昔から、麺類の中でも特にうどんが好きですね。
いつか香川県でうどんをもりもり食べる…!と思いつつ、実行に移そうともしていなかった
わけですが、前回の遠出で視界が開けた結果、自分の中でのハードルがめちゃくちゃ下がり
ついに行くことにしました。
今回も青春18きっぷで移動します。約2,400円で一日乗り放題なのはやはり魅力的です。
もちろん特急列車や新幹線は使えないので、相応の暇な時間と忍耐力が必要です。
まあ、途中で嫌になったら特急に課金すれば良いだけの話ですが…。
何に乗って、どこへ行ったか
● 主なJR路線:おおさか東線、東海道本線、山陽本線、赤穂線、
瀬戸大橋線、予讃線、高徳線
● 主な私鉄路線:高松琴平電気鉄道
● 主に行った場所:志度寺、玉藻公園、栗林公園、丸亀城、金刀比羅宮、
仏生山温泉
● バランス:[観光] ・★・・・[鉄道]
◆Day 1◆ 岡山から瀬戸大橋を渡って
今回は奈良から出発です。まずは尼崎まで、おおさか東線経由の直通快速に乗りました。
今は新大阪行きに変更されて停車駅も増えていますが、当時はまだ尼崎行きでしたね。
今となっては貴重な記録かも?知らんけど。
おおさか東線内は両端(当時)の駅である久宝寺と放出しか停まりません。スピードは
そんなに出さず各駅をゆっくり通過し、放出から東西線方面へ。
尼崎からは新快速に乗り換えて西に進みます。当時は神戸線すらほぼ初めて乗るようなもので、
わくわくだった記憶があります。新快速めちゃ速い。
相生から岡山までは真っ黄色の電車に乗ります。衝撃のカラーリングです。JR西日本の
岡山支社ではまだまだ健在なので、見てみたい方はぜひ…。
岡山からはマリンライナーに乗り、ついに初の四国へ。進行方向左側の方が海がよく
見えそうな気がしたのでそっちに座りました。実際、橋の構造部の隙間からよく見えたかと
思いますが、残念ながら車窓風景の写真はなく…。
ちなみに高松行きでは先頭が2階建て指定席車両となり、確実に座れますし上階の座席なら
眺望も良いようです。ただし上階はグリーン車扱いです。
それにしても瀬戸大橋、すごい構造物ですね。瀬戸大橋に限らずですが巨大構造物には
畏敬の念を抱きます。よくあんなものを造れるなあと思います。
そして四国に入った瞬間にはやっぱり感動しました!坂出から高松は思いのほか距離がある
印象でした。でもマリンライナーもめちゃ速い。
うどんとことでん
さて無事に高松駅に降り立ったわけですが、今回の旅には目標があります。
二日間でうどんを10杯食べる
後々若干の後悔を呼び起こすことになるこの目標を達成するためにも、早速うどんを食べに
行きましょうか。この際、チェーン店でも何でもアリです。まずは昼食として「めりけんや」
「はなまるうどん」にていただきました。
ことでん(琴電)乗りつぶしも今回の楽しみの一つです。一日目は志度線と長尾線へ。
なるべく一筆書きしたいのでJR高徳線で志度駅まで行き、周辺を観光してからまずは志度線に
乗ることにしました。
お遍路の一つである志度寺を訪ねました。辺りは落ち着いた雰囲気で、海も近いからか
道でカニが歩いていました。東海道五十三次を歩き切ったら次はお遍路か…?果たしていつに
なることやら。
平賀源内ゆかりの地ということで近くに遺品館もあります。雨宿りも兼ねてここも見学
してから、琴電志度駅へ向かいました。駅舎はなかなか味のある佇まいですね。JR志度駅とは
違い、1面1線の小さな駅でした。
電車に揺られ高松市内に戻ってから、長尾線にも乗ってみました。こちらは単純な往復で、
正直あまり記憶にありません…。写真もありませんでした。
演奏会とうどん
高松駅前のデカい建物といえばサンポートですが、昼間に歩いているときに偶然、
高松一高合唱部の演奏会が開催されることを見つけていたのでした。何とか間に合いました。
合唱を嗜む者として、旅先でも聴きに行くのは当然です(?)。若さもあって良い演奏
でしたね。特に女声が上手かったです。
演奏会が終わって、夕食のうどんを食べに出たのですが…少し遅めの時間帯だったので、
開いているうどん屋をなかなか見つけられずに苦戦しました。結局、カレーうどんと
ざるうどんを「鶴丸」「川福」にていただきました。美味しかったです!今日は4杯でおしまい。
あと6杯です。
疲れもあってか、ふと我に返って「自分は一体何をしに来たんや…」と問う瞬間が出て
きました。うどんだけを食べ続ける旅、一筋縄ではいきません。
◆Day 2◆ 栗林公園とか丸亀城とか
朝は玉藻公園を散歩してみました。都市のど真ん中かつ海にほど近い場所にあるお城というのは
なかなか珍しいのではないでしょうか。石垣の上から、かどうかは忘れましたが、瀬戸内海を
眺められる場所もありました。
散歩を終えてから朝食のうどんを求めてまた歩きます。早朝から開いているお店もなかなか
見つけられず、苦労しました。
やっと見つけた「綿谷」にて肉うどんをいただきました。今回の旅で一番印象に残ったうどん
だったかと思います。美味しかったです。高校野球のテレビ中継が流れてた記憶。
ここからもう一杯…も考えましたが、あんまり続けて食べる気にもならず、先に栗林公園を
回ることにしました。ザ・庭園という感じですね。雰囲気が良かったです。入場者が少なく
ゆったりと見学して回ることができました。
パンフレットにも載る超有名なアングルもありますが、ここはちょっと別の写真を。
さて、戻って「一福」で6杯目をいただきます。朝ごはんとも昼ごはんともつかない時間帯に
なってしまいました。この辺りから、10杯無理なのでは?という気持ちが湧いてきます。
ここからはJR予讃線の快速サンポートに乗って丸亀へ移動します。どうでもいい話ですが、
この頃からJRの路線名にも注目するようになってきました。「予讃線」と聞いて、おお、
伊予と讃岐か…などと勝手に納得し、そういう名前の付け方をするんやなーというのを
知り始めた次第です。はい。
丸亀駅のホームの高さと車両扉の高さにわりと差があって、つまずきそうになりました。
お盆ということもあってか、駅前では人通りが少なく、通りの商店も閑散としていました。
ちょっと歩いて丸亀城を目指します。
写真からでも分かる通り、丸亀城はかなり高い場所にあります。坂がめちゃくちゃキツかった…
汗だくです。でもその分、上からの眺めは良し!飯野山(讃岐富士と呼ばれます)もきれいに
見えました。
こんぴらさんとうどん
丸亀から土讃線に乗って琴平まで移動します。土讃線は土佐と讃岐やなぁ…などと思いつつ。
香川県に行くならこんぴらさん参りを、というのは決めていたので、やっと来たぞ!感が
ありました。
その前に腹ごしらえ、おそらく昼ごはんです。「将八うどん」にて。
さあお参りするぞ、と意気込んでいましたが、お盆の時期であり猛暑です。
一方、こんぴらさんは長い石段で有名です。当然…相当キツかったです。
途中で鳥居が見えたので、そろそろ御本殿到着か?と思いましたが甘かったですね。
この写真を撮ってからまだまだ歩きました。もちろん、無事に辿り着いてお参りできた時の
有難さは格別です。ぜひ一度歩かれてみては?
さすがに歩きっぱなしでは倒れそうになりました。しばらく休憩してから、また石段を下りて
いきます。で、下りきった先に「金陵醸造元」の文字が!
行った先々の地酒を買って帰るというのも毎回の旅行の楽しみの一つなので、ここでも迷わず
買いました。
琴平からはことでん最後の路線、琴平線に乗ります。スピードは出すものの線路状態のせいか
縦揺れが激しかったですね。これ車両つぶれるのでは?と久しぶりに心配した路線でした。
ことでん車両の写真はまだ載せてなかったので、一枚置いておきましょう。
ちなみに志度線は赤、長尾線は緑です。
温泉とうどん
今回の旅行の〆は仏生山温泉にしました。「ぶっしょうざん」と読みます。温泉も好きなので、
旅先でよく行きます。
ことでんの仏生山駅からしばらく歩いて、コンパクトでモダンな建物が見えてきました。
これが温泉施設か。地元の人々がたくさん来られていました。良い湯です。
館内の御食事処で8杯目のうどんをいただきました。目標は10杯でしたが、結局2杯×4食(?)
で終了しました。またの機会に残り2杯を、の決意です。
※この2年後に、友人らと小豆島旅行に行ったついでに2杯いただきました。
なんとか目標達成です!ごちそうさまでした。うどんは良いですね。
ことでんで高松築港まで戻り、ことでん全線完乗です。今回の旅行もこれでおしまい。
帰りもマリンライナーにお世話になります。20時頃に高松を出発すれば鈍行で何とか大阪まで
帰って来られる、という謎の知見を得ました。瀬戸大橋を夜暗い中渡っていくのはちょっと
怖かった…。
ちなみに青春18きっぷの旅行では、終電付近の乗車について注意すべき点があります。
その辺はまた今度まとめて書いてみるかもしれません。
今回の旅行で、行ったことのない県にどんどん行ってみようという気持ちが高まり、さらに
列車の旅の楽しさを実感できました!こうしてハマっていくのですね…。
次は、記憶がとっ散らかってる、箱根~東京~横浜の話でも書きましょう。