走る併用軌道以外に、専用軌道の部分も多かったです。前回の広電もそうでした。それなりのスピードを出しつつ高知市内に入っていきます。


ひろめ市場でカツオのたたき…!の予定でしたが、入場制限かつ満席だったようで断念しました。よさこい祭りをいつか見に来るついでに行ってみようかと思います。結局近くの居酒屋で食べました。どこで食べても美味しい。


◆Day 2◆ ダイヤモンドクロッシングと高知城

朝はあまり時間がなく、見ておきたかった「ダイヤモンドクロッシング」と高知城を足早に見て回りました。

ダイヤモンドクロッシングははりまや橋電停の交差点にある線路の平面交差です。平日に1回だけ、3方向の電車が行き交う様子が見られるとか。これもいつか見てみたいところです。


続いて高知城方面へ歩いてみました。石段がなかなかキツくて息切れ。毎度恒例の天守にも登って景色を楽しみます。


高知駅前の通りにはアンパンマンの石像が並んでいました。駅に近づくと、かの有名な土佐三志士の像がそびえ立っているのが見えてきます。デカい。「先生」を付けて呼ぶんですね。



土佐くろしお鉄道から太平洋を間近に見る

ホームに入って土佐くろしお鉄道の車両に乗り込みます。今回乗ったのは「しんたろう」号で、オープンデッキ付き車両となっています!

車両の海側部分がオープンデッキで、人がギリギリすれ違えるぐらいの細い通路のようになっています。写真左側の部分ですね。高知駅の時点ではまだオープンデッキに入ることはできません。


途中で通過する「土佐一宮」駅は「とさいっく」。さすがに読めん…。

後免からはオープンデッキが開放されて乗ることができます。前年の奥出雲おろち号以来の開放感と爽快感。よく晴れていて風が気持ち良かったです。木次線とは違って対向列車の本数も多く、なかなかの迫力で眺められます。

※顔や手を出しすぎないように注意しましょう。


トンネルに入ると強風で服がバタバタとはためいていました。トンネル内はひんやり涼しい。音の跳ね返りが強いので、気になる方は耳栓などを持って行かれることをオススメします。

そうこうしているうちに太平洋が間近に見えてきます。鮮やかな青空と海!来て良かったと思えた瞬間でした。


終点の奈半利からはバスに乗り室戸世界ジオパークまで戻ります。こちらも前日とは違い、乗客が数名いて謎の安心感がありました。


炎天下の室戸岬サイクリング

室戸世界ジオパークではレンタサイクルの貸出があります。室戸岬へ行ってみたかったのですが、車で来ているわけではなくバスの本数も少ないので、ここは自転車だろうと。私の観光地での移動手段リストにレンタサイクルが追加された瞬間です。

ただしこの日は快晴&猛暑。熱中症に気をつけながら、炎天下のママチャリサイクリングを楽しみました。まずは念願の室戸岬へ。


道中は特に何もない道路が続いて気分的にもしんどかった分、到着した時の達成感は予想以上です。汗だくになりながら写真を撮っていました。私とは違って本気のサイクリングで来ている方々も何人か見かけました。すごい。

海の近くまで行って一枚パシャリ。波が岩に当たって砕けるダイナミックな瞬間を見ることができます。


室戸岬の雰囲気を味わってからむろと廃校水族館へ。ジオパークから見ると室戸岬とは真逆の向きにあるので、今来た道を戻ってからさらに進まないといけません。徐々に疲れが…。

むろと廃校水族館はテレビで何度か見たことがあり、気になっていた水族館です。かつての小学校の設備を利用したユニークな展示が面白かったです!展示数こそ少なかったものの、楽しく見て回れました。


かつての手洗い場にザリガニを入れて触れるようにしたり、屋外のプールにサメがいたり。普通の水族館ではできないような展示がいろいろ。ぜひ一度行ってみてほしい場所です。

下の写真のようなポスターも。水族館を出た場所にもデカくて面白い看板が見えます。行かれた時にはそれもぜひチェックしてみてください。


ジオパークと水族館の間にある丸山海岸にも立ち寄りつつ、ジオパークまで戻りました。室戸岬と廃校水族館の往復で20kmぐらいでしょうか。そこそこ疲れたのでジオパークの2階の休憩所でダラダラしていました。

1時間ほど休憩してから甲浦駅までのバスに乗ります。乗って来たのは途中一人だけでした。


海部の海の幸と夜の代行バス

甲浦から阿佐海岸鉄道に乗ります。またしても天の川号がやって来ました。当然トンネル内では煌びやかです


さて海部に到着…しましたが、ここで代行バスに乗っても牟岐線との接続が悪く、2時間待ちになってしまいます。計画を立てた当時は代行バスもなくそのまま徳島まで戻れる予定だったので、バス輸送だと聞いた当初は接続の悪さに絶望したものです。とりあえず海部での2時間待ちを選択しました。

でも逆にちょうど良かったことがありまして、駅近くのお寿司屋さんに入ることができました。漁師さんのマスターが営んでいる寿司処「比呂樹」にて美味しい寿司をいただきました!めちゃ良かったです。美味しすぎて写真がない。


海部~牟岐の代行バスは最後まで一人で乗っていました。乗客一人のバスは室戸岬で慣れっこです。道中暗かったので多少心細さはありましたが。


牟岐線に乗って徳島方面へ北上します。特急むろと号の到着を見届けてから出発。これだけ乗れて5,000円は安い(大事なので3回言いました)。翌日の観光に向けてお宿で疲れをとりました。


◆Day 3◆ 大塚国際美術館と千鳥ヶ浜

最終日は徳島からのスタートです。前回からのダラダラ癖が抜けないのか、相変わらず列車に乗り遅れそうになって必死に歩きました。

鳴門駅まで戻ってからうどんを一杯。「鳴ちゅる」といってご当地グルメになっているようです。美味しいうどんをいただいてから、バスに乗って大塚国際美術館へ向かいました。


入場してすぐの長いエスカレーターがわくわく感を高めてくれます。まずはかの有名な場所へ。何年か前の紅白歌合戦で、米津玄師さんが「Lemon」を披露した場所ですね。


美術には明るくないのですが、一つひとつ説明書きを読みながら観て回ると面白かったです。時代ごとの特徴とかつながりとか。かつて美術の教科書で見たような…?という作品もたくさん展示されていて飽きませんでした。

ただ、数が多いとは前から聞いていたものの、想像以上でした。丁寧に観ていると時間がどんどん過ぎていってちょっと焦りましたね。そんなわけで、ほとんど写真がありません。美術館についての詳細は割愛します。


ぶっ続けで作品を鑑賞した後は、近くにある千鳥ヶ浜へ。大鳴門橋を眺めることができます。前日に室戸岬を回っていたので、千鳥ヶ浜は予想していたよりも小さい印象でした。さすがに室戸岬の規模には勝てなかったか。


小鳴門橋近くの温泉に入りに行きました。何と温泉内からはボートレースの様子が見えます。レースを見たのは初めてですが、まさかこんな場所で見ることになるとは…。今回の旅、いろいろと想定を軽々超えてきます。

温泉を出ていよいよ帰途に就きます。帰りも高速バスにしているので、高速鳴門のバス停へ。待合所には「すろっぴー」なる乗り物がありました。地上からバス乗り場まで運んでくれる、ありがたい存在。こういうちょっとした乗り物でも楽しめますね。


帰りの高速バスでは、タイミング良く大鳴門橋の上から夕暮れを見ることができました。良い眺め!


…実は、日没の時間帯も考えてバスを予約していたんですけどね!計算通りです(ドヤ顔)。

途中で神戸も通りますが、ハーバーハイウェイから見える夜景もとても綺麗でした。さすが神戸ですね。バスがそこそこ飛ばしていて、予定よりかなり早着しました。大丈夫か…?


今回はこれにて無事終了です。当初の計画はまたの機会に持ち越されましたが、なかなか行く機会のない場所に行けたので満足でした。ただし愛媛県は未踏の地のまま。あとは愛媛県と沖縄県だけ、早く行ってみたいです。

次は、北陸本線の記録ついでに福井県内を周遊した話を書きます。




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